韓国のそうめん料理と人気レシピ
韓国は、日本よりも素麺をよく食べているかもしれません。
日本でそうめんの一番メジャーな食べ方は、つゆにつけて食べるものだと思いますが、韓国ではつゆのようなタレにつけて食べる習慣がないです。
ごま油入りのタレでビビンバのように混ぜて食べるか、温かい(冷たい)スープに入れて食べるか、大きくはこの2つの食べ方です。
食べ方による名称
そうめんを韓国語で、국수(ククス・クッス)と言いますが、食べ方によって下記のような名前になります。
- ビビングクス(비빔국수):タレで混ぜて食べるそうめん。キムチや野菜などの具材も入れて混ぜて(または和えて)食べる。基本はコチュジャン入りの辛いタレ。
- チャンチグクス(잔치국수):出汁の効いたスープの温かいそうめん。基本は昆布と煮干しの出汁。
今回は、個性的で人気のおばあちゃんYouTuberのレシピをもとに、韓国そうめん料理の作り方を紹介します!
私がアレンジして作ってみた時のレシピも、写真と合わせてお届けします。
マクレばあちゃんの人気レシピTop3
おばあちゃんのお名前は、박막례(パク・マクレ)ですが、日本語ではマクレばあちゃんと呼ばれているようです。80歳くらいですが、いつも元気です!
YouTubeチャンネル登録者が現在131万名ですごく人気です。
人気の理由としては、おばあちゃんの表情や喋り方が独特で面白いところが大きいと思いますが、そんなおばあちゃんの姿を撮っている孫のツッコミや、編集センスも加わってさらに面白い気がします。
マクレばあちゃんは、おうちでさっと作れる簡単レシピを時々紹介してくれますが、その中でそうめん料理が一番人気です。
その中から人気レシピTOP3を紹介します。
甘辛醤油だれのビビン素麺
混ぜて食べるビビングクスといえば、コチュジャンや粉唐辛子が入った辛いタレが基本ですが、このレシピは、醤油ベースの甘辛タレです。
辛くなく、甘い味付けなので子供も好きそうです。表紙に書いてある韓国語を直訳すると、
단짠단짠 간장 비빔국수
甘辛甘辛 醤油 ビビングクス
★日本語字幕があります。
■野菜
小ねぎ、人参、ズッキーニ(エホバク)
■調味料
砂糖3、醤油3、水1、お酢1、おろしにんにく1、ごま1、ごま油2
分量が正確に分からないところがあるので、映像と合わせて確認してください~。
私は「砂糖2、水の代わりにみりん、お酢2、にんにく少し」でアレンジして作りましたが、美味しかったです!
野菜は、千切りにして、素麺を茹でる時に後半に加えて一緒に茹でるので楽ちんです。
適当でも美味しい!ビビン素麺
辛いタレで混ぜる定番のビビンそうめんです。再生数はこちらのレシピがNo.1です
表紙に書いてある韓国語を直訳すると、
박말례의 대충 비빔국수 레시피
パクマレの 適当 ビビングクス レシピ
少し太めのそうめんを使っているのですが、シコシコしていて美味しそうです。
※英語の字幕はありますが、日本語はないです。
■野菜(※は茹でる。他は生で)
人参※、ズッキーニ※(エホバク)、ミニトマト、玉ねぎ、小ねぎ、キムチ、キュウリ
■調味料(入れる順)
ごま油、醤油、お酢、粉唐辛子、ごま、おろしにんにく、塩、味見して醤油追加、砂糖
調味料の分量が正確に分からないですが、上記調味料で自分好みで調整して作ると美味しくなるとのことです。マクレばあちゃんも言いましたが、ビビングクスにはコチュジャンも入れて作る人が多いです。
キムチは、かなり熟成されたものなので、洗ってから使っています。このようなキムチは洗っても酸っぱい味が残っていて食欲をそそる具材になります。お酢とはまた違う中毒性のある酸っぱさ!
マクレばあちゃんが適当に(感で)麺を茹でたり調味料を入れたり作っていると、孫が正確な時間や分量をよく聞くのですが、その時のいらっとした顔がなんだか可笑しくて… この映像は特に面白かったです。
辛いタレのビビン素麺は、下記のレシピでも紹介しました。このレシピにもマクレばあちゃんの映像を載せてました~
出汁が効いた温かいスープそうめん
日本ではにゅうめんとも言う温かい素麺料理ですが、
韓国式の作り方をクマレばあちゃんのレシピから紹介します。表紙に書いてある韓国語を直訳すると、
박말례의 국물 찐한 잔치국수 레시피
パククマレの スープ 濃い チャンチグクス レシピ
温かいスープ素麺をチャンチグクスと言いますが、チャンチ(잔치)は宴会やパーティーという意味があります。昔の結婚式ではこのチャンチグクスがよく出てきました~。
※英語の字幕はありますが、日本語はないです。
■出汁
煮干し、昆布、玉ねぎの皮、干し椎茸
■調味料
塩、おろしにんにく
■野菜
人参、ズッキーニ(エホバク)、小ねぎ
出汁に入れる調味料は塩とにんにくだけでシンプルです。
チャンチグクスの味付けは濃くなくさっぱりとしているので、キムチなどのおかずを添えて食べたり、醤油だれのヤンニョムジャンをかけて食べたりします。
付け合わせのキムチはほぼセットのようなものです。マクレばあちゃんは、こちらの大根キムチレシピで紹介したアルタリキムチを添えて食べていましたが、歯ごたえもよく酸味もあって美味しいです!
私のアレンジレシピ+Blog
マクレばあちゃんの甘辛醤油だれの混ぜそうめんをアレンジして作ったレシピなど、写真と合わせてお届けします~。
甘辛醤油だれの混ぜそうめん
この日は、にらと玉ねぎの野菜の具材だけ入れて作りました。
そうめんを茹でる時に一緒に茹でるので、薄切りに。
マクレばあちゃんが食堂をやっていた時は、具材を炒めていたそうです。
甘辛醤油だれはちょっとアレンジしました。左がマクレばあちゃんで、右がアレンジしたもの。
■醤油だれ(2人前)
醤油:大さじ3 ⇒ 大さじ3
砂糖:大さじ3 ⇒ 大さじ2
水:大さじ1 ⇒ 代わりにみりん 大さじ1
お酢:大さじ1 ⇒ 大さじ2
にんにく:大さじ1 ⇒ 少し
ごま油:大さじ2 ⇒ 大さじ1.5
白ごま:大さじ1 ⇒ 大さじ1
砂糖3は入れ過ぎかなと思って、みりんに代えました。砂糖2で甘さは十分な感じなので、みりんは省略してもいいし、水で薄めてもいいと思います~。
そうめんは1分15秒くらい茹でるのが好きですが、1分ちょっと前に
玉ねぎとにらを投入して、さっと茹でました~。
水にさらします。
マクレばあちゃんが好きな具材は、人参+小ねぎ+エホバク(ズッキーニの種類)ですが、人参とエホバクは火が通ると甘くなるから美味しそうです。
これで出来上がり♪
好きなだけタレを混ぜて食べます。
じゃがいもと山菜入りの味噌汁を添えて
実食!
細いそうめんにごま油の香りが良い醤油だれがよく絡んで、ツルッと美味しかったです。
甘い味付けですし、にらも好きなので、お肉なしでも満足感がありました^^
茹でたにらのナムルも大好きです。
ピリ辛醤油だれでビビンそうめん
この日は、残った野菜でサラダでもしようかなと思って、野菜をたっぷり茹でることに。
今が旬のアスパラガスから!
アスパラガスはやっぱりお肉によく合うような気がします。野菜中心のビビンそうめんにはいまいちでした。
豚バラを巻いて甘辛いソースに絡ませた料理が好きですが、アスパラガスの代わりにえのきで巻いてみたレシピはこちらにあります。
たくさん茹でるので、そうめんの前に順に茹でました。
次はもやし~。
茹でながら、タレの準備を。
■ピリ辛醤油だれ(2~3人前)
醤油:大さじ4
砂糖:大さじ2
お酢:大さじ2
おろしにんにく:少し
ごま油:大さじ1
ごま:大さじ1
粉唐辛子:大さじ1
最後は、レタスを茹でて野菜は終わり!
全部、水にさらして、集合させました。
主役のそうめんの登場。
さっぱり味の野菜が多いから、お肉の具材があればいいのですが、なかったので…
そんな時はツナの出番です。
タレをかけてみたら、すごく辛そうに見えましたが、あまり辛くないです。
マクレばあちゃんが作った辛口ビビン素麺にはもっとたっぷり粉唐辛子が入っています。それともコチュジャン追加ですね。
夫のそうめんはくっつかないように、タレを混ぜてから、具材をトッピング。
キムチがあれば良かったのに、キムチが切れていて残念~。ゆで卵も良いですね。
でも美味しくいただきました!
残った醤油だれに、残ったツナを入れたら、
韓国で売っているコチュチャンチ(辛口ツナ缶)のような感じになりました。笑
晩ごはんに、それをレンチンしたキャベツにのせて食べましたが、美味しかったです。
ピリ辛醤油だれは、下記レシピと似たような調味料で作りましたが、新玉ねぎ入りの香味だれでそうめんを混ぜて食べても美味しかったです。
最後に。その他のそうめん料理
辛くて味が濃い目の韓国料理の付け合わせとしてもそうめんが人気です。
写真は、豆腐キムチという料理ですが、真ん中にある豚キムチ炒めにそうめんを混ぜて食べても美味しいです。レシピはこちら
イカや、チュクミ(イイダコ)のコチュジャン炒め料理などにもよく合います。
また、温かいスープだけではなく、冷たいスープで楽しむそうめん料理もあります。
冷やしスープの場合、冷麺のように酸っぱくてさっぱりとした味付けなので、〆にも人気です。
実家のアルタリ大根キムチ。
マクレばあちゃんが温かい素麺に添えて食べていたキムチです。
ビビンそうめんの人気具材はキムチで、温かいスープ素麺にもキムチを添えて食べますが、そうめん料理が韓国で人気なのは、そうめんがキムチとよく合うからかもしれない…
と、この記事を書きながら思えてきました。