ソウル駅近くのタルトンネ
実家がソウル駅の近くだと日本の方に言うと、良いところに住んでいますね〜とよく言われますけど、ソウル駅の近く=東京駅の近くではないです^^;
今は再開発されて綺麗なところも増えましたが、貧しそうな雰囲気の街(タルトンネ)はまだあります。
夫が昔住んでいた家がタルトンネの半地下だったのですが、
東京駅に似ている旧ソウル駅の隣にある新しいソウル駅に入って、、
ソウル駅の中を突っ切っていき、反対側の入口から出ると
ここが見えます。
この辺はタルトンネ的な古い街でしたが、茶色のビルの右側は再開発が進んで綺麗になり、高層マンションがたくさん出来ました。
左側がまだ再開発が進んでなく、タルトンネのような雰囲気が残っています。夫の家は左側に行くとあります。
韓国語でタルトンネ(달동네)とは、タル(달・月)+トンネ(동네・街)の組み合わせ。
「月の街」という趣のある表現になっていますが、「山の斜面にある貧しい人たちが暮らす地域」という意味合いで使われています。
高台にあって月が近いから、または月がよく見えるから、そう名付けられたと思います。
住んでいたヴィラの半地下へ
坂道だから、夫の家へ行く道のりはいつも良い運動になりました。笑
ちなみに、韓国で2〜4階のこういう感じの建物のことをヴィラ(빌라)と言います。
英語では少し高級な建物に使われると思いますが、韓国では、庶民的な建物として、、貧乏なイメージも少しあったりします。
最近、見てる韓国ドラマのタイトルが『オー!サムグァンヴィラ!(오!삼광빌라!)』ですけど、日本のタイトルは『サムグァンハウス』になっていました^^
夫が住んでたヴィラの半地下に到着^^ 懐かしい!
右に見える部屋ですが、半地下だとしても結構窓が大きくて明るいほうでした。
映画『パラサイト』を見るときも半地下が出てちょっと嬉しかったです。ここは雨で水が家に流れ込んだりはしなかったのですが…
5年くらい住んでたかな。
野良猫が通るのでご飯を置くと、部屋の中から猫たちが食べてる顔がよく見えました。
犬のマシュー、猫のアキは、このヴィラに住んでいなければ会えなかったです。
夫によると、夜中に外できゅんきゅんと鳴き声がしていたので、
우유를 데워서 주면 됨(ミルクを温めてあげるといい)と書いてあるメモが入っていたので、、育てられなくて捨てたような感じでした。
ひどいですね。。たぶん夫がその夜発見しなかったら、死んでたと思います。
こんなに小さかったです。
保護したときは、
ミルが面倒を見てくれたり。
机の上にいるマシューをミルが手で押して落としたこともあったけど…^^;
昔のブログに載せた写真です。
赤ちゃんのマシューの写真(2005年のBlog)
部屋は建物の入り口から入って、半階分下がったところに。
建物のいちばん上には、家主のおばさんが住んでいますが、、少しケチケチする方でそんなに良い思い出はなかったので、特に挨拶はしないで帰りました。笑
ミルの上にいるアキも、この半地下でごはんをあげていた子で、
当時、母親や兄弟と一緒にいましたが、アキだけがすごく人懐っこくてうちに住みたがっていたのでうちの家族になりました。
ふたりそろって半地下の窓際から、ごはんを食べにくる猫たちを見たりしてました^^
みんな半地下からの家族でした。
タルトンネは、こういう坂道が多くて、雪が降ると大変でした!
でも、豪雨のときに水が入ってくることはなく、安全でした。
月やソウルタワーがよく見えたり。眺めが良くて悪いことばかりではないです。
ドラマには、半地下より屋上部屋
夫によると、半地下は冬は温かく、夏は涼しいんだそうです。
暗くて閉鎖的なイメージの半地下に対し、
散歩が終わったあと、両親の店に寄りました。
あま〜いインスタントコーヒー(メクシム)を作ってくれました。
韓国に来ると、一度は飲みたくなります^^
そして、お店の屋上に上がりました。
南山タワー(ソウルタワー)がよく見えます。ヴィラの向こうに高層ビルがたくさん。
そういえば、下記記事で紹介した『マイディアミスター』というドラマでもタルトンネが出ました。
『私のおじさん』がおごってくれたスユク。感想+OST♪ドラマ韓国語
貧乏なヒロインがタルトンネに住んでいましたが、、ここはタルトンネだ!を強調したかったのか、街から見える月がデカすぎて… これはやり過ぎでしょ。と思いました。笑
ヒロインが会社からこっそり持ってきた甘いインスタントコーヒーを家で主食のように?飲んでいたのも印象に残っています^^;
労働のあと、キンパのご褒美
屋上に上がった理由はこれ!
日本に持ってこれなかった本やCDが屋上の片隅に置いてあったので、片付けに来たんです。
ダンボールで7個くらいありました。
捨てるもの、日本に持ってくるもの、売るものに分けました。
写真を撮ったものは、中古品を売る韓国のコミュニティに載せて売ったもの。
日本史まわりは売れましたが、
韓国の小説は全然売れず^^;
どの箱に何が入っているかメモを貼っておいて、買う人に両親のお店に来てもらいました〜
4箱中、2箱が売れました^^
バガボンドも売れました。30巻で45000ウォン。
日本よりは希少価値があるので、1冊150円くらいで高く売れましたが、「良いものを安く売ってくれてカムサハムニダ〜」と買った人からメッセージをもらったりしました。
取りに来る時は、両親にキンパのお土産も持ってきてくれたらしいです!
お昼ごはん
キンパは最近そんなに安くないのに…。夫にその話をしたら、韓国らしいなと言いました。
その日、片付けが終わったあと、お昼ごはんがキンパでしたが^^
煮干のだしが効いたスープもついていました。
両親が時々食べるという近所のキンパ屋さんで買ってきたもの。
いただきましゅー。
まず、スープから。
煮干しのほろ苦い味がしてめちゃくちゃ美味しかったです〜。
具材は、たくあん、人参、ほうれん草、ごぼう、卵、さつま揚げ、ハム。
ラッキー7ですね^^ 下記で紹介した基本材料です。
【キンパの簡単レシピ】具材ごとのキンパの種類を分かりやすく!
父は向こうで食べていました。母はお客さん対応中。
私が大好きな味でした。理想的な基本のキンパ。
ご飯が少なくても具の塩加減が強くないので、ちょうど良い感じですが、、サービスのたくあんで好みの塩加減に調整する感じです。
美味しくて、もう一本、夫と分けて食べました。
お客さん対応が終わった母が来て一緒に食事。
キンパ屋さんがどこなのか聞いてみたりしました〜
昔、私も行ったことのある大きい飲食店をやっていた夫婦が高齢になって、ふたりで無理なくできるキンパ屋さんに変えたそうです。
あとで母と散歩している時に、ちょうどそのキンパ屋さんを通ったので、お店の写真を撮りました。
今度、ソウルに行った時にまたここのキンパ、食べたいなと思います。
キンパは1本は3000ウォン。写真を見たら、ビビン麺や煮干しスープ素麺も美味しそうでした!
ソウル駅から歩いて10分〜15分かかるところにありますけど、お店のGoogleMapはなかったです。キンパ屋さんの2階にある羊料理屋さんのGoogleマップがこちらにあるので、興味のある方は参考にしてください〜
夫はこの日の午後の飛行機で先に日本に帰りました。
帰る時に父が大量のちりめんじゃこやキムチ、おかずを持たせてくれました^^
昔の風情が残っている街には、どこか安心感がありますね。
小さいマシューさんの写真を見て、この時からずっと幸せが続いてよかったなぁ…と、しみじみしました。
>しょうがさん
そうですね!
逆に新しくて綺麗な街は良いけど、なんか落ち着かない時もありますよね〜
半地下のあと、引っ越した新都市がまさにそんな感じでした^^;
ちっちゃいマシューがぐんぐん育って、日本のハリキリボーイになり、、
オムツをするおじいちゃんになった時にもずっとそばにいられて幸せでした。マシューもきっと幸せだったでしょうね!