韓国の料理研究家に教えてもらう美味しいユッケジャンの秘訣
ユッケジャンは、牛肉と野菜を煮込んで作る辛いスープの韓国料理ですが、元気が出るスタミナ食としても人気です。
もともとは、牛肉のかたまりをじっくり煮込んでから、それを細かく手で裂いて味付けをし、野菜と一緒に煮込む流れで作ることが一般的で、手間のかかる料理ですが、
今回は韓国の料理研究家が番組で紹介した簡単レシピをお届けします! その番組も載せたので、合わせて参考にしてください。
簡単ながらも、味は本格で美味しかったので、ぜひ試していただきたいです。
材料と調味料(4人前)
- 牛肉300g
- 長ねぎ2本
- しいたけ(キノコ類OK)1パック
- もやし1袋
- ぜんまい1袋
- 大根少し
- 卵/タンミョン(好み)1〜2個/少し
- みじん切りのにんにく大さじ2~3
- サラダ油(または唐辛子の油)大さじ2
- ◎ 粉唐辛子大さじ2〜3
- ◎ 醤油大さじ2
- ◎ 塩大さじ1
- ◎ ごま油大さじ1
- ◎ コショウ小さじ1
- 水(7カップ)1400ml
- 【牛肉と野菜】牛肉はどの部位でも大丈夫です。長ネギとキノコは必須です。上記野菜以外に「里芋の茎、玉ねぎ」も人気野菜です。
- 【タンミョン】韓国でよく使う春雨です。詳しくはこちらの調味料記事で紹介しています。
- 【唐辛子の油】コチュギルム(고추기름)というものですが、ラー油とは少し違います。代わりにサラダ油で良いです(粉唐辛子と炒めて作るので)
ひと目で分かるレシピ
- 1牛肉を一口サイズに切り、鍋に入れます。分量の水に加えて火をつけます。
- 2ネギは縦の細切りにします。もやし、きのこ、ぜんまい、大根も食べやすい大きさに切り、用意します。にんにくはみじん切りにします。
- 3沸騰したらアクをしっかり取ります。ネギの半分、もやし以外の野菜とキノコをすべて入れて火が通るまで煮込みます。
- 4小さいフライパンに、みじん切りのにんにく+サラダ油を入れ、軽く炒めてから火を止め、調味料◎をすべて加えて混ぜ合わせます。
- 5鍋にネギの半分+もやしを加えてひと煮立ちしたら、プライパンで混ぜ合わせた調味料を加え、3分ほど煮込みます。
- 6スープの味見をして塩で加減を調整し、好みによって溶いた卵を入れます(卵は形になるまで触らない)。完成です♪
※タンミョンを入れる場合、30分ほど水で戻したものを茶碗に入れ、熱いスープをかけます。戻してないタンミョンは、後半に鍋に加え6分くらい火を通らせます。戻したタンミョンが残った場合は、冷凍保管後、解凍して使ってください。
参考にした韓国版『きょうの料理』
今回は、NHKの『きょうの料理』にあたる位置づけの韓国教育放送の料理番組レシピを参考に作りました。
放送分は3回分でアップされていますが、1番目の動画は主に挨拶と材料の説明、2番目は全体の作り方を、3番目はレシピのまとめと試食の内容です。
さっと作り方を見たい方は、3番目の動画を見てください!
作り方と調味料は、紹介したレシピとほぼ変わらないです。
番組では唐辛子の油(コチュギルム)を使っていますが、なかったので料理研究家のアドバイスどおりにサラダ油にしました。
韓国では有名な料理研究家ですが、美味しかったので他のレシピも作ってみたいと思いました。進行役の方がかなり美男ですね^^
写真付きの詳しい作り方
Step1牛肉を一口サイズに切り、鍋に入れます。分量の水に加えて火をつけます。
ロースの切り落としだったので、切る必要はなく、そのまま鍋に入れました。
牛肉を水から入れて煮ることで、よりお肉の出汁が出やすくなるそうです。
より綺麗なスープのために、料理研究家さんは牛肉を流水で軽く洗っていますが、後でアクをとるのでパスしても良いかなと思います。
流水で洗うほか、キッチンタオルで牛肉の血を吸収させたり、牛肉のかたまりを水にしばらく入れておく人もいます。
Step2ネギは縦の細切りにします。もやし、きのこ、ぜんまい、大根も食べやすい大きさに切り、用意します。
大根は薄めの銀杏切りにします。料理研究家は火が通るまで時間がかかるせいか大根を入れていませんが、大根から出る出汁がさっぱりして好きなので入れました。
ネギとキノコは、必須です。その他の具材は好みによって~。
ネギの白い部分は、包丁の腹で叩いてから切ったほうが食感もよく、美味しい出汁が出やすくなるとのことです。叩き方や切り方は、2番目の動画も見ると分かりやすいです。
ユッケジャンは、美味しい出汁が出る長ねぎをたっぷり入れて作るのが人気です。
にんにくはみじん切りにします。
韓国ではスープにも、にんにくをたっぷり入れます~。
Step3沸騰したらアクをしっかり取ります。
とり甲斐を感じさせるくらい、いっぱいアクが出ます。笑
綺麗なスープのためにしっかり取ります。
ネギの半分、もやし以外の野菜とキノコをすべて入れて、火が通るまで煮込みます。
火が通るまで時間がかかる野菜と、出汁がよく出るキノコを入れます。
ネギの一部は色味と味のために最後に入れましたが、この辺は好みによって調整してください~。
Step4小さいフライパンに、みじん切りのにんにく+サラダ油を入れ、軽く炒めてから火を止め、調味料◎をすべて加えて混ぜ合わせます。
にんにくは生の味を少し残したほうが良いので、軽く炒めます!
粉唐辛子は焦げると苦い味がするので、予熱で軽く炒めるくらいが良いです。
調味料◎をすべて加えて、ヤンニョムジャン(合わせ調味料)を作ります。
◎ 粉唐辛子 大さじ2〜3
◎ 醤油 大さじ2
◎ 塩 大さじ1
◎ ごま油 大さじ1
◎ コショウ 小さじ1
唐辛子の油を使わずに、サラダ油を使ったので、粉唐辛子は多めに大さじ3くらい入れました。好みの辛さに合わせて調整してください。
辛いもの好きな方は、粉唐辛子だけではなく、生の唐辛子や乾燥した唐辛子を入れるのがおすすめ。
Step5鍋にネギの半分ともやしを加えてひと煮立ちしたら、プライパンで混ぜ合わせた調味料を加えます。
3分ほど煮込みます。
急にユッケジャンの姿に変貌します^^
Step6スープの味見をして塩で加減を調整します。
スープの味見をしたら、牛肉と野菜から美味しい出汁がよく出ていて、味付けがばっちりでちょっと感動しました^^
塩加減もちょうど良かったので、塩を追加で入れませんでした。
好みによって溶いた卵を入れます。
結局入れなかったのですが、好きな方は卵を。辛さが和らぎます。
綺麗なスープを保つために、卵は形になるまで触らないことがポイントです。番組動画では入れているので、参考にしてください。
ユッケジャンには溶いた卵を入れることが一般的ですが、溶かずに半熟も美味しそうですね。
美味しいユッケジャンの完成です♪
ラーメンのスープにも油を入れるのと同じく、サラダ油や唐辛子の油を使うことが美味しさの秘訣のひとつかもしれませんが、
もっとヘルシーに楽しみたい方は、合わせ調味料を油抜きで炒めず混ぜ合わせたものを鍋に入れても良いと思います。
ユッケジャンにも韓国の春雨タンミョンを入れたりしますが、30分ほど水で戻したタンミョンを茶碗に入れ、その上に熱いスープをかけることを料理研究家は勧めています。
そうすると、歯ごたえがちょうど良いタンミョンを楽しめるとのこと! 3番目動画の試食シーンを見ても確かに美味しそうでした。鍋の中にタンミョンを入れる人も多いですが、すぐ食べないと歯ごたえがなくなります。
下記の鶏肉料理にタンミョンを入れても美味しいです~。
美男の進行役の方が言った通りに、美味しい店で出てくるユッケジャンのように美味しかったです!
牛肉の代わりに、鶏肉の胸肉で作るヘルシーなユッケジャンも人気ですが、それも今度作ってみたいと思います。
日本のお店でたまに見かける「カルビスープ」というものがありますが、ユッケジャンと味が似ていますね。お肉が焼き肉用のカルビというところが違いますかね。
そして、ユッケジャンには、やっぱりご飯。
酸味のある本格カクテキを添えて食べると美味しいです♪
ユッケジャンは本場でもすごく人気のスープ料理ですが、ぜひおうちで手軽に楽しんでくださいね。