梅シロップ作りは簡単で楽しい

梅シロップは、韓国で調味料としても人気です。
ずっと作ってみたかったのですが、去年ついに作りました。いきなり3瓶を^^
作るのは簡単でしたし、梅の香りに癒やされる時間でした。

漬けてから1ヶ月くらい経った頃。
左が砂糖(てんさい糖)で、右が氷砂糖で作ったものです。
氷砂糖のほうが白で変化が分かりやすいですが、

1年熟成させたら、こんなに色が濃くなりました。てんさい糖のほうもすごく良い香りがします♪
韓国では1年熟成後に楽しむ人が多いですが、深い味わいでとても美味しいです!

作りながら得た知識や気づいたことをまとめてみました。
てんさい糖のほうが意外と溶けなくて大丈夫かなと心配になりましたが、写真と合わせて熟成期間による変化もお届けします。
まず、梅シロップの材料を選択

必ず必要なものは、梅、砂糖(氷砂糖)、保存容器の3つです。
梅と砂糖の割合は、基本1:1なので、同量の梅と砂糖、それが入る瓶を準備すればOKです。
梅の種類によって味が変わる!?

私が梅シロップで使った梅は「南高梅」ですが、香りから甘いです〜
これで作ると、フルーティーで甘く、まろやかな酸味の梅シロップになります。

それに比べて「青梅」のほうは、酸味が強めでさっぱりとした梅シロップになるらしいです。
両方とも人気なので、好みでチョイスしてください!
砂糖の種類によって変わる味と色合い

砂糖の種類によっても、梅シロップの味が変わります。仕上がりもかなり違う色合いになります。
氷砂糖で作ると、癖がなく美味しいし、色も澄んでいて綺麗な仕上がりになりますが、精製されている砂糖なのでミネラルなどの栄養が得られない短所があります。
それに比べて精製されていないてんさい糖やきび砂糖、黒砂糖などで作ると、ミネラルなどの栄養が得られるところが良いですが、砂糖独特の風味が加わったりするので人によって好き嫌いが分かれる可能性があります。
梅シロップのレシピ(てんさい糖、氷砂糖)
砂糖に関係なく、作り方は一緒です。
ひと目で分かるレシピ
上の材料で書いたとおりに、梅:砂糖(氷砂糖・てんさい糖)の割合は1:1です。砂糖を控えめに入れても良いですが、砂糖の量が多いほど保存が効くので、初めて作る時は多めが安心です。

- 1梅のヘタを楊枝などで取ります。
- 2水で綺麗に洗ってから、水気をしっかりとります。(しばらく置いてからキッチンペーパーで拭く)
- 3綺麗に消毒した瓶に、砂糖(氷砂糖)と梅を交互に詰めて完成♪
作り方はとってもシンプルですが、カビが出たり、発酵して泡が出たりして失敗することもあります。
失敗しないためには、下記3つが大事だと思います。
- 容器をしっかり消毒する(熱湯消毒やアルコール消毒など)
- 梅を清潔に洗い、水気がないように乾かす
- 梅がなるべく空気と接触しないように砂糖(氷砂糖)を上にいっぱいかける
保存の際に、高温多湿なところを避けて冷暗所に置くのも大事です〜。
写真付きの詳しい作り方

Step1梅のヘタを取ります。
楊枝など尖ったものでヘタを取ります。気持ちよく取れます〜

ヘタを取りながら、傷がある梅を取り除きます。
傷がある梅が入ると、腐ったりして全体に影響を及ぼすことがあります。(勿体なくて、小さい瓶には少し傷が入ったものも混ぜて作ってみましたが、幸いとうまくいきました)

先に洗ってからヘタをとる人もいますが、
ヘタを取りながら汚くなりそうだったので先に取りました。

Step2水で綺麗に洗ってから、水気をしっかりとります。

水気を切った梅は、しっかり乾かしたほうが良いです。

半日くらい乾かす人もいますが、私は1時間くらい置きました。

ちなみに、左側の大粒のほうをてんさい糖で、右側の小粒のほうを氷砂糖で漬けました〜!

Step3綺麗に消毒した瓶に、砂糖(氷砂糖)と梅を交互に詰めます。
大きい瓶に梅を1.2kgくらい入れて、650gのてんさい糖を2袋使いました。

長期保存のため、瓶を綺麗にするがかなり大事ですが、
私が使ったガラス瓶が熱湯消毒がだめな瓶だったので、アルコール消毒をしてから入れました。
うちは業務スーパーで売っている写真のアルコール消毒剤を愛用しています^^ 作った後も瓶の周りを時々消毒。

瓶に入れる時は、水気が残っていたらキッチンペーパーで拭きました。

砂糖によって保存が効くわけなので、梅の周りに砂糖がまんべんなくつくように相互に入れます。

一番上には砂糖しか見えないようにします。
上に乗っかってる3つの梅はOUTですね…。瓶に一杯入れるのもよくないので。

てんさい糖が少し残りましたが、砂糖が溶けていく中で上に梅が見えてきたら追加しようと思ってとっておきました。
砂糖で漬けるレシピは、下記に載せた2番目のレシピ動画を概ね参考にして作りました〜!

次は、日本で定番の氷砂糖で!
(氷砂糖が韓国にないのが不思議です)

作り方は砂糖と一緒です。
氷砂糖も上から見た時に梅が見えないくらい一杯入れました。

2瓶、出来上がりです!

入らなかったものと、少し傷があったもの。
他に使いみちが思いつかなかったので、合わせてもう1瓶梅シロップを作りました。

実家からもらったでかい蜂蜜の瓶に。
蓋が行方不明だったので、とりあえずラップをかけました。笑
この3つの瓶、なんとか失敗せず美味しい梅シロップが出来上がりました!
溶けない!? 熟成期間による変化+Blog
熟成中の梅シロップの溶け具合と色合いの変化など、写真と合わせてお届けします。
去年撮った写真が500枚近くあったので… そこから一部を^^;
翌日(熟成二日目)

漬けて1日過ぎました。
ソファーでスマホを見ている夫を背景に、初めて作った梅シロップの記念撮影。

あ〜頑張ったな〜と自分を褒めました。
簡単ですけど、初めては通常の3倍大変なものです。

写真一枚を撮っている間、ソファーにいる人がさらにくつろいでいました。

もう溶けている感じです!
ちょうど1年前の6月21日に漬けたので… 6月中旬だから暑いですしね。

てんさい糖のほうは、梅の周りが少し白っぽい感じ。

氷砂糖のほうは、もう下にシロップが落ちていました。
熟成3日目

てんさい糖はさらに湿気った感じになっていました。

氷砂糖のほうは梅が鮮やかな色のままなのに、

てんさい糖のほうは、梅が少し黒っぽく変わってきたから、腐っているんじゃないかなと心配になりました。。

窓際に置物じゃない動物がいますね^^;

氷砂糖で作った瓶には、さらにシロップが溜まってきました。

色も綺麗だし、こっちは全然心配にならなかったです。

小さい瓶のラップをかけたところに発酵のガスが出てきたのか、少し浮き上がっていました。
(数日後には戻っていましたが)

泡は全然出てこなかったのでホッとしました。
梅シロップの熟成中に失敗する原因の一つは、発酵!
発酵してしまい、泡が出てきてアルコールが作られてしまったら、梅シロップと違うものになります。

瓶や梅を清潔にしなかったことから発酵の餌になる菌がある場合や、
直射日光が当たる場所に置いた場合に発酵しやすいから、注意が必要です。
熟成5日目

ついに、てんさい糖の瓶にも液体が溜まってきました!
梅の色合いもそうだし、てんさい糖の瓶はなんだか見ていて気持ち悪くて…^^;

氷砂糖のほうは、ずっと色鮮やかだし、液体も順調にたまっていきました。

玉三郎と同じ茶色のてんさい糖のほうがまだ心配な日々。
熟成6日目

漬けてから、時々瓶を揺すりました。
ある程度溶けるまで1日に2〜3回はやったほうがいいらしいです。

てんさい糖のほうは、粉感が徐々になくなって水分を持った感じに。

氷砂糖のほうは、半分くらい液体が溜まってきました。

上に梅が少し見えるようになっていたので、

残りのてんさい糖を全部かけてまた見えないようにしました。
蓋を開けたら菌が入る可能性があるから、パスしても良いと思いますが、参考にした韓国レシピ通りにかけました〜。
熟成15日目

それから10日くらい経ちました。

砂糖がかなり溶けてきました!

てんさい糖も氷砂糖も、溶けてないものが下に沈んでいました。
揺すってもなかなか溶けないです。

氷砂糖は氷ではないけど、なんかひんやり感がありますよね〜

この日は、蓋を開けて菜箸でかき混ぜました。

こっちはひんやり感ゼロ。笑
てんさい糖のほうも、かき混ぜました〜

少し泡が出てきましたが、すぐ消えました。

てんさい糖のほうは、梅の縮まり具合が少なかったです。
大粒だったことも影響してるのかな?

氷砂糖のほうがかなり縮まっていました。シワシワです。
普通の砂糖より氷砂糖のほうが徐々に溶けるからエキスが出やすいらしいですが、てんさい糖のほうがもっとスローペースって印象を受けました。

どっちが先に溶けるんだろう、と思いながら。
しかし、カビもなく、泡もなく、蓋を開けた時にいい香りがして味も良かったので、もう失敗することはないだろうと安心しました。
熟成17日目

この日は、青梅でこちらの韓国レシピに載せた1番目レシピ動画のチャンアチ(塩入りの漬物)を作りました。

梅を4等分にするの、大変過ぎて^^;

チャンアチを作ったあと、てんさい糖のほうをもう一度菜箸でかき混ぜて下に沈んでいる砂糖を溶かしたり。

上に浮き上がってきた梅が乾燥しないように、時々瓶を揺すりました。
梅シロップの瓶を揺するのがちょっとした趣味になっていました。
熟成25日目

1ヶ月が経ってない頃、てんさい糖のほうは全部溶けました!

氷砂糖は、まだ下に沈んでいるものがありました。
最初はてんさい糖のほうが溶けるのが遅かったのに、最終的には早かったです〜。

時々揺すったりしたから、注ぎ口周辺とかちょっとベタベタしている感じがしたので、
アルコールで綺麗に拭きました。

氷砂糖が完全に溶けた時は、残念ながら記録してなかったです^^;

氷砂糖の量を少なめに漬けて、揺する頻度をあげると、早く溶けるらしいです。

ラップをかけた瓶のほうも、全然問題なしでした。
ちなみに、書いてある韓国語は、락원양봉원=楽園養蜂園です。この前も実家に帰った時に母が買っておいてくれたんですが、重くて持って来られませんでした^^; ここのアカシアの蜂蜜、美味しいんですけど、残念です。
1年後

漬けてから、1年が過ぎました。
暑い夏の間は大丈夫かなとチェックしていましたが、それ以降は放置。笑

韓国では、漬けて3ヶ月後から楽しむ人もいますが、1年後からも多いです。

てんさい糖のほうは黒くて分かりにくいですけど、氷砂糖のほうは分かりやすいですよね。
真っ白だったシロップが綺麗な梅色に。
梅シロップで炭酸割りとキムチ

韓国の蜂蜜の瓶に入っていたものを1年間ずっとラップのままに^^;
そのままでは使いづらかったので、この前買った小さい瓶に移しました。

冷蔵庫に入るサイズだから良いですね。
ひんやりと冷たく保存して炭酸割りに!

強炭酸でしゅわしゅわ^^

夏の暑さも、疲れも、吹っ飛んでいきました!
(一瞬、お酒をやめてこれでいいかもと思うくらい、美味しかったです)

ケールキムチを作るときにも梅シロップを入れました。

スーパーフードと言われているケール。
近いうちにレシピをアップしたいと思います。最近、また遅いですよね…

梅シロップを漬けた頃は、外にいて触ることもできなかったくろちゃん。
今は、うちの窓際でくつろいでいます。

この瓶に入っているものは、夫がお風呂上がりの炭酸割りに使って
あっという間になくなりました。

でも、まだまだ残っているので、これは料理にもたくさん使いたいと思います。
夏だから、ビビン素麺もいいですね^^
すごく長くなりましたが、最後まで見てくださってありがとうございます!!
私の夏休みの自由研究は、梅シロップでした。笑