韓国人気の市販キムチについて
毎日、韓国人の食卓にはキムチが置
韓国は、どんどん家族の規模が小さくなり、キムチを漬けず、スーパーで買って食べる家庭が増えつつあります。
それにともない、市販キムチの売上規模は大きくなっているので、企業も力を入れています。
日本の大きいスーパーでも韓国の市販キムチを売っているところが増えてきました。
韓国旅行中にお土産として、本場のキムチを買いたい方もいると思います。
今回は、韓国または日本で、韓国の市販キムチを買う際に参考になる情報をお届けします。
キムチ売上の2トップ企業+食べ比べ
↓ 日本のスーパーで買った韓国キムチ。半分以上食べたところです^^
韓国で売上NO.1を競っている人気のキムチブランド2つです。
- 左:大象(テサン・대상)という会社のJONGGA(宗家)※韓国語では종가집(チョンガチプ)
- 右:CJという会社のbibigo(ビビゴ・비비고)
日本のスーパーでもこの2つのブランドのキムチをよく見かけます。
JONGGA(宗家)のほうはIKKOさん、bibigoは梨泰院クラスでも有名になった人気俳優パク・ソジュンが宣伝しています。
旨味発酵キムチとおいしいキムチ。味の違い
左はJONGGAの「旨味発酵キムチ」、右はbibigoの「おいしいキムチ」です。
私が今回食べた2つのキムチは全く違う味でした。
JONGGAの「旨味発酵キムチ」は名前に発酵と書いてあるだけあって、酸っぱい熟成キムチの味でした。
蓋を空けた瞬間から、熟成された匂いがふわっとしました。
bibigoの「おいしいキムチ」は、はっきりとしたヤンニョム(味付け)の味。辛さと甘さがダイレクトに伝わる感じでした。
酸っぱさはほぼ感じなかったです。なので、酸っぱいキムチが好きではなく、日本のキムチより辛いキムチが食べたい方にオススメです。
JONGGAのほうも日本の市販キムチよりは辛かったです。韓国キムチが日本の市販キムチよりは辛いですが、辛すぎて食べられないくらいではないのでご心配なく〜。
JONGGAもbibigoも、いろんな種類のキムチを出しているので、
同じブランドでも商品によって熟成度合やヤンニョム(味付け)が違いますが、JONGGAは特に熟成キムチが美味しいイメージがあります。
韓国キムチを売っている日本のスーパー
一番いろんな種類の韓国キムチを売っているスーパーは、イオン系列のスーパーでした。
この前、静岡のほうに旅行に行ったときに、全国旅行支援のクーポンを使いたくて寄ったイオン系列のスーパー「マックスバリュ」では、JONGGAもbibigoも売っていました。
うちの近くのスーパーより2倍の値段でしたが…(近くのスーパーは賞味期限の近いものを売ってたかもです^^;)
関東に多い「Olympic」というスーパーでは、bibigoブランドが置いてありました。
「白菜キムチ」と「ポギキムチ」と「カクテキ」。韓国でも人気の3種類のキムチです。
韓国では、家庭で食べる時に、ポギキムチを買う人が多いです。
ポギキムチ(포기김치)は、白菜まるごとで漬けたキムチです。下記レシピでは韓国人の作り方を紹介しました。
本格なキムチが好きな方は、このポギキムチが良いです〜。包丁かハサミで食べやすい大きさに切って食べます。
日本の市販キムチと形が全然違うし、日本でも売っているところが少ないので、韓国旅行に行った時にもお土産としてこのポギキムチが良いかもしれません!
韓国からの情報
韓国発信の情報と合わせて、市販キムチの韓国人気ブランドを紹介します。
売上から分かるキムチの人気ランキング
下記は、2011年から2019年にかけて、韓国キムチの四半期ごとの売上グラフをまとめた動画です。
売上No.1は、ずっとJONGGA(宗家・종가집)です。
他の会社との売上の格差が激しかったですが、2016年に新しく参入したbibigoが勢いよく上がってきて売上の差が狭まりました。
bibigoが入る前に売上No.2を長く守っていたのは、ハソンジョン(하선정)というブランドです。
bibigoもハソンジョンも同じ「CJ」という会社ですが、流通にも宣伝にも強い大企業という背景もあり、bibigoというブランドを短期間で大きく成長させることができました。
2、3番目になる黄色グラフの개인브랜드・스토어브랜드(ストアブランド)は、イオンのトップバリュやセブンプレミアムのようなプライベートブランドの商品です。
韓国もチェーンの大型スーパーがいくつかありますが、代表的な大型スーパーについては下記の記事でも紹介しました。
■お土産にもおすすめ。韓国のスーパーで購入する調味料・食べ物17選+
Pulmuone(풀무원・プルムウォン)や、韓国のりで有名な 양반(両班・ヤンバン)、한울(ハンウル)という食品会社もトップ10の中で頑張っています。
でも、JONGGAとbibigoの市場占有率は圧倒的です。
下記の記事で知りましたが、JONGGAキムチは、1988年のソウルオリンピックに備えて開発され、1987年に販売されたそうです。韓国初の市販キムチです。
韓国ニュース:[식품업계 왕좌의게임]2016년생’비비고’VS1987년생’종가집’ 김치 전쟁
そのあと、市場占有率50〜60%をずっと守っていましたが、
CJ第一製糖が2016年にbibigoを出してから、ついに50%を切り、2019年にはJONGGAが42.8%、bibigoが40.2%とほぼ同じくらいに。
今も人気No1はJONGGA? コロナとキムチ
上記の売上動画を見て、今は、bibigoが売上No.1になったかなと気になって調べてみましたが、まだJONGGAがトップのようです。
日本のスーパーでは、JONGGAよりもbibigoをよく見かけますが、bibigoは日本、JONGGAはアメリカに力を入れて輸出しているからです。
下記ニュースは、韓国キムチの輸出の話ですが、
アメリカの需要に追いつかず、JONGGAのテサンは最近LAにキムチ工場を作ったそうです。
コロナの影響もあり、発酵食品のキムチが免疫力アップに役立つとのことで、アメリカやヨーロッパでもキムチの需要が急増しているらしいです。
人気キムチの食べ比べと味の違い
5年前だからちょっと古いですが、食べ比べの下記動画が人気でした。
ちなみに、韓国で市販キムチのことを「마트김치(マートキムチ)」「포장김치(ポジャンキムチ・包装キムチ)」と言います。
5つの商品すべて、白菜をまるごとで漬けるポギキムチです。
左から下記商品の名前と値段(2018年基準)です。
- 아워홈(アワーホーム)3.5kg 14,900ウォン
- 종가집(JONGGA)3.5kg 22,800ウォン
- 노브랜드(ノーブランド)3.5kg 13,980ウォン ★emart
- 비비고(bibigo)3.5kg 19,900ウォン
- 올어바웃푸드(オールアバウトフード)5kg 17,900원 ★homeplus
7人が各キムチを食べてみて、ベストとワーストの票を入れてランキングをつけました。
ランキング上位は、아워홈(アワーホーム)とJONGGAでした。
아워홈(アワーホーム)は、売上グラフ動画の後半にも出てきましたが、人気のようです。
JONGGAのキムチが熟成された酸味とさっぱりした味、旨味がバランスが良いと評価が高かったです。
노브랜드(ノーブランド)と올어바웃푸드(オールアバウトフード)は、それぞれ、チェーンの大型スーパー「emart」「homeplus」のストアブランドとして、少し値段が安いです。
노브랜드(ノーブランド)はそこそこ良い評価を受けていましたが、homeplusの 올어바웃푸드(オールアバウトフード)が一番評価が低かったです。^^;
bibigoは見た目が一番綺麗だけど、魚醤の味が強いからと意外と口に合わないという人が多かったです。bibigoのポギキムチは味付けが違う2種類があるらしいです。
何人かの評価なので参考までに〜。
動画の最後で、若い男性が言うには、노브랜드(ノーブランド)は15〜30日間熟成して食べたほうが美味しいし、아워홈(アワーホーム)はすぐ食べるほうが美味しいと言いましたが、
確かに、市販キムチでも、さらに熟成させても美味しいキムチと美味しくないキムチがあります。
やっぱり「熟成」を強調しているキムチは、賞味期限が過ぎても美味しい気がします。
上記2つの商品でも試してみましたが、左の旨味発酵のほうは賞味期限が過ぎてもすごく美味しかったです。
市販キムチの活用とレシピ+Blog
最後に、市販キムチを添えて食べたり、アレンジして食べた記録をまとめてみました!
万能副菜として
韓国ジャージャー麺を作る時に使うチュンジャン(韓国の甜麺醤)を入れて、野菜炒めを作ってみました。
去年の11月末くらいだから、外は秋の風景^^
甘めの味付けなので、キムチがよく合いそうだなと思い、bibigoの美味しいキムチを出しました。
そうですね、、去年の秋頃から、近くのスーパーでbibigoキムチを見かけるようになりました。
それも激安で売っていて、ひとりでスーパーに行った夫が「やすかったよ〜」と買ってきたのが初めての出会い。
見た目から日本の市販キムチより赤くて、、視覚的にもパンチがありました。
全然ピントが合ってないですが、卵かけご飯に添えて食べても美味しかったです。笑
キムチ炒め入りの折りたたみキンパ
この日は、bibigoも、JONGGAも少しずつ残っていたので
混ぜてキムチ炒めにしました^^
JONGGAキムチは、外側の青い葉も入っていたので、黒く見えるのはそれです。
シンプルに炒めました。
サラダ油とごま油で炒めてから、砂糖を少し入れて、、仕上げにごま。
ご飯泥棒のキムチ炒めです!
キムチ炒めは、酸味のある熟成キムチで作るのが人気で、深い味わいが楽しめます。
この日は、キムチ炒めを入れて折りたたみキンパを作りました。
キムチチゲ
IKKOさんが宣伝しているJONGGAの熟成キムチで、キムチチゲを作った時に、
めちゃくちゃ美味しかったです。
キムチ炒めもそうですけど、キムチチゲも酸味のあるキムチで作ると、本当に奥深い味わいがします。
プデチゲにも酸味のあるキムチを入れると、良い感じに複雑な味がして美味しいですよね^^
チャプチェの簡単リメイクにも
最近、パク・ソジュンさん主演の花郎(ファラン)という昔のドラマを見始めました〜
時々、梨泰院クラスで怒っている時の表情をするから、ちょっと懐かしい。
bibigoのおいしいキムチは、ヤンニョムにパンチがあって美味しかったけど、
熟成させてみたら、むしろ味が落ちた感がありました〜 なので、このキムチは賞味期限をちゃんと守って食べるようにしています。笑
この日は、bibigoのおいしいキムチで、チャプチェのリメイクを。
キムチは、にんにくや粉唐辛子が入っているから、調味料としても使えますよね。
プルコギチャプチェと、キムチ入りのピリ辛チャプチェの出来上がり!
最後に、サムギョプサル
サムギョプサルにもキムチが欠かせないですよね。
生のキムチも美味しいけど、豚バラの脂で焼いたキムチがまたおいしいです!
この日は日本の市販キムチでしたが、パンチあり酸味ありの韓国キムチもサムギョプサルによく合うのでぜひ^^