スペアリブでカルビタンスープ
スペアリブをじっくり煮込んでカルビタン(갈비탕)を作りました。
骨付きのカルビ肉で作るタン(탕)=スープの韓国料理です。
日本の焼き肉屋さんなどでカルビスープを見ると赤くて辛いことが多いですが、韓国のカルビタンは澄んだスープです。
柔かい骨付き肉も楽しめるし、大根入りのスッキリとコクのあるスープも楽しめるので韓国人にとってご馳走の一品。
煮込むのに時間はかかりますが、材料も作り方もとてもシンプルなので、ぜひ試してみてください!
韓国の人気レシピと合わせて本場の作り方やアレンジできる内容も紹介します。
材料と調味料+レシピ
- スペアリブ800g
- 大根1/3本
- 長ねぎ1本
- ◯ 酒大さじ3
- ◯ 生姜ひとかけ
- ◎ にんにく(みじん切り)大さじ1
- ◎ 醤油大さじ2
- ◎ 塩大さじ1/2
- コショウ少々
- 【スペアリブ】韓国では骨付きの牛カルビ(牛スペアリブ)で作りますが、豚スペアリブでも美味しかったです。
ひと目で分かるレシピ
- 1スペアリブを流水で洗います。(骨が大きい場合などは下茹でをする)
- 2鍋に水1.5Lを沸かします。スペアリブと◯酒+生姜のスライスを加えて20分ほど煮込みます。アクをとります。
- 3大根をいちょう切りにして鍋に加えます。長ねぎの青い部分を大きめに切って加えます。さらに20分ほど蓋をして煮込みます。
- 4◎にんにく+醤油+塩を加えて味を整えます。生姜のスライス、長ねぎの青い部分を取り除きます。
- 5長ねぎの白い部分をみじん切りにして加えます。コショウをかけて完成です。
- 【※1】厚い骨がついている場合は水にしばらくつけたり、下茹でしてから煮込みます。下記の韓国レシピを参考にしてください。
- 【※2】あれば出汁用の野菜として玉ねぎなども加えます。後で取り除きやすく、大きめに切ります。
長ねぎのみじん切りとコショウは、器に直接入れてもOK。
スープの脂を綺麗に取り除きたい場合は、煮込んでから一度冷ましてください。そうしたら、白い脂が浮いて固まるので、取り除きやすいです。
カルビタンのお肉は、醤油だれや塩につけて食べることが多いです。
スープにはごはんを入れてクッパ! カクテキなどのキムチを添えて食べるとさらに美味しいです。韓国人の食べ方については下記のグルメ記事でも紹介しました。
■ソウル駅近くでランチ。ユッケビビンバ、カルビタンが美味しかった〜地元の人に人気
では、写真付きの詳しい作り方の前に、参考になる韓国レシピをお届けします。
韓国の人気レシピ2選
本場の作り方が分かる韓国の人気レシピを紹介します。
ペクジョンウォンレシピ
まず、手軽に作れる韓国料理を紹介してくれるペク・ジョンウォンさんのカルビタンです。
★日本語字幕もあります。
■材料と調味料
骨付き牛カルビ 900g
大根1/6本、長ねぎ1本
お湯2L、醤油50g、みじん切りのにんにく 大さじ1
昆布1切れ、塩
好みで味の素(大さじ1/3)やダシダ(1/5)を少し追加
■食べる時に追加
さつまいも春雨(タンミョン)、青ねぎ、コショウ
ペク・ジョンウォンさんは時間短縮のために水につけずに、下茹でだけしました。
下茹でする際にはお湯が沸騰したときに入れます。骨の中の血が固まるように5分くらい茹でるのがおすすめとのこと。そうすることで、スープが濁ったりしないそうです。
大根は大きめに入れて、火が通ったら出して、それを切って仕上げに盛り付けています。この作り方が定番ですが、家で食べる時は私のように切って煮込んだほうが楽ですね〜。
お肉に味がつくように、醤油を早めに入れています。味を整える時は、お好みで味の素やダシダを少し。もちろん必須ではないです。
食べ方として、お肉は「酢+醤油+辛子」「醤油のみ」のタレにつけて食べたり、ごはんを入れてクッパ風にしてキムチを添えて食べたり♫
あまりにも美味しそうに食べていたので、よだれが出ました。笑
カルビタンにはチャプチェ用の春雨(さつまいも春雨)を少し入れることが多いです。
ペク・ジョンウォンさんは、さつまいも春雨は1時間ぬるい水につけて完全に戻したものを器に入れてからスープをかけています。
さつまいも春雨を戻す時間がなければ、お湯で5分ほど茹でてから器に加えてください。カルビタンの鍋の中で火を通してもいいですけど、スープを吸いすぎてしまうので、別途で茹でるのがおすすめです。
韓国人主婦の人気レシピ
こちらの方のレシピも本格で美味しそうです!
手の込んだ作り方で楽しみたい方はこちらを参考にしてください。
■材料と調味料(大さじ)
骨付き牛カルビ 1kg、牛肉のかたまり 600g
薄口醤油2、塩1/2、好みで牛肉ダシダを1/2
さつまいも春雨
■出汁
水 5L、長ねぎ1本、玉ねぎ1個大根1/2本、昆布2枚、干し椎茸20g、
粒コショウ20個、みじん切りのにんにく 大さじ2
30分水につけて血を抜いてから下茹でをしています。1分ほど軽く下茹でを。
10分煮込んでから昆布を取り除き、45分煮込んでからスープの味付けをしています。牛肉ダシダ(Amazon一覧)を少し入れるのもおすすめとのことです。
にんにくのみじん切りは、こし器で香りだけスープに移してから、取り出しています。ペク・ジョンウォンさんも同じやり方をやっていました。こうすることでもっと澄んだスープが楽しめますが、私はあまり気にならないので普通に入れます^^
骨付きの牛カルビと合わせて、かたまり肉(치마양지살)も一緒に煮込むことでスープがもっと深い味わいになるとのこと。かたまり肉は煮込んだあと、薄切りにして器に盛り付けています。
ソウルの有名店で食べたお値段高めのカルビタンにも、、
骨付き肉と牛肉のスライス(スユク)が一緒に入っていました。醤油だれにつけて実食♪
韓国でカルビタンは、参鶏湯のように、手作りしないで外食で食べる人が多いです。
でも、写真のように細かい牛肉と大根で作る下記料理(소고기 뭇국)はもっと作りやすく、家庭料理のひとつです。
■牛肉と大根のスープの作り方。韓国定番の家庭料理!本場の人気レシピ3選
カルビタン以外にも韓国の代表的なスープ料理として「ソルロンタン」「コムタン」があります。
■ソルロンタン・コムタンの違いと本場の作り方。韓国のお店&おうちご飯レシピ
写真付きの詳しい作り方+Blog
豚スペアリブで作った時と、ステーキ用の牛肉で作った時のレシピとブログをお届けします。
スペアリブでカルビタン
美味しそうな豚肩スペアリブがなんと半額!^^
カルビタンは牛スペアリブで作るべきですが、日本のスーパーで全然見当たらないので、これで作りました。
ちなみに、ペク・ジョンウォンさんが紹介した他のレシピの影響で、豚カルビで作るスープ料理も韓国で流行っています。台湾では豚スペアリブで作るスープが定番みたいですね。
Step1スペアリブを流水で洗います。
骨が薄くついていたので、洗うだけにしました。
分厚い骨がついている場合は、韓国レシピを参考にして、水にしばらくつけたり、下茹でをしてください。
Step2鍋に水1.5Lを沸かします。スペアリブと◯酒+生姜のスライスを加えて20分ほど煮込みます。
酒は大さじ3くらい。生姜のスライス。あれば出汁用の玉ねぎも。
アクをとります。
ちなみに、お肉が分厚くついているスペアリブだったので、よく切れるハサミで骨からお肉の部分を半分に分けたりしました。
その目的として、煮込み時間の短縮と、、夫が骨を手に持ってしゃぶるのを喜ばないので(私は戌年なので喜びますが)、お肉だけの部分は夫にあげるつもりで。
Step3大根をいちょう切りにして鍋に加えます。
正統派の作り方?だと、大根を切らずにまるごと入れて、火が通った大根を取り出して、薄切りにして器に盛りますが、
手軽に切って煮込むほうが好きです^^
長ねぎの青い部分を大きめに切って加えます。
さらに20分ほど蓋をして煮込みます。
Step4◎にんにく+醤油+塩を加えて味を整えます。
◎ にんにく(みじん切り)大さじ1
◎ 醤油 大さじ2
◎ 塩 大さじ1/2
骨付き肉がたっぷり入っているので、スープにコクもあり、これだけで十分美味しかったです!
もし物足りないと思う時は、牛肉ダシダなど旨味調味料を少し追加してください。
生姜のスライス、長ねぎの青い部分を取り除きます。
長ねぎの青い部分は、美味しくもないし、見た目が汚そうに見えるので取り除くのが良いですが、、一部だけ取り除きました。
浮いている脂を取り除きたい方は、ここで一度冷ますのがおすすめ。脂が白く固まるので綺麗に取り除けます。うちの父も、お店でも、一度冷まして取り除くことが多いです。
Step5長ねぎの白い部分をみじん切りにして加えます。
コショウをかけて完成です。
カルビタンの出来上がり! 長ねぎとコショウは器に直接かけるほうが一般的です。
カルビタンを煮込んでいる間に、さっと作った千切り大根のキムチ。
■5分で完成!冬の甘い大根で千切りキムチ。クッパにもよく合う絶品ムセンチェ♪
カルビタンによく合う即席キムチなので、こちらもぜひ!
温かいスープを器に盛って。。お昼ごはんです。
いただきましゅー。
韓国でカルビタンにキムチは必須。
市販の白菜キムチでもいいので、何かしらキムチを添えて召し上がってください^^
大根入りのスープはスッキリと、コクもあってすごく美味しかったです!
お肉は、塩につけて食べたり、キムチを添えて食べたり。
ペク・ジョンウォンさんのように醤油ダレでもいいですが、シンプルに塩でも美味しいです。
映画パラサイトに出ていたチョ・ヨジョンさん主演のドラマを見ていました。
またお金持ちの奥さんの役でした^^
スープにごはんを入れて、キムチを添えて食べる幸せ♪
カルビタンと大根キムチは冬にぴったりの食べ物です。体も温まるし、大根も美味しい時期ですし〜
カルビタンを煮込んでいる間、日向ぼっこしていたくろちゃんと玉三郎。
熟睡していましたが、
ごはんを食べ始めたら、起きてカルビタンを食べている私達をジロジロ見ていました。
その夜は、残りのカルビタンから白く固まった脂を取り除き、
翌日、うどんと緑豆春雨を入れてお昼ごはん。
さつまいも春雨のようなもちもち食感は楽しめなかったけど、緑豆春雨も美味しかったです。
この日も、残りの簡単ムセンチェ(レシピ)を添えて実食。
胃袋も喜び、スタミナもつく感じ^^
スペアリブではなく、ステーキ肉で作った日
カルビタンを食べたいのに、牛スペアリブが全然見当たらず、、ステーキ肉で作ってみた日です。
この日は、出汁用の玉ねぎと長ねぎをたっぷり入れて作りました。
ふにゃふにゃになったら取り出すので、大きめに切って入れました。
さつまいも春雨があったので、水につけて戻しておいて。。
大根をいちょう切りに切って
鍋に投下。干ししいたけもあったので、入れちゃいました。
ステーキ肉なので、骨付きカルビ(スペアリブ)より出汁があまり出ないこともあり、出汁用の野菜で補う作戦です。
青ねぎと玉ねぎを取り出し、にんにく、塩、醤油で、スープに味付けを。
お肉の量が少ないこともあり、少しコクが足りなかったので鶏がらスープを少し入れましたが、やっぱり牛肉ダシダのほうが合う感じでした。
ステーキ肉としいたけも取り出して、食べやすく薄切りに。
ステーキ肉としいたけを鍋に戻して、春雨とみじん切りの長ねぎを加えて出来上がり。
さつまいも春雨は十分戻せなかったので鍋に入れて少し火を通しましたが、
スープをすごく吸っちゃうし、鍋に残っていると伸びてしまうので、
やっぱり十分戻すか、別途茹でてから、器に直接入れたほうがいいですね^^;
両親からもらった牡蠣入りの白菜キムチがあったので、カルビタンに添えて食べました。
ステーキ肉で作ったカルビタンも美味しかったですが、やっぱり骨付き肉に勝る味ではなかったです。
ということで、スペアリブや骨付きカルビがあったら、ぜひカルビタンを!
カルビタンのレシピ、前から紹介したかったのですが、ついに..드디어^^
参考にしていただければ嬉しいです。
■大統領グルメ「韓一館」でカルビタンとユッケジャン。景福宮ランチ&光化門散歩