カルメギサル
ソウルのカルメギサル専門店で撮った写真です。
韓国では、カルメギサルがメインの焼肉屋さんが昔から人気で、子供の時からよく行っていました。
赤い色味のせいか、牛肉と勘違いする人もかなりいますが、豚肉です。
希少部位のホルモン、豚ハラミ
カルメギサルは、日本では「豚ハラミ」と呼ばれている部位です。
下記は、豚の部位が韓国語で書いてありますが、

茶色の細長い部分が、갈매기살(カルメギサル)です。
その上に、갈비(カルビ)、その下に、삼겹살(サムギョプサル・豚バラ)と書いてあります。
カルビの内側には「肺」があり、サムギョプサルの内側に腸などの「内蔵」がありますが、その間にある「横隔膜筋」のことを、カルメギサル・豚ハラミと言います。
呼吸に合わせてよく動かすところなので、お肉に弾力があり、脂肪が少ないのが特徴です。
下記動画では、カルメギサルの部位を詳しく説明していますが、豚を解剖する感じなので、そういうのが苦手な方はパスしてくださいね!
★英語字幕があります。
見た目は普通のお肉のような形ですが、韓国でも日本でも、ホルモンに入ります。
豚1頭から取れる量は200g~400gの希少部位です。
この豚ハラミが食感もよく美味しいことから、韓国では専門の焼肉屋さんが多いです。
日本では牛ハラミはよく見かけますが、豚ハラミはほぼ見かけないので、ちょっと変わった焼肉を韓国で楽しみたい時におすすめです。
ホルモンですが、牛ハラミと同じく、癖がないのでご心配なく♪
韓国で人気のカルメギサル専門店
まず、ひとつお伝えしたいことが「専門」という言葉の違いですが、
韓国でカルメギサル専門店と言っても他のお肉も売っていることが多いです。一番自信のあるメニュー、注力商品という意味合いで使われることが多いです。
では、写真と映像と合わせて、韓国人気店の情報と雰囲気をお届けします。
麻浦グルメ。昔から定番のヤンニョム肉
麻浦(マポ・마포)という地域は、昔からカルメギサル激戦区です。
実家が近いので、子供の時からよく食べに行ってましたが、
麻浦では、にんにく香る甘い味付けで漬け込んだ肉(ヤンニョムコギ・양념고기)を提供するお店が多かったです。
出てくる時から食べやすい大きさに切られていて、軽く味付けがついているこのスタイルが今もメジャーだと思います。
下味をつけることでさらに柔らかく、しっかり臭みも取れますね。
お店がたくさん集まっていますが、私が行ったお店は下記です。後半に、実際食べに行った時に撮った写真をもう少し載せました〜。
- 店名:원조 갈매기(元祖ウォンジョ カルメギ)
- 1979年から営業している麻浦の老舗
- Googleマップは、こちらをクリック
- Naverマップは、こちらをクリック
- カルメギサル200gで15000ウォン(2023年基準)
写真やメニューは、上記マップのリンクから確認できます。Naverは韓国語なので、気になるところがありましたら、コメントくださいね。
韓国の焼肉屋さんはお肉を注文すれば、付け合わせの副菜はすべて無料でついてきます。
お店の名前を見ると、「カルメギ」と書いてありますが、カルメギサルの「〜サル」は肉の意味なので、店名はサル抜きで書いてあることが多いです。
カルメギ(갈매기)は、韓国語で鳥のカモメの意味があるので、カモメの肉だと勘違いする人も冗談を言う人も時々います。
まるごと焼くスタイルの店も人気
韓国のグルメ番組で紹介されたカルメギサル人気店の映像です。
味付けしてない生のカルメギサルですし、まるごと焼いて、ハサミで食べやすい大きさに切っています。めちゃくちゃ美味しそうです!
旨味を閉じ込めるために、カルメギサルの周りについている白い膜を取らないようにしているらしいです。
- 店名:김종우갈백집(キムジョンウ カルベクチプ)
- 京畿道安山の人気店
- Googleマップは、こちらをクリック
- Naverマップは、こちらをクリック
- カルメギサル200gで18000ウォン(2023年基準)
もともと人気だったのが、上記番組に出て、さらに人気になった様子です。
あるYoutuberが実際行ってきたこちらの映像でこの店の雰囲気がもっと詳しく紹介されていますが、この店は韓国のうどん「カルグクス」も人気メニューとのことで美味しそうでした〜。
活気ある鐘路のカルメギサル通り
韓国の鐘路3街(ジョンロ サンガ・종로3가)という地域にもカルメギサル専門店がたくさん集まっています。
5ヶ月前にアップされたグルメ動画ですが、コロナ前と思えるような雰囲気ですね。
前半は、カルメギサル通りの風景が流れますが、実際食べるところは4分くらいからです^^ どの店も人がいっぱいで空いているお店がやっとみつかりました。
動画3:10で、ここの人気店を3つを紹介していますが、下記の通りです。
韓国は主にNaverを使うので、Googleのほうは書き込みが少ないことが多いです。
この地域はこちらで紹介したイクソンドンでもあります。ソウルの代表的な観光地のインサドンも近いです。
新しいスタイルのお店も多くなった
2000年代後半からチェーンのカルメギサル専門店も出てきました。
周りに韓国の茶碗蒸し「ケランチム」やチーズを焼いたりするお店も増えてきました。
下記はチェーンではないですが、カルメギサルが人気の釜山の焼肉屋さんです。
この店は、カルビやサムギョプサルも食べられますが、カルメギサルが特に美味しいらしいです。
お店の入り口には有名人のサインがたくさんあるし、かなり知られている人気店のようです。
似たような形の焼肉グリルが日本で発売されたので、下記記事で紹介しました。
予約しないと食べられない老舗焼肉屋さん
最後は、こちらの町の人気店を載せます。
老舗ではありますが、わさびをつけて食べるなど、新しい美味しい食べ方も模索している雰囲気も。
メニューに日本語が書いてあったり、日本酒も置いてあるので、日本が好きな方がやっているようです。
看板から良い感じです。老舗らしく、派手ではなく。
韓国のチョングッジャン(納豆チゲのようなもの)もすごく美味しいと評判でした。
- 店名:부일갈매기(プイル カルメギ)
- ソウル松坡(ソンパ)区の人気店
- Googleマップは、こちらをクリック
- Naverマップは、こちらをクリック
- カルメギサル170gで15000ウォン(2023年基準)
Googleにも写真と書き込みが多く、今まで紹介したお店の中でいちばん点数が高かったです。
ソウルで行ったカルメギサル屋さん。ブログ
2016年12月に、ソウルの実家に帰る時に、韓国旅行に行きたいと言っていた近所の日本の方々も一緒に行きました^^
その時に、父が連れて行ったお店がいくつかありますが、その一つが麻浦にある元祖カルメギサルでした。
カルメギサルを見て「これは牛肉ですか?」と日本の方から聞かれました。
味も普通の豚肉と違うので、初めて食べると、どっちなんだろうと思うかもしれません。
実は私もよく食べていたものの、どの部位かちゃんと知らなかったです。
子供の時から両親はお店を長年やっていたので、働いているおじさんたちと一緒に、月に1回は麻浦の焼肉屋さんに晩ごはんを食べに行きましたが、、
久しぶりに食べてすごく懐かしかったです。
食感もいいし、柔らかいし、カルビヤンニョムのような甘い味付けが子供にも大人にも人気でした。
一緒に行った日本の方々にも好評でした。
瓶ビールがすすみました^^ 父は焼酎。
食べ方は、ごま油入りの塩コショウにつけて食べたり、
長ねぎのピリ辛和えと添えて食べたり、サンチュで巻いて味噌だれを添えて食べたり。
サムギョプサル(レシピ)とあまり変わらないですね。
日本の方が冷麺も食べたいとのことで、〆は冷麺にしました。
結構ボリュームがあって、分けて食べました。
こちらは、水冷麺(ムルネンミョン・물냉면)
スープも、大根の酢漬けもさっぱりで、焼肉の後には最高ですよね〜
こちらはビビン冷麺(ビビンネンミョン・비빔냉면)
甘辛いヤンニョムがくどくなく、さらっとピリッと美味しそう。。6年前だから、実際の味は忘れちゃいました。笑
お店は移転して綺麗になっている感じですが、昔からある店で、テレビにも紹介されていたり。
韓国の物価上昇がびっくりするほど早く、昔に比べて値段は高くなっていますが、今回紹介した他のお店と比べてみたら、安いほうでした。
一緒に行っていた日本の方々は、父より少し年下くらいの年齢だったので、
言葉は通じなくても、父と仲良くなって^^ 私は下手な通訳を頑張りました。
バスを待っている間、腕を組んでモデルのようなウォーキングをしながら、はしゃいでいました(父が^^)
ノリの良い★よちゃんは、肩を組んだりして〜
楽しい思い出の写真を父にも送りました。
6年前なので、父がかなり若く見えます。抗がん剤の影響で、今は変わってきたので悲しいですね…
夫が日本に住んでいる時に、カルメギサルは日本人も好きそうだなと言っていましたが、
韓国旅行が好きな日本の方に何年か前に流行っていたことを最近知りました^^;
流行りに関係なく、美味しいので、機会があればぜひ食べてみてください!