伯母のお店で最後に食べたもの
ソウルの近郊で30年続いてきた伯母の鰻屋さんは、3月末でお店を畳んだそうです。
67歳の伯母の誕生日も兼ねて、今までお疲れさまでした!と親戚が集まった時の写真が送られてきました。
1月に行った時に、店を閉めるかどうか伯母が悩んでいたので、もしかするとこの食事が最後かもしれないと思っていましたが、新型コロナの影響もあり、予想より早く…。
でも、1月に伯母のうなぎとメウンタンをしっかり食べてきて本当に良かったなと思いました。
その時、食べながら熱心に撮った写真を載せます^^
伯母のお店は、ソウルの近郊、京畿道坡州(パジュ)市。
ソウルの北の北朝鮮に近いところです。
川を渡ると、伯母のお店。
遅い午後だったので、お客さんはいなかったです。
懐かしい伯母のお店の匂いがしました。
食事は、うなぎから
食べるものはいつも、伯母の店で人気のうなぎとメウンタン。
席に座ったら、伯母が付き出しを運んできてくれました。
日が暮れる前の強い日差しが注いでくる食卓に
少しずつおかずが増えてきます。
手前の辛そうな和え物は、ホンオムチム(홍어무침)
魚のエイとキキョウをピリ辛ヤンニョムで和えたもの。エイの歯ごたえと、少し酸味のあるヤンニョムが食欲をそそります。
ケンニプ(えごまの葉)の酢物
あとで、うなぎも巻いて食べます~。
ワカサギ(빙어)とサツマイモの天ぷら。
揚げたてで熱々~~
マッコリが飲みたいと言いました^^
瓶に書いてある「파주」はここの地域名坡州(パジュ)の韓国語。
この地域のマッコリとのことで初めて飲みましたが、めちゃくちゃ美味しかったです。
度数が普通のマッコリより高めで効率よく酔えました。
おかずも少しずつ増えてきて~
キャベツのサラダ。
カラシの効いた甘いドレッシングも何気に美味しいです。
ワカサギは、子持ちでした。
マッコリがすすみます。
大根の酢物、新生姜の千切り、らっきょうの酢物
味付け味噌サムジャン
これは、後でうなぎを葉野菜で巻いて食べる時に入れるもの。
熟成キムチ
韓国でよく目にするニンニクと青唐辛子のカップル
隣の半個室、ここで食べる時が多かったです。
カレンダーは1月。
そして、主役のうなぎの蒲焼きが出てきました。
熱々の鉄板に乗っているので、食べている間も冷めなくて良いです~
日本の蒲焼きに近い味付けですが、あっさり目なので、好みでタレにつけて食べます。
ふっくらとした柔らかいうなぎを、そのまま少し食べたあと
さてと、巻こうか。
葉物には、サンチュとエゴマの葉があるので
エゴマの葉で包んで食べたり
サンチュで包んで食べたり
やっぱりエゴマの葉、香りが良いな
と日本ではなかなか食べられないエゴマの葉を集中攻略。
うなぎの尻尾のところ。
魚の尻尾のところは、パサパサしていてあまり好きではないですが、うなぎは尻尾のところまで美味しい!
最後のうなぎは、エゴマの葉の漬物を巻いてシンプルに。
これが伯母のお店で食べる最後の一口になってしまいました。
外を見ると、日は暮れてきて
〆は、海鮮鍋メウンタン
うなぎを食べ終わったら、いつものように
伯母がメウンタンを運んできました。
メウンタンは、韓国の海鮮鍋ですが、入れる具材によって〇〇メウンタンと種類が多いです。
韓国語で「매운탕」と書きましたが、直訳すると「辛いスープ」という意味!
この日に食べたメウンタンは、小エビや、カニ、川の魚が入っているもので、魚からの出汁がたっぷり。
その周りには、また新しいおかず(バンチャン)が。
伯母の手作りカクテキ。
辛口鍋でも、キムチはなにかしら出てきます。
緑色の野菜は、セリ。
香りも良く、美味しいですよね~ 참 향긋해요
川の魚も淡白で美味しい!
この日の昼は韓定食屋さんでたくさん食べましたが、
うなぎとメウンタンもマッコリもどんどん入りました。
メウンタンには、もちもちのすいとんも。
旨味たっぷりピリ辛スープを吸い込んでいます。
伯母夫婦も同じテーブルに座って、お店をやめる話とかいろいろしていましたが、
私がマッコリをかぶかぶ飲み干している姿を見て、日本で暮らしながら寂しいことがあるのか伯母が心配していました、笑。いえいえ、お酒が好きなだけです^^;
伯母の人生の味がじっくり染み込んでいる鰻とメウンタン
ごちそうさまでした!
ソウルへの帰り道。
右側に見える漢江を眺めながら
ほろ酔いだからもっと綺麗に見えました。
この日のお昼に行った景福宮と韓定食屋さんの記事はこちら
メウンタンの動画は、Instagramに載せました~。