お家で気軽にサムギョプサルを。
韓国に住んでいる時には、サムギョプサルを食べに焼肉屋さんによく行っていました。
お手頃な値段で、美味しくて、わいわいとみんなで楽しく食べられるので韓国人に人気です。
日本に住んでからは、家で作って食べることが多いですが、サムギョプサルを食べる時に用意するものやレシピをまとめてみました。
簡単なので、ご自宅やキャンプで気軽に楽しんでください~。
サムギョプサルってどういう意味?
周りの日本の方によく聞かれますが、韓国語の表記は、
삼겹살 サムギョプサル
- サム(삼):三
- ギョプ(겹):層、枚
- サル(살):肉
つまり、赤身と脂身が三層に重なっている三枚肉、豚バラのことです。
韓国の辞書でサムギョプサルは、
豚の腹部の肉は赤身と脂身が交互に3層になっているため、柔らかく味も良い。そのまま焼いて、塩や合わせ味噌をつけて食べたり、野菜で包んで食べる。
サムギョプサルは肉の部位の名称ではありますが、韓国で「サムギョプサルを食べよう」と言って意味するのは、やはり、ある程度の厚さで焼いて食べることだと思います。
韓国では焼き肉を基本野菜に包んで食べる習慣がありますが、脂が多いサムギョプサルは野菜との相性が良いのでそのような食べ方が特に人気です。
ひと目で分かるレシピ
材料と調味料
サムギョプサルを美味しく食べるために、基本的に準備するタレや副菜です。
- お肉
- | 豚バラ
- タレ
- | サムジャン(味噌タレ)
- ◎ 味噌大さじ3
- ◎ コチュジャン大さじ1
- ◎ みりん大さじ1
- ◎ 砂糖大さじ1/2
- 包む野菜
- | サンチュ、サニーレタス
- 焼く野菜 ※鉄板で焼く時にオススメ
- | ニンニク、玉ねぎ、白菜キムチ、キノコ
- 挟む野菜・副菜
- | ネギサラダ
- ◎ 長ねぎ1本
- ◎ お酢・粉唐辛子各大さじ1
- ◎ 醤油・ごま油・白ごま各大さじ1
- ◎ 砂糖大さじ1/2
- | 玉ねぎサラダ
- ◎ 玉ねぎ1個
- ◎ 醤油・お酢・水各大さじ2
- ◎ 砂糖大さじ1
- ◎ からしまたはわさび少々
- | 白菜キムチ
材料の補足とレシピ
- ・【豚バラ】鉄板で焼く場合は、厚めがオススメ。お肉屋さんで1cmくらい厚さで長めに切ってもらうと本格的なサムギョプサルを楽しめます。お肉がよく切れるハサミがあれば便利!下味はつけなくても大丈夫です。
- ・【タレ】韓国では「サムジャン」と「塩+ごま油」のタレが一般的ですが、手軽に「焼肉のタレ」でも良いです。
- ・【サムジャン】調味料◎をよく混ぜたら完成。本格レシピはこちら。韓国で人気のコチュジャンは調味料記事を参考にしてください。
- ・【包む野菜】軽く蒸した(チンした)キャベツ、えごまの葉、サラダ菜、レタスても美味しいです。
- ・【焼く野菜】鉄板で焼く時にお肉と一緒に焼いて食べると美味しい野菜です。ピーマン、かぼちゃを焼いても美味しいです。玉ねぎは繊維と反対に丸い形になるように切ります。
- ・【挟む野菜・副菜】お肉と添えて食べたり包む時に入れたりすると美味しい副菜です。一番のオススメは、ネギサラダです。白菜キムチは市販のものでも良いですが、本格レシピはこちら。その他、ニラキムチ・サンチュコッチョリ・キャベツとネギのサラダ・大根キムチ・ねぎキムチもお肉とよく合います。
- ・【ネギサラダ】ネギを千切りにし、しばらく水につけてから水切りをします。調味料◎を加えて和えたら完成です。
- ・【玉ねぎサラダ】玉ねぎを繊維と反対に薄切りにし、しばらく水につけてから水切りをします。調味料◎を加えて和えたら完成です。
鉄板、フライパン、ホットプレート
韓国では、脂が流れ落ちるように、斜めに傾いている鉄板を使うことが多いです。私が使っているものと少し形は違いますが、このような鉄板です(Amazon人気商品)
なければ、普通のフライパン、ホットプレートでも大丈夫です!
脂がとんで周りがベトベトになりやすいので、食卓全体に新聞紙を敷いてから焼くと片付けが楽です。
落ち着いて食べたい時は
お肉をフライパンで一気に焼いて食卓に運ぶ手もあります。
お皿を温めておくと、脂が固まりにくく、柔らかいお肉を長く楽しめるのでおすすめです。
ホットプレートの場合は、「保温」設定しておいて、焼いておいたお肉を乗せて食べるのも良いです。
写真付きの詳しいレシピ
お肉は、豚バラ
スーパーで切られている豚バラなら、切る必要がなくて楽です。
薄くても厚くても良いですが、どちらかといえば、厚めがおすすめです。
特に、鉄板で焼く場合は、薄いとすぐ焦げちゃうので〜。
より本格的なサムギョプサルを楽しみたい方は、お肉屋さんに行って「1cmの厚さで長めに切ってください」と頼めば、こんな感じで切ってもらえます。
日本でサムギョプサルの認知度が上がったので、「サムギョプサル用で切ってください」で通じたりもします。ちなみに、手で切るより機械で切ってもらうほうが美味しかったのでおすすめです。
基本お肉には何も下味つけなくても大丈夫ですが、下味をつけるなら「胡椒」を軽く振るくらいが良いです。
サムギョプサルに合うタレについて
お皿の真ん中に入っている味噌っぽいものがサムジャンで、その隣にあるものが、塩にごま油をかけたタレです。
この2つのタレが韓国では一般的です。
このサムジャンは、サンチュやサニーレタスに包んで食べる時に入れると、アクセントになって美味しいです。
キムチやネギサラダがあれば、パスすることもあります^^
でもあれば美味しいので、上記の簡単レシピ、もしくは韓国人の本格レシピを見て作ってみてください。
包む葉野菜について
定番はサンチュとサニーレタスです。
手が汚れるなどで包んで食べるのが好きではない方は、サニーレタスで作るサラダキムチを添えて食べるのもオススメです。
韓国では、えごまの葉も包む野菜として人気ですが、残念ながら日本の一般的なスーパーでは売ってないですね。
新大久保のスーパーではわりと安く売っていました。
豚肉プルコギのレシピで紹介したレンチンキャベツも巻く野菜としてオススメです!レンジ(600W)で5分ほどチンすると完成です。
副菜:ネギサラダのレシピ
サムギョプサルに合う副菜は色々ありますが、
一番定番なのは、ネギサラダと玉ねぎサラダです。
ネギサラダは、サンチュなどを包んで食べるときに少し入れると良い薬味的な存在になってくれます。
白髪ねぎのように、細長く切ります。
まな板の上にあるのは100円ショップで売っている白髪ねぎを作る道具です。前は結構使っていたのですが、
最近は、ネギを縦に半分切ってからぐるぐる回して包丁で切ることが多いです。
こちらの韓国人調理師のYouTube動画が参考になると思います。
辛さとぬめりを抜くために、しばらく冷たい水につけておきます。
調味料(長ねぎ1本あたり)を入れてよく和えれば、完成♪
◎ お酢・粉唐辛子 各大さじ1
◎ 醤油・ごま油・白ごま 各大さじ1
◎ 砂糖 大さじ1/2
和えてから時間が立つとネギから水気が出るので、食べる直前に和えるのが良いです〜。
副菜:玉ねぎサラダのレシピ
玉ねぎサラダは、さっぱりしていてお肉ともよく合いますが、
玉ねぎには脂肪の吸収を防ぐ効能もあるので、健康の面でも人気の副菜です。
玉ねぎも水につけて、辛さを抜きます。
この日は、少し太めに切りましたが、スライサーで薄く切っても大丈夫です。
調味料(玉ねぎ1個あたり)をよく混ぜて、和えたら完成♪
◎ 醤油・お酢・水 各大さじ2
◎ 砂糖 大さじ1
◎ からしまたはわさび 少々
醤油ベースの甘酸っぱい味に、からしのピリ辛が少し効いているタレです。
好みによって、タレの量を増やしてください〜。
このサラダを作るのが面倒な時は、スライサーで薄めに切って焼き肉のタレに入れて食べたりしています。
お肉と焼いて美味しい野菜。韓国式鉄板の使い方
鉄板でゆっくり焼きながら食べる時には、サムギョプサルから出てくる脂でお野菜を焼くと、とても美味しいです。
韓国のお店に行ったら、焼く用のにんにくが大量に出てきました。
にんにくを焼くと、ほくほくで甘くなって美味しいですよね。
焼く野菜として、にんにく、キノコ、白菜キムチ、玉ねぎが人気です。かぼちゃ、ピーマンも美味しいです。
斜めの鉄板の場合は、上でお肉を焼いて下のほうにお野菜を焼けば、脂が緩やかに流れながらお肉も野菜も良い感じに焼けてきます。
流れた脂は、このように落ちてきます。父が韓国から持ってきた鉄板ですが、サムギョプサルのときに大活躍です。
玉ねぎは、繊維と反対に丸い形になるように切り、焼けたお肉を玉ねぎの上に置くとちょうど良いです^^
家&店でサムギョプサルを楽しんだ時
新宿の韓国料理屋さんで食べた時。
熟成のお肉と書いてありましたが、あまり柔らかくなくてちょっとがっかりしました。
ハーブだの色々お肉に何か加えずに、何も下味しない新鮮なサムギョプサルを焼いた時に一番美味しいような気がします。
去年、韓国のチェジュで食べた時。
チェジュ島は豚肉が有名です。
サムギョプサルではなく、オギョプサルと言いますが、
「オ」は5の意味、すなわち、三枚肉ではなく五枚肉という意味です。
鉄板ではなく、網の形でした。
脂のところも食感がよく美味しかったです。
美味しくないわけがないです!
家の小さいお庭でサムギョプサル。
前日お客さんを呼んでサムギョプサルを食べて、残りは翌日夫と二人でゆっくり食べました。後ろのお酒の空き缶は、お客さんを呼んだ時の残骸^^;
お客さんを呼んだ時は色々準備していたから写真を撮る暇がなかったです。
ゆっくり包んで、美味しくいただいたあと、
残りの玉ねぎやキムチなどをハサミでよく切って、
韓国のりも加えて、チャーハンにして食べました。
そんなに美味しそうに見えませんが、美味しい〆になります!
もっと辛い味付けが好きなら、ちょこっとコチュジャンを入れても~。
マシューが前のめりになって
「美味しそうな匂いがするわ」って顔をしていました。
これは、ワイン漬けした時のお肉。思ったよりは美味しくなかったです。
サムギョプサルは、シンプルイズベスト~。
夫の好きなナスをお肉と一緒に焼いたりも。
また暖かくなったら、お庭でサムギョプサルをしたいと思います。
家の中でサムギョプサルを食べる時は、フライパンで一気にお肉を焼くことが多いです。
焼くことに集中しなくて良いから、落ち着いてサムギョプサルを楽しめます。
ただ、サムギョプサルが冷めると、脂が固まるので、
温めたお皿に乗せたり、ホットプレートの保温機能を利用するのもオススメです。
サムギョプサルは、お酒の人もご飯の人も喜ぶメニューです。
玉ねぎサラダは、包まずお肉と一緒に食べたり~。
記事がまた長くなってしまいました。最後まで読んでくださってありがとうございます。
では、お家で気軽に準備して、サムギョプサルを楽しんでくださいね!