アルタンとは?
魚屋さんで生たらこが売っていたので、韓国の人気料理アルタン(알탕)を作りました。
韓国語でアルタンのアル(알)は卵、タン(탕)はスープの意味があります。
卵は、スケトウダラの卵である「たらこ」を指します。味がついている明太子ではなく、生たらこを使って作ります。
たらこに「白子」もセットで入れて作るのが韓国では定番となっています。
たらこと白子の濃厚な味がさっぱりとした辛口スープによく合うので、好きな人が多いです。
特に、焼酎のおつまみメニューとして人気です!
では、韓国の人気レシピと合わせて、基本の作り方とアレンジできるところをお届けします。
材料と調味料+レシピ
冷凍の鱈子と白子の場合は、冷蔵庫で完全に自然解凍してから調理します。
- 生たらこ200g
- 白子(タラや貝、カニでもok)200g
- 大根1/5本
- もやし200g
- えのき1/2袋
- 長ねぎ1/2本
- 春菊(せり・ニラok)1/2袋
- 豆腐150g
- 水(5カップ)1000ml
- ◎ あごだしの素大さじ1
- ◎ 粉唐辛子大さじ2
- ◎ 醤油(一部をいわし魚醤でも)大さじ3
- ◎ にんにく(みじん切り)大さじ1
- ◎ 生姜汁大さじ1
- ◎ 塩大さじ1/3
- 【鱈子と白子】どちらか無かったり少ない場合は、タラの切り身やカニ、エビ、貝など好きな海鮮を追加しても美味しいです。
- 【あごだしの素】韓国では煮干しの出汁が定番です。手軽にあごだしの素(オカベ Amazon)を使用しました。他の出汁の素に代えても良いです。
- 【魚醤・アミの塩辛・ダシダ】魚醤やダシダを少し追加するのも人気です。お好みで追加調整してください。詳しくは韓国レシピも参考に。韓国の調味料記事一覧
ひと目で分かるレシピ
- 1水2カップに塩大さじ1を溶かします。たらこと白子を入れて3〜5分置いてから水にさらします。
- 2大根をいちょう切りにします。鍋に水5カップ+大根を入れて煮込みます(※)
- 3えのきは一口大にほぐします。長ねぎを薄切りにします。春菊(せり)と豆腐を食べやすい大きさに切ります。
- 4鍋の大根が透明になってきたら、◎を加えます。もやし、たらこ、白子、えのき、豆腐を順に入れて中火で煮込みます。
- 5たらこと白子に火が通ったら、スープの味見をして塩やコショウで整えます。長ねぎ、春菊(せり)をのせて完成です。
- 【※2】煮干しの出汁で作る場合は、煮干し1つかみも入れて煮込みます。沸騰して5分後に取り出します。
たらこが濃厚なので、スープは濃くなく、出汁の効いたさっぱりとした味付けが人気です。
なので、スープが美味しくなる貝類や海鮮を少し追加するとさらに美味しく楽しめます。
たらこは火を通しすぎると固くなるので、煮込みすぎないように注意します。入れてから5〜10分で仕上げます。
この日なくて省略しましたが、香りの良い春菊やせりも韓国の海鮮鍋で定番の野菜なのでぜひ〜。
たらこは作った日に食べるのが柔らかくて美味しいですけど、残ったものにもやしを追加して食べました^^
では、詳しいレシピ+Blogの前に、韓国の人気レシピを紹介します。
韓国の人気レシピ3選
本場で人気のアルタン(알탕)レシピをピックアップしました。
韓国人でも作り方が少しずつ違うので、具と調味料のアレンジの際に参考にしてください。
ムール貝入り。有名調理師のレシピ
テレビ番組で紹介された話題のレシピです。
南北首脳会談の晩餐会で調理を担当するなど、有名な調理師のアルタンレシピが紹介されています。
たらこの下処理や、基本の調味料はこちらを参考にしています。
■材料
鱈子12個、白子300g、ムール貝30個
大根、もやし、セリ、春菊
えのき、豆腐、唐辛子(赤・青)
■調味料
【鱈子、白子の下処理】塩大さじ1を溶かした水2カップにつけて洗う
麦茶パック 1袋、水6カップ、塩1T
▽ヤンニョムジャンだれ(先に混ぜ合わせる※大さじ)
粉唐辛子3、醤油3、コショウ1/2、しょうが汁1
にんにくのみじん切り 1、長ねぎのみじん切り 1
鱈子と白子は、塩水で洗うことで消毒+食感がよくなる+下味がついて美味しくなるそうです。
麦茶出汁を入れることで、さっぱりとした味になり、魚の匂いも抑えてくれるからオススメとのことです。
ムール貝入りですが、お店のアルタンにも入っていたりします。
美味しい出汁が出てくるから、スープも美味しくなりますね。下処理の映像もあるので、入れる方は参考になると思います。
魚醤+ダシダ入り。韓国人主婦の人気レシピ
美味しいと書き込みの多い韓国人主婦の人気レシピです。
煮干し出汁に、ダシダ、魚醤も入れています。
■材料
鱈子 350g、白子 350g
大根 150g、玉ねぎ1/4個、長ねぎ1/2本もやし 1つかみ、えのき、春菊orせり 少し、
■調味料 ※1T=15ml、1t=5ml
【鱈子と白子の下味】 塩2t
唐辛子(青・赤)2本
粉唐辛子 3T、牛肉ダシダ 1T、煮干しの粉末 2T
味噌(テンジャン)1t、生姜シロップ 4T、イワシの魚醤 1T、にんにくのみじん切り 2T
水 50ml、スープ出汁用水 600mlコショウ少々
鱈子と白子は、水で洗ってから各塩小さじ1で下味をつけて30分置きました。
鍋に、水、大根、もやし、玉ねぎ、長ねぎ、鱈子白子をすべて入れてから、作っておいた調味料入り出汁をかけて煮込みます。具材に火が通ってきたら、えのきとセリ(春菊)をのせて軽く煮込んで出来上がり!
牛肉ダシダを入れたほうが鱈子白子に少しついている苦味を感じにくくしてくれるので、オススメとのことです。
ダシダ(Amazonで検索)は韓国の出汁調味料ですが、最近、日本のスーパーでもよく売っているので興味のある方は、韓国調味料コーナーで探してみてください!
煮干しから出汁をとるのに時間がかかるから、煮干しを粉末にして使う韓国人が多いです。乾煎りしてからミキサーにかけるだけで簡単ですが、いつか詳しく紹介したいと思います。
からし+コチュジャン入り。料理研究家のレシピ
韓国ではさっぱりとしたスープにしたい時には、コチュジャンを省略しますが、下記レシピのようにコチュジャン入りの作り方もあります。
からしも入れていますが、美味しそうです。からしは韓国料理によく合うので、私も今度試してみようと思います^^
■材料
明太子 300g、白子 300g、豆腐1/2丁
大根100g、春菊 50g、長ねぎ1本、玉ねぎ1/2個
青唐辛子2本、赤唐辛子1本
煮干しなど天然出汁の粉末 大さじ3、米のとぎ汁10カップ、アミの塩辛少し
■鱈子と白子の解凍
長ねぎの青い部分5個、米のとぎ汁3カップ
みりん 大さじ3、塩 大さじ1/2
■味付けのヤンニョムジャン ※大さじ
からし1、コチュジャン2、味噌(テンジャン)1
粉唐辛子4、薄口醤油2、醤油2、みりん2
にんにくのみじん切り2、生姜汁 小さじ1
10カップ分量のスープなので、分量が多めです。
米とぎ汁入りも良いですね。
2番目のレシピでも「味噌」が入っていましたが、こちらにも入っています。醤油を少なめにして味噌を入れてみるのもいいですね。
アルタンの食べ方。チゲとタン
鍋に入っているたらこを、わさび醤油につけて食べるのがけっこう定番なので、お店ではタレがついてきます。
アルタンは、チゲのように濃くなく、基本さっぱりしているスープ(=タン)なので、たらこだけ食べると少し味が薄いこともあり、そういう食べ方になります。(タイトルには伝わりやすくチゲ鍋と書きましたが、チゲではなく、タンというスープ料理)
下記映像でもその食べ方が見られますが、サイトに載せられないので興味のある方はクリックして見てくださいね。英語字幕はあります。
(YouTube)1時間待ちました😢 韓国人気トップのアルタン専門店カチドゥンジ?
韓国のテレビにも出てくる人気の大食い女性のモッパン(먹방・食べる放送)動画ですが、行列ができる人気のアルタン専門店で10人前を食べる話です^^;
写真付きの詳しい作り方+Blog
Step1塩水にたらこと白子を入れて3〜5分置いてから水にさらします。
塩水は、水2カップに塩大さじ1を溶かしたものです。
ちなみに、魚屋さんで購入した生鱈子ですが、黒いところが気になって確認しましたが、問題ないとのことでした^^
この日は、韓国レシピ1番目の麦茶出汁を試してみました。
水5カップに、麦茶パックをひとつ。
定番の作り方ではなかったので、ひと目で分かるレシピには書かなかったです〜
試してみたところ、大きな味の違いを感じなかったですが、気になる方は試してみてくださいね。
Step2大根をいちょう切りにします。鍋に水5カップ+大根を入れて煮込みます。
この時は、沸騰したら麦茶のパックを取り出し、大根を投入。
Step3えのきは一口大にほぐします。長ねぎを薄切りにします。春菊(せり)と豆腐を食べやすい大きさに切ります。
煮込んでいる間に、他の野菜を用意しておきます。
Step4鍋の大根が透明になってきたら、◎を加えます。
◎ あごだしの素 大さじ1
◎ 粉唐辛子 大さじ2
◎ 醤油(一部をいわし魚醤でも)大さじ3
◎ にんにく(みじん切り)大さじ1
◎ 生姜汁 大さじ1
◎ 塩 大さじ1/3
あごだしの素は、煮干し出汁やお持ちの出汁の素に代えてもOK
調味料を先に混ぜ合わせておいてから入れても良いですが、私は鍋にそれぞれ直で入れちゃうことが多いです。皿洗いが減る利点があります。笑
もやし、たらこ、白子、えのき、豆腐を順に入れて中火で煮込みます。
たまたま韓国料理らしく大豆もやしがありましたが、豆がついてないもやしでも大丈夫です。
生鱈子を入れました。白子や他の海鮮がなかったので省略。。涙
たらこだけでは寂しかったので、できれば他の海鮮を追加するのがおすすめです!
もし生鱈子しかない場合は、ボリュームを減らして作ったほうが良いと思います。
この日は野菜と豆腐で多めに入れてなんとか作りましたが^^;
昨日、スーパーで白子が売っていました。12月に入ったからやっぱり旬なんですね。
近いうちに入れて作ろう^^
Step5たらこと白子に火が通ったら、スープの味見をして塩やコショウで整えます。
キムチの調味料「アミの塩辛」があれば、塩の代わりに入れても美味しいです。
コショウも少々かけます。
見ていたら、食べたくなって! たらこを一個食べちゃいました。おいしい!!
定番野菜の春菊(セリ)もなかったので残念。
その代わりに長ねぎを多めに〜
長ねぎ、春菊(せり)をのせて完成です。
アルタンの仕上がりの写真を見ると、春菊かセリが乗っています。にらも美味しいですね。
用事があったので、一人で軽くクッパにして食べて出かけました〜
たらこが柔らかくて最高に美味しかったです!
このままでも美味しいから、わさび醤油につけて食べませんでしたが、薄かったらつけて食べてみてください。
夫は、たらこを食べないので、減らず。
翌日。残ったものに、もやしと長ねぎを追加して温めました。
豆腐と大根には、味が馴染んでいて美味しそう。
たらこはあまり残ってないから、ほぼもやしと豆腐の鍋になっているんですけど。。
餃子やサラダを用意して、お昼ごはんです。
こちらの記事で紹介した『知ってるワイフ』のOSTを聞きながら作りました^^
いただきましゅー。
たらこが少し固くなっていましたが、美味しかったです。
夫には、もやしと豆腐を集中的に食べさせました。^^
魚屋さんでたらこを買う時に、美味しい出汁が出そうなカニが隣にあったので買おうかなと迷いましたが、カニを入れると夫が全部食べられなくなるので断念しました。かにえびいかたこがアレルギーって悲しすぎる…
最後のたらこ。食べ物も一期一会ですね。
濃厚なたらこに、さっぱりとした辛口スープがとてもよく合います!
生たらこや白子をスーパーで見かけたら、ぜひ試してみてくださいね。