中部市場で買い物した後には冷麺
去年9月にソウルの実家に帰った時、父と中部市場(チュンブ シジャン・중부 시장)に買い物に出かけました。
中部市場はソウル都心にある大きな市場。お店の人もここで買い付けをします~。
日本に帰る(戻る?)前に、お土産を買いによくここに来ます!
一番の目当ては、チャンジャなどの韓国の塩辛。
市場に詳しい父のお気に入りのお店があるので、いつもそこで買っています。
もちろん美味しいですし、韓国の大型スーパーやデパートで買うより全然安いです。
いっぱい荷物を父に持たせて(父が頑固に持とうとする)、いろいろと買い物をします。お気に入りブランドの韓国海苔も一箱の大人買い。
買い物のあとは、食べないとですね!
中部市場のすぐ隣にある冷麺通りへ
向こうに看板が見える『오장동 흥남집』というところがいつも行く冷麺専門店です。
ハングルは「オジャンドン フンナンチッ」と読みますが、最後の文字以外は漢字です!
五壮洞 興南チッ
五壮洞(オジャンドン)はこの地域の名前ですが、韓国で「オジャンドン冷麺通り」と言うほど、この通りは冷麺が有名です。
興南(フンナン)は北朝鮮の地域です、創業した方がその地域から来た方みたいです。お店の名前に地域名が二つも!
- 2回行った時の写真があってレポートが長めですが、お店の場所を先に見たい方は、こちらをクリック
- 観光地の東大門からも近いです。
人気の老舗冷麺屋のメニューと食べ方
このお店は、咸興(ハムフン・함흥)冷麺と言う細い麺が特徴の冷麺を出すお店です。
平壌(ビョンヤン・평양)冷麺や日本の盛岡冷麺のような太い麺ではないです。
韓国ではこのような細い麺のハムフン冷麺が人気なので、ピョンヤン冷麺屋さんより多いです。
頼んだものは、エイの刺身が入ったビビン冷麺(회냉면)と、水冷麺(물냉면)
そして麺のサリ(追加の麺・면사리)も。
あとで注文してもいいのに…父はいつも先に注文します。
このエイの刺身が乗っているビビン冷麺(회냉면)が、このお店の人気メニュー。
エイの刺身は、少しだけ癖があります。
エイの刺身が乗っていない普通のビビン冷麺もありますよ!
ビビン冷麺(비빔냉면)というのは、スープがなく、甘辛いソースを混ぜて食べる冷麺のことです。汁なし坦々麺ではなく、汁なし冷麺みたいな^^
父は、刺身冷麺で、私は水冷麺(물냉면)を食べました。
冷たくて深みのあるスープ!
日本にある韓国料理屋さんは色んなメニューの中で冷麺を出しているので、冷麺専門のお店にはやっぱり勝てないような気がします。
韓国の教科書に載るほど有名で、日本に長年住んで日本で亡くなられた小説家『ソン・チャンソプ 손창섭』氏の本にも、冷麺だけは韓国で食べないといけないと書いてありました^^
乗っているお肉のことを、スユク(수육)と言います。
このスユクだけのメニューもありますが、たまにおじいちゃんたちが頼んでいるのを見かけます。
お肉もあっさりしてて美味しいです。
父の刺身冷麺も、一口二口いただきました^^
お店の中は綺麗で、広いです。
紙に「추석연휴」と書いてありますが、秋夕(チュソク)という韓国のお盆連休中には3日間休むというお知らせ。
大きい節分連休なので、このお店のように休むという店も多いです。
このお店は1953年からの老舗。
ここが本店で何箇所が直営店がありますが(最後に詳細記載)、看板のこのおばあちゃんの顔マークがお店の印だそうです。
中部市場を抜けて家に帰りました。
冷麺というものは、北朝鮮発祥のものですが、朝鮮戦争のあと、北朝鮮から降りてきた人がこの中部市場で働き、周辺にたくさん住んでいたそうです。
それで自然と1950年代から地元の料理の冷麺屋さんがいくつか出来たという、、、歴史があります。
探してみたら、2016年12月、冬に行った時の写真もありました。
このお店は、歴史がある分、年配の方にも愛されています。
韓国の冷麺専門店に行くと、必ず出てくるものがこれ。
お茶ではなくて、温かいスープです。
水冷麺の冷たいスープとほぼ同じものかと思いますが、美味しいんです。
辛くて汁がないビビン冷麺を食べる時は、特に嬉しい。
この時も父と~。
この時に頼んだものは、刺身冷麺二つと、
サリ(麺追加)^^
お店の人が、ハサミで麺を切ってくれます。
切ってもらわないと、コシがありすぎて食べにくいのです。
でも切ってほしくない人もいるみたいで、切る前に切ってもいいか聞かれるんです…
ビビン冷麺の食べ方
このお店には、砂糖とごま油がおいてあるので、自分好みで砂糖とごま油を追加します。
私はあまり入れないほうがよかったです。
韓国では、エイをめちゃくちゃ発酵させたものを食べる文化がありますが、
この冷麺の上に乗っているエイは、それほど発酵させたものではない感じで、食べやすいです。
以前、韓国のエイを食べてこれは癖が強すぎてだめ~!と思った人でも、食べられる人多いと思います。
少し軟骨?があるので、歯ごたえも楽しめます♪
2016年冬も同じ看板でした。
その向かい側には、中部市場(중부시장)の入り口の看板が見えます。
2016年の看板がこうだったのに、
2018年の看板が変わっていました。直訳すると、
中部乾魚物市場(중부 건어물 시장)
乾魚物、すなわち干物などをたくさん売っています。
2016年には、買い物をしたものをお店に預けてから、冷麺を食べに行ったので、取りに行った覚えがあります^^
この時は、翌日知り合いの日本の方が3人ソウルに来たので下手なガイドをしました。
お店の場所と行き方
- 住所:서울 중구 마른내로 114
- 電話:02-2266-0735
- 営業時間:毎日 11:00 – 20:30(ラストオーダー 20:10)
- kakaomap:こちらをクリック ※5号線東大門歴史文化公園駅(동대문역사문화공원역 5호선)からお店まで徒歩8分
- 冷麺はすべて11000ウォン、麺のサリは5000ウォン。
※上記情報は記事を書いている現時点に、Naverのお店の情報ページに記載のものです
直営店情報
私が行ったところは、本店です。
直営店が色んなところにありますが、その情報はお店のホームページに詳しく書いてあります。
韓国のテレビ番組の動画とブログ
『수요미식회(水曜美食会)』という人気番組でこちらのお店が紹介されていました~。
人気のお店なので、韓国ブログにもたくさん載っていますね! 写真が多いブログをひとつ紹介します。冷麺を食べながら、焼酎を飲んでいますね~^^
수요미식회에 나온 65년 된 함흥냉면집 오장동 흥남집(미스터봉 Naver Blog)