本場韓国のプルコギの作り方
プルコギは、日本でもよく知られている韓国料理だと思います。コストコでも人気商品ですよね。
もちろん韓国でもみんな大好きで、おもてなし料理としても人気です。
今回はプルコギの簡単かつ本格的なレシピを紹介します。
日本の家庭にある調味料ですぐ作れますし、冷蔵庫で寝かせておくと味に深みが出るので、下ごしらえしておいて、食べたいときにさっと炒めて食卓へ。作り置きにもとっておき!
お肉にヤンニョム(味付け)する時に韓国人がよく入れる野菜と果物についても詳しくお届けします。
プルコギの材料と漬け込みタレ
- 牛肉500g
- 玉ねぎ(◎一部をすりおろし)1個
- 長ねぎ(◎一部をみじん切り)1本
- ◎ニンニク(すりおろし)大さじ2
- ◎砂糖大さじ2+1/2
- ◎醤油大さじ6
- ◎塩コショウ適量
- ◎ごま油大さじ 1
- 【◎ヤンニョム】味付けのための調味料・薬味のこと。お好みでみりんや酒を少し追加してください。
- 【牛肉】肩ロースの切り落としを使いました。厚すぎなければどの部位でも大丈夫です。
- 【炒める時の追加野菜】キノコ、人参、ピーマン、ニラを入れても美味しいです。辛いものが好きな方は、生の唐辛子や乾燥唐辛子がおすすめ。追加野菜について詳しくはこちらの記事
- 【生姜・ハチミツ】生姜のすりおろしを少し追加したり、砂糖の代わりにハチミツを入れても美味しいです。
ひと目で分かるレシピ
- 1玉ねぎとニンニクはすりおろし、ネギはみじん切りにします。
- 2牛肉に 1 と◎調味料を入れてまんべんなく和えます。
- 3冷蔵庫で20分以上寝かせて味をなじませます。(この状態で2日くらい置いてもok)
- 4残りの玉ねぎと長ねぎを薄切りにします。キノコなど追加野菜があれば用意します。
- 5熱したフライパンに、漬け込んだ牛肉 3 と野菜 4 を入れて中強火で炒めます。
- 6追加野菜の量に合わせて醤油や塩コショウを少し追加して味を整えます。完成♪
出来上がり♫
漬け込んだお肉だけ炒めても美味しいし、キノコやニラ入りも美味しいです!
お肉のタレに使う野菜
プルコギににんにくは必須♫
長ねぎと玉ねぎの一部は、お肉に味付けする時に、すりおろし・みじん切りにして使います。残りは、炒める時に薄切りにして追加します。
韓国人は漬け込みだれに梨、りんごのすりおろしを入れたりもしますが、上記野菜だけで十分美味しく出来ます(韓国でよく追加するものについては後半に詳しく記載)
写真付きの詳しい作り方
1玉ねぎとニンニクはすりおろし、ネギはみじん切りにします。
- 玉ねぎ1/3個くらい、ネギは1/3本くらい、ニンニク3かけを目安に。
- 冷蔵庫で3日以上長く保存したい時は、玉ねぎとネギを入れずに「にんにく」だけ入れるのが良いです。
2牛肉に 1 と◎調味料を入れてまんべんなく和えます。
手間を省いてお肉に直接入れていますが、別途容器に調味料をすべて混ぜてからお肉に入れる人も多いです。
でも、お肉に直接入れてもそんなに味のムラを感じないのでいつもこのやり方でやっています^^
◎砂糖 大さじ2+1/2
◎醤油 大さじ6
◎塩コショウ 適量
◎ごま油 大さじ 1
お肉にしっかりと濃い目で味付けします。
塩コショウは、4~5回くらい振りました。
好みで、みりんや酒を少し追加しても良いです。
辛いものが好きな方は、生の唐辛子や乾燥唐辛子を追加してください。
(辛いものが苦手な家族がいるので少しだけ入れました)
唐辛子を入れると、お肉の脂っぽさを感じにくくなる良さがあります。
素手でも良いですが、作りおきするならビニールの手袋で和えたほうが衛生的ですよね~。
和え終わったら、プルコギはほぼ完成♫
後は野菜を切って炒めるだけです。
3冷蔵庫で20分以上寝かせて味をなじませます。
肉に味をつけた状態で、冷蔵保存2日くらいは大丈夫です。
すぐ炒めても大丈夫ですが、少しでも寝かせたほうが美味しいです。
この時は、当日と翌日、2回に分けて食べましたが、翌日のほうがやっぱり美味しかったです。
4残りの野菜を食べやすい大きさに切ります。
翌日にはネギと玉ねぎに「キノコ」も追加して作りました。
牛肉にキノコ、合いますよね~
私はしいたけを入れるのが好きですが、ちょっと高めだったので代わりに買ったブナシメジを〜^^
5熱したフライパンに、漬け込んだ牛肉 3 と野菜 4 を入れて中強火で炒めます。
お肉と野菜を入れるタイミングはほぼ同じです。お肉だけ楽しみたい方は、野菜は特に入れなくて大丈夫です。
冷蔵庫で1日寝かせたプルコギなので、血色が少しよくないですが、ヤンニョムが染み込んでいて美味しいです!
6追加野菜の量に合わせて醤油や塩コショウを少し追加して味を整えます。
入れる野菜の量によって調整しますが、この時は醤油と塩コショウを少々。
好みの塩加減で調整してください~。甘みが足りなければ砂糖も少し。
プルコギの完成♪
お肉も柔らかく、染み込んでいてとっても美味しかったです!
韓国で食べていた味~
ニンニクでお肉を味付けして冷蔵庫に入れておいたら、味に深みが出ますし、臭みもなくなるし、油っぽさもあまり感じなくなるような気がします。ニンニクの刺激な味もまろやかになります。
玉ねぎのすりおろしは、お肉を柔らかくする効果があります。他の韓国料理のお肉料理でもよく入れます。それに、甘みと旨味もアップ!
プルコギの味付けによく入れるものは?
醤油、砂糖のような調味料以外で入れるヤンニョムの薬味、野菜、果物についてもうちょっと詳しく!
味付けにニンニクは必須で、オプションで玉ねぎのすりおろし、ネギのみじん切りを入れます。
その他に韓国人がよく入れるものとしては、
- しょうがのすりおろし
- 梨のすりおろし
- りんごのすりおろし
- 大根のすりおろし
などがあります。おうちにあったら、試してみてください!
入れすぎると、醤油などの調味料の味が薄くなってお肉にちゃんと味がしみこまなくなるので、そこだけ気をつけてください~。
また、梨やリンゴを入れる場合は、果物の甘みもあるので砂糖を少し減らしても美味しいですね。
玉ねぎ、ネギ、ニラを追加して作った時のプルコギ♪
プルコギでは、キンパやチャプチェも楽しめます!
韓国のレシピ&プルコギの韓国語
本やネットでいろんなレシピを見て試してみましたが、結局ペクジョンウォンという韓国の料理研究家の本に出ていたレシピが一番参考になりました。
ペクジョンウォンさんは、最初お肉にヤンニョムをするときに砂糖をまず和えてから他の調味料を入れるようにと言っていますが、、、やってみたら、それほど違いが分からず、全部合わせて入れています。
プルコギを韓国語で書くと、「불고기」
大根のすりおろしを入れるレシピ
韓国では、梨のすりおろしを入れるのが一番人気ですが、梨って季節ものですし高いですよね~。
下記ブログを書いている韓国人の主婦の方が、梨とかリンゴのすりおろしより、大根のすりおろしが一番美味しいと言っています。
소불고기 황금레시피 무즙으로 달달하게~(Naver Blog 엄딸스토리)
大根ってさっぱりとした感じが梨と似たようなところがあるので、代わりに大根でも良いかもしれません。今度試してみたいと思います。
プルコギの韓国語と歴史について
せっかくなのでちょっとプルコギについて調べてみました。wikipediaが分かりやすかったので、一部を載せます。
「プル」(불)は「火」、「コギ」(고기)は「肉」の意味だが、日本でいう「焼肉」とはかなり異なり、むしろすき焼きに近い。李氏朝鮮時代に一部の貴族階級の冠婚葬祭用の高級宮中料理としてのみ肉食文化が発展した。しかし、醤油ベースのプルコギとは全く異なり、スタイルも焼いた肉を盛り付けてから食べるような高級料理だった。韓国農水産食品流通公社によるとプルコギの正確な始まりは朝鮮戦争で北朝鮮の攻撃で家を失ったため、庶民が屋外でコンロを囲んで食事をするようになり、醤油ベースで味付けをしたあとに鉄板で焼いて食べたことからである
今の醤油ベースのプルコギって朝鮮戦争以降のものなんですね。思ったより歴史が短いですね...笑
日本のすき焼きに近いですけど、「ニンニク」を入れることと、寝かせてから調理するところが一番大きい違いですかね…
プルコギの「コギ 고기」はお肉の意味なので、いろんなものについています。例えば、
- 닭고기 タッコギ= 鶏肉 ※タッ=鶏
- 소고기 ソコぎ = 牛肉 ※ソ=牛
- 돼지고기 テジコギ= 豚肉 ※テジ=豚
では、ソコギで、プルコギをぜひ作ってみてください!