韓国の漬け込み焼肉の味付け
韓国には「ヤンニョムカルビ 양념갈비」という焼肉スタイルがあります。
醤油ベースの甘いタレに漬け込んで熟成させた豚肉や牛肉を楽しむ焼き肉です。
お肉は漬け込みダレ(=カルビヤンニョム)によってすごく柔らかくなり、旨味がアップ!
その作り方とコツを韓国の人気レシピと合わせてお届けします。
材料と調味料+レシピ
- 焼肉用豚肉(ロース)500g
- ▼1次熟成 ※お肉を柔らかく
- ○ 砂糖大さじ3
- ○ みりん大さじ4
- ▼2次熟成 ※味付け(ヤンニョムジャン)
- ◎ ネギ(みじん切り)1/2本分
- ◎ ニンニク(すりおろし)大さじ1
- ◎ 醤油大さじ4
- ◎ 水大さじ3
- ◎ からし小さじ1/2
- ◎ コショウ少々
- ◎ すりごま大さじ1
ひと目で分かるレシピ
- 1【1次熟成★お肉を柔らかく】豚肉に○を入れてまんべんなく揉み込んでから、15分おきます。
- 2【2次熟成★味付け】◎をすべて加えて揉み込んでから、30分以上寝かせます。
- 3網やフライパンで豚肉を焼きます。火が通り、焼き目がついたら完成です。
- 【※2】作り置きとして冷蔵庫で1〜3日間保存しても良いです。
2次熟成で、本格な味付けをしているところです。
混ぜ合わせた調味料と薬味◎は、ヤンニョムジャン(양념장)と言います。先に混ぜてからお肉にかけたほうが良いですが、このくらいのお肉であれば直接入れちゃっても大丈夫です。
2回に分けて熟成させることで柔らかくなり、ヤンニョムジャンにカラシやネギを入れることで豊かな味わいになります。
口に入れた瞬間、柔らかくてびっくり!
カルビヤンニョムはプルコギの味付けにも似てるので、プルコギの野菜炒めのように野菜を追加して炒めても美味しかったです。
詳しくは後半に書きましたが、その前に参考にした韓国の人気レシピを紹介します。
韓国料理番組の人気レシピ
下記の料理番組を参考に作りました。
2回にかけて熟成させますが、動画は2次熟成(味付け)から始まります。
■材料
豚カルビ(骨付き)1キロ
■レシピ
① 1次熟成
レモン1.5個(レモン汁でも)+水飴100gをミキサーでかける。
豚肉に混ぜて30分おく
② 2次熟成(大さじ)
醤油8、水飴2、黒砂糖3、すりごま2、ニンニクのみじん切り1、コショウ少々、水1/2カップ、ネギのみじん切り5、からし 小さじ1/2を混ぜ合わせる。
豚肉に混ぜて30分おく
こちらのレシピから、私は調味料や時間を少しアレンジしました。
1次熟成でレモンは豚肉の臭み取り+水分を与える役割があると思いますが、私はみりんに代えました。また、砂糖にはお肉を柔らかくする働きがあるので、1次熟成の際に全部入れました。
2次熟成では、にんにくやネギ、すりごまを入れて味に深みを。カラシとネギを入れることで、高級な味わいにアップグレードするとのことです。
お肉は厚みがあるので、熟成時間が30分+30分です。
出演している料理研究家さんのレシピを参考にして作ったカルビチム(レシピ)も簡単で美味しかったです。
麻浦の漬け込みカルビの味を再現
番組タイトルにも、動画が始まるときにも、「麻浦 デジカルビ 마포 돼지갈비」という言葉が出てきます。テジ(돼지)が豚の意味。
麻浦(マポ 마포)は、漬け込み豚肉カルビのグルメで有名な地域です。美味しいお店がたくさんありますが、そこのお店の漬け込みダレによく入るものが「からし」らしいです。
今月ソウルに行ったときに、麻浦にある焼肉屋さんに行きましたが、豚肉ではなく牛肉の漬け込みカルビを食べました。
牛肉カルビもすごく柔らかくて美味しかったです! グルメの記事はこちら
カルビ(갈비)はアバラ骨の意味があるので、写真のように韓国では骨付きの厚みのある豚肉や牛肉でヤンニョムカルビを作ることが多いです。
写真付きの詳しい作り方+Blog
今回、ちょっと大きめに切られている焼肉用の豚ロースで作りました。
今がお買得シールがついている600円のものでしたが、脂身もいい感じに入っていました!
1次熟成★お肉を柔らかくする下味
Step1豚肉に○を入れます。
○ 砂糖 大さじ3
○ みりん 大さじ4
まんべんなく揉み込んでから、15分おきます。
その間にネギをみじん切りにしたり、ニンニクをおろしにしたり〜
2次熟成★本格な味付け、ヤンニョムジャン
Step2◎をすべて加えます。
◎ ネギ(みじん切り)1/2本分
◎ ニンニク(すりおろし)大さじ1
◎ 醤油 大さじ4
◎ 水 大さじ3
◎ からし 小さじ1/2
◎ コショウ 少々◎ すりごま 大さじ1
にんにくは、細かくみじん切りにしても良いですが、すりおろしに。
市販のおろしよりは、やっぱり生のニンニクがおすすめです。
水を入れる理由は、火が通る前にタレで焦げやすいからです。
韓国では厚いお肉で作ることが多いのでもう少し多めに入れますが、日本の焼肉用は薄めなので少し減らしました。この辺は厚みやお好みで調整してくださいね。
揉み込んでから、30分以上寝かせます。
作り置き用として、このまま保存容器に入れて冷蔵庫で1〜3日間保存しても良いです。
Step3網やフライパンで豚肉を焼きます。
私は30分常温に置いてから、フライパンで焼きました〜 半分以上入れて。
熟成させたお肉は、手でさわってみるだけでも、柔らかくなっていることがよく分かります。
火が通り、焼き目がついたら完成です。
味見すると、柔らかくて美味しい〜〜
食卓へ。
お皿に盛ってお昼の準備です。
湯気がゆらゆら〜
豚肉のヤンニョムカルビの出来上がりです♪
正確に言うと、ヤンニョムロース^^
醤油の塩加減はほどよく、薬味と甘さが効いていて… いろんな旨味を感じます。
美味しいお肉料理には、キムチが欠かせないですね!
自家製の熟成白菜キムチ。愛情いっぱいで作りました^^
韓国に行く前に作ったもの。日本に帰ってきてから食べやすい大きさに切りました。
1ヶ月以上熟成させたので、酸味もいい感じに出てきて美味しくなってきました〜
甘くなく、さっぱりと美味しい本格キムチの味。
下記のレシピを参考に作ったのですが、いつか自分が作ったものをもとに分かりやすく紹介したいと思います^^
それで、今日のお昼は、こんな感じで!
左は里芋のおかずで、右はカレーの残りです。笑
ブロッコリーは、ヤンニョムカルビの汁につけて食べたり〜
日本人の夫がお肉を口に入れた瞬間、韓国語で
되게 부드럽네(めちゃくちゃ柔らかい)と言いました。
最後の一口まですごく美味しそうに食べてくれました。
作り置きした漬け込み肉は、野菜も入れて
このくらいの漬け込み肉が残っていました。
冷蔵庫で保存しておいたお肉は、翌日の晩ごはんのおかずに!
お肉がちょっと少ない感じだったので野菜を投入することに。
プルコギの野菜炒めのように〜
80%くらい火が通ったところで、千切りにしたピーマンと玉ねぎを入れました。
漬け込み肉の柔らかさは強力なもので、長めに炒めてもかたくならなかったです。
塩コショウだけで味を調整して、汁気がほぼ無くなるまで炒めました〜
晩ごはんのメインおかずの出来上がり。キムチとサラダだけ出して実食です!
漬け込み肉に野菜を入れて炒めても、とっても柔らかくて美味しかったです。
野菜にはヤンニョムがよく染み込んでいてGood〜♪
フライパンを使いましたが、網で焼いても美味しそうです〜
今までヤンニョムジャンで漬け込んで作ったお肉の中で一番柔らかく出来たので、今度は脂の少ない部位や牛肉で試してみようと思っています。
韓国のお店で食べた味に近かったのでぜひ試してみてくださいね!