おうちで本格的なオイキムチを。
写真のように大きく切ったキュウリで作るキムチを韓国では「オイソバギ 오이소박이」と言います。
今回は、韓国教育放送の料理番組で放送されていた料理研究家のレシピを紹介します。一番基本になる材料と作り方だと思います。
後半には、もう一つ韓国人主婦のレシピ動画からアレンジできる内容をお届けします。
材料と調味料
- キュウリ10本
- ニラ※1束
- ◯ 塩大さじ5
- ◯ 水(5カップ)1000ml
- ◎ キュウリをつけていた塩水大さじ5
- ◎ 粉唐辛子大さじ7
- ◎ アミの塩辛※大さじ4
- ◎ にんにく(すりおろし)大さじ2
- ◎ 生姜(すりおろし)大さじ1/2
- ◎ 砂糖※大さじ1
- 【ニラ】基本ニラは入れます。追加する野菜として「玉ねぎ、大根」がおすすめ。栄養面で「人参」はキュウリとの相性がよくないので入れないほうが良いです。
- 【アミの塩辛】いわしの魚醤(멸치액젓)を入れても良いですが、オイキムチにはアミの塩辛(새우젓)が人気です。Amazon アミの塩辛 商品一覧(韓国魚醤の紹介記事)
- 【砂糖】砂糖の代わりに蜂蜜や、梅シロップでもOK。リンゴ・梨・大根などのすりおろしを追加しても美味しいです。
ひと目で分かるレシピ
- 1キュウリを綺麗に洗います。
- 2両端を切って長さを3~5等分に切ります。ひとつひとつ両側から1cmを残して違う方向に切り込みを入れます(片側の十字の切り込みでもOK)
- 3塩水◯にキュウリを30分~1時間をつけておきます(熱い塩水に20分でもOK)
- 4ヤンニョムに入れる野菜と薬味を準備します。ニラは1~2センチに切ります。すりおろしのニンニクと生姜を用意します。
- 5キュウリがしなやかになっているかチェック。水気をしっかり切ります(キュウリをつけていた塩水を少しとっておく)
- 6ヤンニョムを作ります。ボウルに調味料◎の全てを入れてよく混ぜ合わせます。ニラも加えて軽く混ぜます。
- 7ヤンニョムをキュウリの切り込みに入れ、全体にまんべんなくつけてから、保存容器に入れます。
- 8半日~1日室温で熟成した後に冷蔵保管します。お好みで翌日か3日程熟成後に召し上がってください。
- 【※2 切り方】詳しくは下記のレシピ動画と写真から。後半のアレンジレシピ動画では十字の切り込みで作っています。
- 【※3 熱い塩水】につける主婦が多いです。つける時間も短縮しますし、歯ごたえがよくなりますが、ビタミンCが熱に弱いので、栄養面では常温の塩水がおすすめです。
- 【※8 熟成期間】夏以外の季節にはもっと伸ばしても良いです。
参考になる韓国のレシピ動画
今回、参考にしたレシピはこちら。NHKの『きょうの料理』にあたる位置づけの韓国教育放送の料理番組です。
信頼できる料理研究家のオイキムチの基本レシピです。
切り方だけ少し独特です。十字の切り込みが一般的ですが、両側から違う方向に切り込みを入れています。ヤンニョムがまんべんなく馴染みやすくするための料理研究家オススメの切り方ですが、動画の3:20から確認できます。
今回紹介したレシピは、こちらのレシピとほぼ同じなので、動画と合わせてチェックしてください!
ただ、韓国のきゅうりのほうが太くて大きいこともあり、調味料の量を少なめに調整しました。
★魚醤がなくても作れる簡単きゅうりキムチのレシピはこちら
写真付きの詳しい作り方
1キュウリを綺麗に洗います。
より綺麗にしたい場合は、塩で表面をこすります。
棘が多いキュウリの場合は、包丁で表面を整えます。
2キュウリを切ります。
まず、両端を切って長さを3~5等分に切ります。
ひとつひとつ両側から1cmを残して違う方向に切り込みを入れます。
片面は、裏側の1cmを残して縦に切ります。
もう片面は、裏面の1cm残して横に切ります。
料理研究家の方はこちらの切り方をすすめていました。動画の3:20から切り方を確認できます~。
片側の十字の切り込みでもOK
片側だけ切り込みを入れるほうが一般的ではあります。ただ、1cm残っているところに切り込みがないので、そこだけヤンニョムが馴染みにくい短所があります。
後半のレシピ動画はこちらの切り込みで作っているので参考にしてください。
3塩水にキュウリを30分~1時間をつけておきます(熱い塩水に20分でもOK)
塩水は、キュウリ10本が全て入る水の量(5カップ)に、塩大さじ5を加えて作ります。
料理研究家は、水のほうで漬けていましたが、ここだけアレンジしました。
熱い塩水のまま、すぐキュウリにぶっかけます。
熱い塩水でつけると、つける時間も短縮しますし、歯ごたえがよくなります。後半のレシピ動画でも熱い塩水で作っています。
ただ、きゅうりのビタミンCを考えたら、塩水で長い時間漬けたほうが良いです。
キュウリが上がってくるので、重い皿を乗せておきます。
キュウリがお風呂に入っている間に、ヤンニョムの準備を!
4ヤンニョムに入れる野菜と薬味を準備します。
ニラは1センチほどに切ります。もっと長めに切る人もいるのでお好みで~。
玉ねぎや大根を入れる方は、切り込みの中に入りやすく細かく千切りにします。
ニンニクと生姜はすりおろしを。
リンゴや梨、大根のすりおろしを入れる方はそれも合わせて用意します。果物と野菜の甘みが加わるとさらに美味しいキムチになります。
5キュウリがしなやかになっているかチェック。水気をしっかり切ります。
きゅうりの太さによって漬ける時間が変わってきます。
水気を切る時は、水で洗わなくても大丈夫です。
★ヤンニョムに入れるので、キュウリをつけていた塩水を少しとっておきます。
しなやか! 両側の切り込みの形もよく見えますね。
味見をして塩加減もチェック。
ヤンニョムが馴染みやすく、水気をしっかり切ってくださいとのことです。料理研究家の方は布巾で水気をふいていましたが、そこまではしなかったです^^
6ボウルに調味料の全てを入れてヤンニョムを作ります。
まず、ボウルにキュウリをつけていた塩水を入れます。
ヤンニョム(調味料)
キュウリをつけていた塩水 大さじ5
粉唐辛子 大さじ7
アミの塩辛 大さじ4
にんにく(すりおろし) 大さじ2
生姜(すりおろし) 大さじ1/2
砂糖 大さじ1
粉唐辛子の量は、好みの辛さによって調整してください。合わせて塩水も調整します。
この日、同量で入れてしまいましたが^^; 水の量は、粉唐辛子より少し少なめが良いです。
ソウルの実家から持ってきたアミの塩辛!
キムチの野菜によって合う魚醤がありますが、キュウリのキムチはアミの塩辛(새우젓)が人気です。
いわしの魚醤(멸치액젓)でも大丈夫ですが、さっぱり感が足りないとか魚臭く感じやすいと言います。でもなければどんな魚醤でも入れてみましょう~。ちなみに、私は両方入れて作るオイキムチが好みでした。
- ・韓国の魚醤についてはこちらの記事にもう少し詳しく書きました。
- ・いわしの魚醤(楽天): ハソンジョン400g / ハソンジョン800g
- ・Amazon「アミの塩辛」商品一覧
生姜、にんにく、砂糖、アミの塩辛を入れて混ぜ合わせたら、
最後にニラを加えて軽く混ぜます。
ニラは混ぜすぎると、青臭くなります。
大根や、玉ねぎもあれば追加します。
7ヤンニョムをキュウリの切り込みに入れ、全体にまんべんなくつけてから、保存容器に入れます。
ボウルの中で、キュウリを全体的に軽く混ぜてから、
切り込みに入れる流れが効率が良いです。
(通り過ぎる夫にお願いして写真を撮ってもらいました)
8半日~1日室温で熟成した後に冷蔵保管します。完成です♪
一晩冷蔵庫に入れてから出してみました。
ドドーン!
このような本格的なオイソバギは初めてだったので、どんな感じか開けるのが楽しみでした。
蓋を開けたら、オイキムチの良い匂いが~~~
美味しかったです! ぽりぽり歯ごたえも良かったです。
でも、もう少し甘みが欲しかったので、今度作る時には、梨、リンゴ、大根などの具材・すりおろしを追加したほうが良いなと思いました。
このくらいの甘みで良いと思う方もいると思います。
そして、二日目のオイキムチ。
さらに熟成された香りと味~!
発酵されて酸味のあるキムチが好きな方は、3日冷蔵保存後がおすすめです。さらに本格的な味になっています。
韓国人の主婦のレシピ動画
もうひとつ違う作り方の動画を紹介します。
ズッキーニナムルのレシピの時に紹介した方の動画ですが、若いお嫁さんがベテラン主婦のお義母さんが料理している姿を撮っています。
調味料の量は分かりにくいところがありますが、生活に馴染んでいる自然なレシピが参考になります。
お嫁さんとお義母さんの会話がたまに入っていますが、お互い違う話をしていて通じない感じがオチでとても面白いです。
上記で紹介した内容と違うところだけ整理すると
- ・切り込みは片面の十字の形にしています。
- ・きゅうりを熱い塩水でつけています。
- ・野菜はニラの他、玉ねぎ、大根などの千切りを入れています。
- ・ヤンニョムに「アミの塩辛」「いわしの魚醤」を両方とも同じ量で入れています。
- ・砂糖の代わりに「梅シロップ」を多めに入れています。
- ・キムチのり(もち粉を水で溶き糊状にしたもの 찹살풀)を少し入れています
キムチのりは、オイキムチの時には入れない人も多いですが、こちらの方は入れていました。
こちらのカクテキレシピには、キムチのりを入れているので、参考にしてください~。
日本と韓国のオイキムチの違い
夫にじゃ~んと見せたら、「日本のオイキムチは赤くないけどね」と言われました。
日本の焼肉屋さんでオイキムチを食べたことがないのですが、どうやら粉唐辛子があまり入ってなくて赤くないみたいです。
韓国のレシピを見ると、大体こんな感じで赤いんですけどね。
でも赤くてもあまり辛くないです。キュウリが辛さを抑えてくれる感じ。さっぱりピリ辛!
時間が経つと、だんだんキュウリから水が出てきます。
この赤いヤンニョムも美味しいです。
今回は、基本に充実した作り方で作りましたが、いろいろアレンジしてみたいです。
またいろんな韓国のオイキムチの作り方を紹介します~!