今すぐ白菜キムチが食べたい時に
韓国の白菜キムチといえば、酸味のある熟成キムチを思い浮かべる方が多いと思いますが、和えてすぐ食べるキムチもあります。
韓国語では「ペチュ コッチョリ 배추 겉절이」と言いますが、ペチュは白菜で、コッチョリは浅漬けキムチの意味です。
浅漬けなので、白菜のみずみずしさも残っていて爽やかな味ながらも、本格的なヤンニョムが絡んでパンチのある美味しさです。
韓国人主婦の人気レシピ動画も載せたので、合わせて参考にしてください~。
材料と調味料(ヤンニョム)
- 白菜1/4株
- 小ねぎ(ネギ類OK)5本
- ニラ1/2束
- 塩(つける時・あれば粗塩)大さじ1+1/2
- 小麦粉(もち米粉・省略可)大さじ1
- ○ にんにく(すりおろし)大さじ1
- ○ 生姜汁大さじ1
- ○ りんご(すりおろし・省略可)1/4個分
- ◎ 粉唐辛子大さじ4~5
- ◎ イワシの魚醤大さじ1
- ◎ アミの塩辛大さじ1
- ◎ 砂糖(はちみつ)大さじ1
- 塩少々
- 白ごま適量
- 【りんご】梨や玉ねぎのすりおろしでも良いです。
- 【イワシの魚醤・アミの塩辛】韓国の魚醤です(詳しくは調味料記事のリスト6番目)。片方だけを多めに入れても大丈夫です。両方ともなければ、塩・醤油で調整してください。
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ひと目で分かるレシピ
- 1白菜を食べやすい大きさに切り、洗います。塩大さじ1+1/2を入れ混ぜてから30分置きます(時々上下を裏返します)。洗って水気を切ります。
- 2小ねぎとニラは3~5cm切りにします(長ねぎならみじん切り)。○のにんにく・生姜・りんごのすりおろしも用意します。
- 3キムチのりを作ります(省略可)。鍋に小麦粉1+水3~5を入れて、かき混ぜながら加熱します。とろみが出たら火を止めて冷まします。
- 4ボウルに調味料◎○+ネギ+キムチのりを入れて混ぜ合わせます。
- 5白菜を加えて和えます。味見をして塩で調整します。
- 6ニラと白ごまを加えて和えたら、完成です。
- 【キムチのり】ヤンニョムを野菜によく絡ませる+発酵を進ませるために入れますが、少量で作るコッチョリは省略しても良いです。電子レンジ600Wで作る時は、小麦粉1+水1を混ぜて、10秒加熱。混ぜて5秒チンを2~3回繰り返し、とろみが出たら冷まします。
- 【イワシの魚醤】は匂いなど癖があるので苦手な人もいます。省略してアミの魚醤または塩で調整してもOK。調味料記事で紹介したイカナゴの魚醤(까나리액젓)がイワシの魚醤に比べて魚の癖がなくコッチョリに人気です。
参考になる韓国レシピ動画
今回のレシピは、下記のレシピ動画を参考にして作りました。
韓国人のベテラン主婦が丁寧に教えてくれます~。美味しそうです!
私が紹介したレシピと違うところは、乾燥した赤唐辛子を入れているところです。
少し水につけておいた赤唐辛子をミキサーにかけて入れるのですが、粉唐辛子だけ入れるより新鮮な唐辛子の辛味を楽しめます。赤唐辛子は、日本でよく売っている鷹の爪と違う種類のものです。
ミキサーには、赤唐辛子以外にも「ご飯+生姜+リンゴ+アミの塩辛+水」も入れてかけています。
ご飯は、キムチのりの役割です。小麦粉やもち米粉で別途作る必要がなくて楽です。
こんなふうにミキサーにかけてヤンニョム(+キムチのり)を作る主婦も多いので、こちらの方法も試してみてください~。
写真付きの詳しい作り方
Step1白菜を食べやすい大きさに切り、洗います。
このように斜めに切ります。幅が広い場合は、縦に半分切ってから斜めに切ります。
レシピ動画を見ると分かりやすいと思います。
塩大さじ1+1/2を入れ混ぜてから、30分置きます。
韓国人は、つける時に天日塩のあら塩をよく使いますが、動画の方のように少し水も入れることが多いです。
普通の塩でつけたので水は入れませんでした。
まんべんなく塩気が届くように、時々上下を裏返します。
30分後、洗ってから水気をしっかり切ります。
白菜をつけている間に、追加野菜やヤンニョムを準備します。
ヤンニョムは、キムチの素になるもので、薬味や調味料を混ぜ合わせたものです。
Step2小ねぎとニラは3~5cm切りにします。
普通のネギを入れる場合は、みじん切りにします。
私は小ねぎをみじん切りにして入れましたが、動画の方のように3cm切りにしても良いですね。
にんにく・生姜・リンゴのすりおろしを用意します。
すべて、おろし器でおろしました~。ミキサーにかけても良いです。
生姜はおろして汁だけ入れましたが、すりおろしで入れる場合は少量で大丈夫です。
Step3キムチのりを作ります(省略可)
少量のコッチョリを作る場合は入れなくても大丈夫です。
手軽に電子レンジで作る方法があるので紹介します。韓国のテレビ番組で紹介していた方法です~。
小麦粉大さじ1+水大さじ1を入れ混ぜ、電子レンジ(600W)で10秒チンします。
混ぜて5秒チンを2~3回繰り返し、とろみが出たら冷まします。時間が長いと、固まっちゃうので5秒ずつチンして混ぜて何度か繰り返す流れが良いです。
もともとは、鍋で作る方法が一般的です。
鍋に小麦粉 大さじ1+水 大さじ3~5を入れて、かき混ぜながら加熱します。とろみが出たら火を止めて冷まします。キムチのりの鍋での作り方は、上記写真の大根の葉入りカクテキのレシピや、基本カクテキのレシピからも確認できます。
でも、コッチョリにはキムチのりを入れなくても美味しいので、、作らないことが多いです。
ここからは和えるのみです!
Step4ボウルに調味料◎○+ネギ+キムチのりを入れて混ぜ合わせます。
◎ 粉唐辛子 大さじ4〜5
◎ イワシの魚醤 大さじ1
◎ アミの塩辛 大さじ1
◎ 砂糖 大さじ1
○ にんにく(すりおろし)大さじ1
○ 生姜汁 大さじ1
○ りんご(すりおろし・省略可)1/4個分
イワシの魚醤は、匂いなど癖があるので苦手な人もいます。省略して、アミの魚醤または塩で調整しても良いです。
違う日に作ったヤンニョムですが、小ねぎではなく、みじん切りの長ねぎを入れて作りました。
キムチのりは省略~。
Step5白菜を加えて和えます。
味見をして塩で調整します。
魚醤で調整してもOK! 甘さが足りなければ砂糖(ハチミツ)も追加します。
全体の色を見て薄ければ「粉唐辛子」も少し追加し、好みの色と辛さに調整します。
Step6ニラと白ごまを加えて和えたら、完成です。
ニラは和えすぎると匂いがするので、最後に入れて軽く和えます。
仕上げには白ごまも~。
和えたら、出来上がりです♪
違う日の出来上がり~^^
この日はニラ抜きでした。
本格ヤンニョムが白菜の爽やかな甘味を引き立てます!
和えてすぐ食べても美味しいですが、冷蔵庫で冷やしてから食べるとさらに美味しいです。
韓国の匂いがすると
マシューがつぶやいていました。
今回少量で作りましたが、
韓国ではレシピ動画の方のように白菜1個分作って2,3週間食べる人が多いです。
キムチは密閉容器に入れて保存したほうが美味しいです。
すぐ冷蔵庫に入れて保存しましたが、発酵された味が好きなら半日~1日常温で保存してから冷蔵保存でも良いです。
コッチョリは、食べる直前に「ごま油」を少し混ぜて食べたりもします。私はさっぱり味が好きで基本入れませんが、ごま油が好きな方はぜひ~。
韓国語の料理名とよく合う料理
今回の料理名は「ペチュ・コッチョリ」と言いましたが、韓国語では
배추 겉절이
- 배추 ペチュ :白菜
- 겉절이 コッチョリ :浅漬け
「コッチョリ 겉절이」をさらに詳しく見てみると、「コッ 겉」は外、「チョリ 절이」は漬けるという意味。韓国語では浅漬けが「外だけ漬ける」という表現になっているんです!
コッチョリでよく食べる野菜が白菜なので「コッチョリ」だけ言っても「ペチュ・コッチョリ」を指します。
この日は温かいわかめスープと一緒に。
コッチョリはカルグクス(レシピ)の付け合わせにも人気です。ゆで豚ポッサム(レシピ)と一緒に食べても美味しいです!
韓国でペチュキムチ(배추 김치)と言ったら、酸味のある熟成キムチのほうを指すことが多いです。熟成キムチは、コッチョリと違って白菜を小さく切らずにまるごと漬けて作ります。
うちの日本人夫は韓国に住んでいる時に熟成キムチよりコッチョリのほうが好きでした。みずみずしい白菜の味わいが楽しめるので好きな韓国人も多いです。
コッチョリも美味しいので、ぜひ作ってみてください~。