韓国式イイダコ炒め「チュクミポックム」
韓国ではイイダコを辛めに炒めた料理が人気です。
チュクミポックム(주꾸미 볶음)と言いますが、チュクミ(주꾸미)はイイダコ、ポックム(볶음)は炒め、の意味です。
韓国旅行によく行かれる方の中で好きな方が多い気がしますが、本場ではどのような作り方が人気なのか紹介します! イイダコを見つけたらぜひおうちで楽しんでください~。
イイダコの下処理や、美味しい食べ方についても分かりやすく、韓国のレシピ動画や写真と合わせてお届けします。
材料と調味料+レシピ
- イイダコ(5匹)300g
- 玉ねぎ1個
- ピーマン2個
- ※長ねぎや、キャベツに代えてもOK
- にんにく(みじん切り)大さじ1
- 小麦粉、塩 ※下処理用
- ◎ コチュジャン大さじ1
- ◎ 粉唐辛子大さじ1~2
- ◎ 醤油大さじ1+1/2
- ◎ 砂糖大さじ1
- ◎ みりん大さじ2
- ◎ コショウ少々
- ◎ 片栗粉(省略可)大さじ1/2
- 白ごま、ごま油(仕上げ)適量
ひと目で分かるレシピ
- 1イイダコの下処理をします。ハサミや手で①~③を取り除きます。 ①頭の部分をめくって内蔵と墨(白い卵は残す)②足の真ん中にあるくちばし ③頭と足の間にある目
- 2イイダコに小麦粉 大さじ2+塩 少しを入れてよく揉んでから洗います。湧いたお湯に30秒ほど軽く茹でます。食べやすい大きさに切っておきます。
- 3調味料◎をよく混ぜておきます。※茹でたイイダコに和えておいてもOK
- 4玉ねぎは少し厚めに切り、ピーマンなどの野菜を食べやすい大きさに切ります。
- 5熱したフライパンにサラダ油をひき、みじん切りのニンニクを炒めます。中~強火にして、玉ねぎやピーマンの野菜を加えて炒めます。
- 6野菜にほぼ火が通ったら、3の調味料合わせとイイダコを加えてさっと炒めます。仕上げに白ごまとごま油をかけて完成です。
- 【※1】下処理について詳しくは、下記の動画や写真を参考にしてください。
- 【※2】イイダコから水が出るのを防止+臭み取りのため、軽く下茹でをします。
初めて作ってみたチュクミポックム。
少し反省点はありましたが、美味しかったです!
チュクミポックムには、そうめんを添えて食べるのが人気ですが、残りで焼きうどんを作って食べました~。これも美味しかったです^^
写真付きの詳しい作り方の前に、参考にした韓国の人気レシピをお届けします。
韓国の人気レシピ3選
韓国人が紹介するイイダコ炒めのレシピ動画として、現時点で検索順位1~3位の作り方を紹介します。
韓国人主婦の人気レシピ
他のレシピでも紹介したことがある人気のレシピチャンネルです。美味しそうだったので、こちらのレシピを一番参考にしました。
最初の画面で真ん中くらいにある白いものが、イイダコの卵です。卵は頭(正確に言うと胴体)の部分に入っています。めくった時に透明で白いものは卵なので取り除かないようにします。
■材料
チュクミ13匹、玉ねぎ1個、長ねぎ1本、人参少し、赤唐辛子1本、青唐辛子(辛い)3本、ニンニク3片
■調味料(1大さじ=10ml)
コチュジャン 大さじ1+1/2
粉唐辛子 大さじ2 (盛って)
醤油 大さじ3
水飴 大さじ1オリゴ糖 大さじ2
みりん 大さじ2
片栗粉 大さじ1/2
コショウ少々
ヤンニョム(味付けの調味料)がイイダコによく絡むように「片栗粉」を入れています。3番目で紹介したレシピでも入れています。必須ではないですが、タコイカ類には入れる人が多いです。
最後に水溶き片栗粉を入れても良いと思いますが、イイダコは炒めすぎると固くなるので、その場合はさっと入れるのが良さそうです。
人気No.1レシピ+食べ方
再生数トップの人気レシピです。
最初の画面に韓国語の料理名「주꾸미 볶음 チュクミ ポックム」が書いてあります。
★動画の0:25から、イイダコの下処理が詳しく出てくるのでとても参考になります。卵も入っているイイダコですが、白い卵は残してその他の内蔵などはハサミで切り除きます。
■材料
チュクミ10匹(550g)、玉ねぎ1/2個、人参1/4個、長ねぎ1/2本、赤唐辛子1本、青唐辛子(辛い)1本、そうめん100g
■調味料
コチュジャン 大さじ3
粉唐辛子 大さじ2
醤油 大さじ2
砂糖 大さじ1オリゴ糖 大さじ1
みりん 大さじ1みじん切りのニンニク 大さじ1
生姜汁 大さじ1
コショウ少々、ごま油
作り方は、紹介したレシピとあまり変わらないです。食べやすい大きさに切るのも良いですが、そのままで作ると、チュクミらしい綺麗な出来上がりになりますね。
食べ方も参考になりますが、ご飯にもやしナムルと韓国のりをのせて美味しい丼ぶりの完成です。ビビンバのように混ぜて食べるべしですね^^
そうめんを混ぜて食べたりも。お店のおつまみメニューとして、そうめんが一緒に出てくる時が多いです。辛いタレに絡ませて食べると美味しいです~。
料理長のレシピ+付け合わせ
韓国料理店の料理長の経歴のある方が運営しているレシピチャンネルです。
「チュクミ」の正しい韓国語は「주꾸미」ですが、「쭈꾸미」ともよく言います。最初の画面に後者のほうが書いてありますね、後者は「ッチュクミ」のような感じで少し強めの発音になります。ハングル表はこちら
■材料
チュクミ(大きめ)4~5匹、玉ねぎ1/2個、キャベツ1/6個、長ねぎ1本、青唐辛子(辛い)1本、エゴマの葉、にんにく、生姜
■調味料
粉唐辛子 大さじ4
醤油 大さじ1.5
オイスターソース 大さじ1
砂糖 大さじ1オリゴ糖 大さじ2
片栗粉 大さじ1
ごま油 大さじ1
コショウ少々
コチュジャン抜きで、オイスターソース入りのヤンニョムです。スライスしたニンニクもたっぷり入れて、仕上げにエゴマの葉も入れて美味しそうです。
作り方において他のレシピと違う点は、茹でたイイダコに調味料を入れて和えておくところです。こんな感じで作る人も多いですが、作り置きの時はこのまま冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
塩少々とごま油で薄く味付けしたもやしナムルを添えて食べています。味もシャキシャキした食感もチュクミポックムには良い付け合わせですね。
以上、韓国の人気レシピ1~3位でした。
ちなみに、チュクミサムギョプサルと言って、豚バラも加えて作るのも人気です~!
写真付きの詳しい作り方+ブログ
レシピの前に、イイダコの話を少し!
大きい魚屋さんで購入したタイ産のイイダコで作りました。日本の一般スーパーで見かけたことがないですが、売っているところもあるようです。
문어과에 속한 연체동물. 몸길이는 30센티미터 정도이며, 외투막(外套膜)은 달걀 모양이고 표면은 약간 거칠며 연한 황갈색을 띤다. 8개의 다리는 길이가 거의 같으며, 빨판이 2줄로 배열되어 있다. 겨울철에서 이른봄 사이에 40~50개의 알을 낳는데 수명은 1년 정도이다. 얕은 바다의 모래 자갈이나 모래 진흙 바닥에 살며 주로 조개류 따위를 먹는다. 우리나라의 남해안, 중국, 일본 연안 등지에 분포한다. 학명은 Octopus ochellatus이다.
韓国語の辞書には上記のように紹介されていますが、要約すると
タコ類の一種で、小型で足は8本。冬~春の間が産卵期で、寿命は1年ほど。韓国や、中国、日本の東アジアの浅い海に生息し、貝類を主に食べる。
考えてみると残酷な話ですが、産卵期が美味しい時期でもあるので、冬~春がイイダコの旬です。浅い海に生息するからなのか、検索した時に釣れたという記事を見かけました^^
1イイダコの下処理をします。
ハサミや手で①~③を取り除きます。 ①頭の部分をめくって内蔵と墨
めくった時に、少し透明で白いものは卵なので残します。
小さかったのですが、卵っぽいものがありました。その他の黒っぽいものは全部取り除きます。
②足の真ん中にあるくちばし
下処理済みと書いてはなかったのですが、下処理されているような感じで、内臓もくちばしも少しだけ残っていました。
③頭と足の間にある目
小さめのイイダコなのか、取り除くほどの目は見当たらなかったのでパス! すでに取り除かれているかもしれません。
2イイダコに小麦粉 大さじ2+塩 少しを入れてよく揉んでから洗います。
よく揉んで、ぬめりなどを取ります。
洗ったら、綺麗になった感じです。
ちなみに、足の先っぽをハサミで切る人もいます。
湧いたお湯に30秒ほど軽く茹でます。
お湯で茹でることで、臭みも取れるし、炒める時に水が出なくなります。
普通はやるのでやってみましたが、今度は省略して作ってみようかなと… 臭みより旨みが出ちゃうような気がして勿体ないと思いました。炒める時に出る水は片栗粉でなんとかなりそうですし。
食べやすい大きさに切っておきます。
水気を切ります。
お好みで足は切らず、まるごとでも良いです。
3調味料◎をよく混ぜておきます。
◎ コチュジャン 大さじ1
◎ 粉唐辛子 大さじ1~2
◎ 醤油 大さじ1+1/2
◎ 砂糖 大さじ1
◎ みりん 大さじ2
◎ コショウ 少々
◎ 片栗粉(省略可)大さじ1/2
茹でたイイダコに和えておいてもOK
イイダコに味が馴染むところが良いですね。
4玉ねぎは少し厚めに切り、ピーマンなどの野菜を食べやすい大きさに切ります。
辛いものが好きな方は、辛い青唐辛子も~! 粉唐辛子と違うパンチ力があります。
キャベツや、長ねぎを入れても美味しいです。
5熱したフライパンにサラダ油をひき、みじん切りのニンニクを炒めます。
中~強火にして、玉ねぎやピーマンの野菜を加えて炒めます。
イイダコの量に比べてちょっと玉ねぎが多めですが… 玉ねぎがすきなので~
6野菜にほぼ火が通ったら、3の調味料合わせとイイダコを加えて炒めます。
イイダコは、炒めすぎると固くなるので、
後半に入れてさっと炒めます。
仕上げに白ごまとごま油をかけて完成です。
韓国式イイダコ炒め、チュクミポックムの出来上がり~!
外が暗くなって写真がうまく撮れてないですが…。^^;
お皿に盛り付けて、実食!そして反省会。
実は、片栗粉をちょっと追加して大さじ1くらい入れましたが、多かったようで、タレの水気が少なすぎて… 好みのたれ具合ではなかったです。
イイダコの量も少なかったから、半分以下で良かったのに、つい追加しちゃいました。
そこは反省点でしたが、味は美味しかったです。
粉唐辛子2を入れて辛めでした。写真から辛そうに見えますね^^
残りで焼きうどん
夫はタコやイカが食べられないので、私のおつまみとして食べたあと、
フライパンについていたタレが勿体なくて、残りのチュクミポックムと合わせて焼きうどんにしました。
茹でたうどんを入れて炒めるだけ~。
つるつるモチモチのうどんに辛いヤンニョムがヤミツキになる味でした^^
辛いもの苦手で、しかもタコが食べれない夫は、普通のつけうどん。
この前、買ってきたセブンイレブンのおでんセットがあったので温めて、小松菜はレンチン。
食べかけで汚いですが、ぜんぶ美味しかったです^^ 焼酎がすすみました。
では、チュクミポックムを作るときにぜひ参考にしてください~。
イイダコがなければ、手に入りやすいイカで作っても美味しいと思います。チュクミポックムではなく、オジンオポックムになってしまいますけど…
韓国でもイイダコよりはイカのほうが手に入りやすく、家庭でもよく作る料理です。
オジンオポックムのレシピはこちら