キムチの名前は、オイカクテキ
旬のきゅうりで、ぽりぽりと美味しいオイキムチを作りました。
韓国ではオイカクテキと呼ばれるキムチで、切り方が一口サイズなので食べやすく、作るのも簡単です。
名前にカクテキが入っていますが、大根は入ってないです。入れても美味しいと思いますけどね~。
カクテキは、こちらのレシピに紹介した通りに、適当にどんどん切るという意味があるので、オイカクテキ(오이깍두기)という名前になったと思います。オイソンソンイ(오이송송이)とも呼ばれるそうです。
韓国で著名なキムチ研究家のレシピをもとに作りましたが、料理研究家のレシピ動画も載せたので合わせて参考にしてください。
さっぱりと本格味に仕上がりました~。脂っぽいお肉料理の付け合わせでもってこいのキムチです。
熟成による変化の参考写真や、食べた時の記録は後半に!
材料と調味料
- キュウリ(1kg)8本
- ニラ1袋
- 赤唐辛子(赤パプリカ)省略可、1~2個
- 塩大さじ1
- もち米粉(または小麦粉)大さじ2
- ◎ 粉唐辛子大さじ3
- ◎ にんにく(すりおろし)大さじ2
- ◎ 生姜(すりおろし)大さじ1/2
- ◎ 玉ねぎ(すりおろし)1/2個
- ◎ イワシの魚醤大さじ3+1/2
- 白ごま(好みで仕上げに)適量
- 【◎ヤンニョム】梨や、リンゴのすりおろしを加えるとさらに美味しいです。
- 【イワシの魚醤】韓国で定番のキムチの魚醤です。韓国と日本のイワシ魚醤についてはこちらの記事で詳しく紹介しました。アミの塩辛でも良いです。両方なければ塩でも。
ひと目で分かるレシピ
- 1お酢大さじ2入りの水にキュウリを入れて、10分程おきます(省略可)。水で洗います。
- 2キュウリを1.5cm程の長さに切ります(厚さ2cmの半月切りでもOK)。塩と水100mlを混ぜたもので1時間程つけます。時々上下を裏返します。洗わずに水気を切ります。
- 3キムチのりを作ります。鍋にもち米粉(または小麦粉)と3〜5倍の水を入れてよく混ぜます。弱火でかきまぜ、とろみが出たら火を止めて冷まします。
- 4ニラは3cm程の長さに切り、赤唐辛子、パプリカは千切りにします。にんにく、生姜、玉ねぎはすりおろします。
- 5ボウルに3のキムチのり+調味料◎を入れて混ぜ合わせます。
- 6キュウリを入れてよく和えます。ニラ、赤唐辛子(パプリカ)、好みで白ごまを加えて和えたら完成です。
- 【熟成期間】1~2日間常温保存、1~3日間冷蔵保存後、お召し上がりください。熟成キムチが好みであれば、3日間冷蔵保存後がおすすめです。
- 【キムチのり】ヤンニョムを野菜によく絡ませる+発酵を進ませるために入れます。
参考にした韓国人のレシピ+動画
キムチ分野で著名な料理研究家のレシピ動画を参考に作りました。
こちらのヨルムキムチの参考動画として紹介した韓国版『きょうの料理』にも出ていた方ですが、大統領表彰を受賞したことがあるそうです!
紹介したレシピより2倍くらいの量で作っています。
韓国のオイキムチは、薄い青色の白キュウリ(백오이)と呼ばれる種類で作るのが美味しいと人気です。東京では見たことがないですが…
ヤンニョムで違うところは2点
- 粉唐辛子を同量くらいの「昆布出汁」と混ぜています。私は代わりに(?)玉ねぎのすりおろしを入れましたが、梨やリンゴを入れても甘みが加わって美味しいです。
- 粉唐辛子と合わせて「みじん切りの赤唐辛子」も入れています。乾燥した赤唐辛子を水を入れてミキサーにかけたものですが、韓国人はキムチによく入れます。新鮮な辛さが加わります。
ヨルムキムチの時もそうでしたが、こちらの方は、砂糖、梅シロップ(メシルチョン)など、甘い調味料を入れません。入れたい気持ちを抑えて入れずに作ってみましたが、熟成したらさっぱりとした味に仕上がって美味しかったです。
オイキムチには、アミの塩辛を入れる韓国人が多いですが、熟成後の味が良いとのことでイワシの魚醤のほうを勧めています。
料理研究家の名前は、イ・ハヨン(이하연)ですが、ドラマにもなった『食客 식객』の原作漫画にもキムチ名人として出ていたそうです。
ちなみに、ボンウリ(봉우리)という韓定食屋さんも何店舗運営しているとのことで検索してみました~ 行ってきた韓国人のグルメレポートをひとつ紹介します。美味しそうです! ⇒ 韓国人のブログ
写真付きの詳しい作り方
Step1お酢大さじ2入りの水にキュウリを入れて、10分程おきます。水で洗います。
キュウリの表面を綺麗にするための工程なので、省略しても良いです。
Step2キュウリを1.5cm程の長さに切ります。
動画では、3つの切り方を紹介しています。
縦半分に切ってから、2cm程の長さに切っても良いです(半月切り)
キュウリが太くなって、種が多ければ、種のところを切る手も~。
塩と水100mlを混ぜたもので1時間程つけます。
時々上下を裏返します。漬けたあとは、洗わずに水気を切ります。
料理研究家の方は、少量の塩で漬けて、洗わない作り方を勧めています。
塩+水をたくさん入れて漬けて(短時間で漬けられる長所があります)、青臭さが残ると言って水で洗う人も多いです。
Step3キムチのりを作ります。
鍋にもち米粉と3〜5倍の水を入れてよく混ぜます。弱火でかきまぜ、とろみが出たら火を止めて冷まします。
小麦粉で作っても良いです! 特に、夏は発酵の進み具合が良いからと言って小麦粉で作るほうが人気だったりします。
Step4ニラは3cm程の長さに切り、赤唐辛子、パプリカは千切りにします。
赤唐辛子は、辛さよりは色味のために入れることが多いので省略しても良いです。赤パプリカに代えてみました。
キムチに欠かさないにんにく、生姜もすりおろします~。
あと、、、料理研究家さんは、昆布出汁も用意しているのですが、私は省略しました。
粉唐辛子を入れてヤンニョムを作る時に水気が必要ですが、私は定番の玉ねぎのすりおろしを追加する形にしました。
昆布出汁を入れる方は、50mlくらいを入れてください~。
1時間くらい漬けたキュウリは、水気をしっかり切ります。
これで、準備完了! あとは、ヤンニョムを作って和えるのみです。
Step5ボウルに3のキムチのり+調味料◎を入れて混ぜ合わせます。
ヤンニョムで入れるものは、そんなに多くないです。
◎ 粉唐辛子 大さじ3
◎ にんにく(すりおろし)大さじ2
◎ 生姜(すりおろし)大さじ1/2
◎ 玉ねぎ(すりおろし)1/2個
◎ イワシの魚醤 大さじ3+1/2
粉唐辛子を先にきゅうりと和えるひともいますが、こちらのレシピは、ヤンニョムに入れちゃう流れ。
粉唐辛子の粉っぽさ、ザリザリ感が気になる方は、10分ほど置いて粉唐辛子をふかすのもいいと思います。
Step6キュウリを入れてよく和えます。
美味しそう~!
ニラ、赤唐辛子(パプリカ)、好みで白ごまを加えて和えたら完成です。
味見。
ぽりぽりとキュウリの爽やかな食感と、辛いヤンニョムが美味しいです。
ただ、甘みまわりの調味料をいっさい入れてないので、
やっぱり入れたほうが良くないかなと思ったりしましたが、料理研究家さんの作り方を信じてみようと~
保存容器に移しました。
ちなみに、使用している容器は、こちら(Amazon)の人気製品で、何年か前に購入したものです。
蓋ははめるだけで、密閉ではないので、ラップをかけてから蓋をしています。
熟成期間は、1~2日間常温保存、1~3日間冷蔵保存
お天気と好みの味によって期間を調整します~!
私は1日半くらい常温保存後、冷蔵庫に入れて、翌日から少しずつ出して食べましたが、冷蔵保存後4日目以降が酸味があって好みの味でした。
熟成の様子。オイキムチを食べた時の記録ブログ
冷蔵庫に入れて、翌日に出した時。
マシューが来たので記念写真^^
まだ、きゅうりの色味が青く、酸味もほぼ感じませんでした。
この日は、ボッサム(レシピ)と一緒に!
二日目のきゅうりカクテキ。
まだ、そんなに酸味を感じませんでした^^
この日は、どんな料理と食べたか覚えてないですが…
4日目!
色が少し変わっていて、酸味もありました。
美味しい~~
熟成前は、甘みが足りないのが気になりましたが、熟成後は酸味があるせいか気にならず、さっぱりと美味しい感じ。
きゅうりは、水分が抜けて少し縮んでいました。
この日は、フライパンで作ったトンカツに添えて~~
熟成キムチの味!
酸味があるから、とんかつのように油っぽい料理にもぴったりです。
その時、食卓の下で、ヨダレを流していたマシュー。
5日目。
パプリカは時間が経っても形が崩れないので、キムチに入れても悪くない感じです。
この日は、お弁当屋さんで唐揚げ弁当を持ち帰りしました~!
キャベツ用のドレッシングが置いてあったところに
そっと、オイキムチを^^
美味しい唐揚げ。
箸休めでオイカクテキ、美味しかったです~
この丸い形は、きゅうりの真ん中のところが崩れないところが良いですね。
食感も良いです。
ただ、ヤンニョムが少し馴染みにくいので、出す度に一度上下を混ぜておくのがおすすめです。半分切って半月切りにしても良いですし^^
では、さっぱりとした本格オイカクテキ、ぜひ作ってみてください~。
はじめまして!
いつもカライチさんのレシピを参考に楽しくキムチを作っています。
オイカクテキのキムチのりは他のキムチと違って水分量がもち粉と同量になってますが、まったくとろみがつかずにかたまりになってしまいますが、水分量はこれで間違いないのでしょうか?
>ナカムラさん
はじめまして!アンニョンハセヨ^^
コメント、ありがとうございます。
この日のキムチプルは少し濃い目でしたが、確かに、同量よりは多めのほうが正しいですね!
混乱させてごめんなさい。分かりやすく修正しておきます。
ご指摘ありがとうございました〜!