ムルフェ(물회)
「ムルフェ(물회)」という韓国料理について本場発信の情報と合わせて詳しく紹介します!
ムル(물)は水、フェ(회)は刺し身の意味なので直訳すると、水刺身。
お刺身を使った海鮮料理ですが、細かく切ったお刺身や野菜に、辛口の冷やしスープをかけて仕上げます。地域や店によって少し形が違うので、スープよりソースに近い時もあります。
漁師のご飯から生まれた料理として、船の上で早く食べるために、海鮮とコチュジャンだれを混ぜ、水をかけてご飯を入れて食べていたのが今に至ったそうです。
上記の写真は、韓国の人気店の「ムルフェそうめん」というメニューなので、お刺身が少ないですが、もともとは、お刺身料理だけに、お刺身がたっぷり乗っていることが多いです。
私が済州島で食べたムルフェですが、すごく美味しかったです!写真がうまく撮れてないですが…
海鮮の種類は決まってなく、地域ごとに新鮮な海鮮が乗っている形になっていますが、この店では済州島の特産物のサザエ(뿔소라)が入っていました。
お店ではアワビなどいろんなお刺身が盛っている形が多いですが、白身のお刺身中心のお店もあったりします。
食べ方は、ビビンバのようによく混ぜて食べます。それから、基本そうめんかご飯がついてくるので、冷やしスープに入れ混ぜて食べます!
冷やしスープの味は、冷麺のスープを辛めに仕上げた味わいと言ったら分かりやすいかなと思います。
↓ 韓国のサイトで「ムルフェ」を画像検索すると、下記のように出てきます。
赤い冷製スープが見えないくらい、野菜と海鮮の具がたっぷり乗っている写真も多いです〜。
물회(ムルフェ)の検索キーワードの下に、「포항 맛집 속초 오징어… 」と関連した検索キーワードが表示されています。
포항(浦項)と속초(束草)は韓国の海側にある地域名ですが、この2つの地域のムルフェが特に有名です。その他、済州と釜山でも人気です。
ちなみに、맛집(マッチプ)はグルメ人気店で、오징어(オジンオ)はイカの意味。ムルフェの具としてイカも人気です。
では、レシピを紹介する前に、韓国のムルフェがよく分かる映像とグルメ情報をお届けします。
人気地域のムルフェと韓国人の食べ方
ムルフェが人気グルメの포항(ポハン・浦項)と속초(ソクチョ・束草)は、ムルフェのスタイルが違うと言われています。
束草(ソクチョ)のムルフェ
束草のほうはいろんな海鮮が乗っていて、見た目が華やかなお店が多い気がします。
下記は、束草の3大ムルフェ人気店の1つと言われている、チョンチョスムルフェ(청초수물회)というお店が紹介された番組映像です。
真ん中の黒いものは、ナマコです。アワビなどいろんな海鮮が乗っています。海鮮の下には、野菜や海藻、辛めの冷製スープが入っています。
- スマホではYouTube画面が小さいので、右下の四角い「全画面」ボタンを押してください。
海から近いので当日に採れた新鮮な海鮮がたっぷり!
少し凍っている感じの冷製スープには、豊富な味を出すために、牛骨出汁も入れているとのことです。冷麺スープに似た味がしそうですね。
よく混ぜて食べています♪
貝入りの辛口スープや、アワビ粥(レシピ)も一緒に楽しめるみたいです。
もっとお店の写真や情報がみたい方は、こちらのGoogleMap、またはこちらのNaverのお店情報ページからチェックしてくださいね。ちなみに、江南店(Naver)などソウルにも2店舗ありました。
下記は、お刺身グルメ専門チャンネルのYoutuberが束草の人気店2か所をレビューする内容です。
上記と同じ店のチョンチョスムルフェが2番目(動画4:05〜)で紹介されていたので、もっと詳しくみたい方は参考にしてください。
1番目で紹介されていたお店は、ボンポモグリチプ(봉포머구리집)です。こちらも束草の3大ムルフェ人気店の1つと言われているらしいです。
写真やお店の情報がもっとみたい方は、こちらのGoogleMap、またはこちらのNaverのお店情報ページからチェックしてくださいね。
2店舗とも並ぶけど、ビル全体がお店で大きいから、思ったよりすぐ入れるみたいです^^;
浦項(ポハン)のムルフェ
下記は『韓国人の食卓 (한국인의 밥상)』というドキュメント番組で浦項(포항)のムルフェが紹介されていましたが、とてもいい内容でした。ナレーション&出演のおじいちゃんは、韓国でレジェンド級の俳優さん(최불암)です。
こちらはお店の紹介ではなく、漁師がムルフェを作って食べるなど生活の中で溶け込んでいるリアルグルメが紹介されています。
番組全体の映像なので50分で長いですが、ムルフェのいろんな形や他の料理も紹介されています。
最初は浦項で70年くらいの歴史のある海鮮市場(죽도시장)のお店でムルフェを食べるシーンが少し出てきます。
3分〜では、漁師さんが船の上でカレイのムルフェを作って食べる内容が出てきます。海鮮をコチュジャンだれで混ぜてから水をかけ、冷めたごはんを混ぜて食べます。このような食べ方からムルフェが始まったらしいです。
19分〜では、イカのムルフェが出ています。イカ漁を終えたあと、漁師さんが朝ごはんとして作って食べていますが、美味しそうです!
37分〜では、ウニとアワビ入りのムルフェが出てきます。具が豪華ですね〜
41分〜では、浦項に住んでいる済州島出身の人が済州島式の味噌ムルフェを紹介しています。済州島はコチュジャンより味噌で作るほうが主流とのこと!
47分〜では、煮干しとワカメのムルフェが紹介されていましたが、これも意外と美味しいらしいです。だんだん出汁が出てくるから、そこにごはんも入れて食べます。
浦項のほうのお店は、上記映像のように、冷製スープよりコチュジャンだれに近いお店が多い感じです。ビビンバみたいなイメージで、タレも自分で入れるから辛さの調整ができるところがいいですね。
他の浦項のお店映像も見ましたが、束草より見た目が素朴でワイルドな印象を受けました^^
韓国人主婦の人気レシピ2選
最後は、ムルフェを家で作って食べる時に役に立つ韓国発信のレシピを紹介します。
おうちで簡単に、本格ムルフェ
下記の人気レシピ動画の作り方は、このような流れです。
1)ソース材料をすべて混ぜ合わせます。
2)野菜や梨はスライサーを使って細く切ります。
3)お皿に梨、野菜を盛り付けます。お刺身を切ってのせます。
4)茹でたそうめんを添えます。ソースに氷を入れて完成です。
■材料
ヒラメ 200g
ホヤ 10個
アワビ 8個
梨 200g
キュウリ 100g
玉ねぎ 1/2個
人参 30g
大根 100g
えごまの葉 5枚
唐辛子(青、赤)2本
■ソース材料(大量)
コチュジャン 大さじ6
粉唐辛子 大さじ2(20g)
酢 大さじ10
梅シロップ 大さじ2
砂糖 大さじ3
塩(アジシオ) 大さじ1/2
ごま 大さじ3
サイダー 500ml
水 250ml
ごま油 大さじ1※食卓に出す前に、氷1カップを入れる
韓国の冷麺には甘い梨が欠かせない感じですが、ムルフェも梨入りで作るのが人気です。旬の果物なので今はあまり売ってないし高いですけどね。あればぜひ〜。
サイダーで甘みと清涼感アップです。
海鮮は、ナマコとホヤを少し入れると香りがいいから入れるのがオススメとのことです。
冷やしスープ(ソース)を適量かけてから混ぜて食べます♪
ムルフェのソースレシピ。冷麺のスープ入り
こちらの主婦のソース(冷やしスープ)レシピも人気でした。
海鮮なしでそうめんにかけて食べるだけでも美味しいとのことです〜。
■ソース材料
コチュジャン 大さじ3(盛って)
粉唐辛子 大さじ3
酢 大さじ5
砂糖 大さじ3
玉ねぎ 1/2個
梨 1/2〜1/4個
にんにく 5かけ
サイダー 1/2カップ
生姜汁(省略可) 大さじ1
■野菜とスープの材料
キュウリ、梨、りんご、人参、青唐辛子、えごまの葉
冷麺のスープ(市販)、水1.5カップ
1番目のレシピ材料と共通のところが多いですが、梨、にんにく、生姜、玉ねぎも入れるところが違いますね!
上記のソース材料をブレンダーにかけてから、冷麺のスープ(市販)と水1.5カップを混ぜて冷やしスープの完成です。
市販の冷麺スープは、前日冷凍庫に入れて凍らせておきます。
冷麺スープを入れると、簡単に味が決まりやすそうなので良いですね^^
ムルフェは、韓国ドラマでもよく出てくるので、以前から紹介したかった韓国料理です。
BTSのJINさんも番組で大好物と言っていたから、日本でもムルフェが少し話題になっていたみたいですね。
ムルフェについてそれほど詳しくなかったので、今回記事を書きながら、自分も勉強になりました!
済州島旅行でムルフェを食べたあと、お店の外を見たら甥っ子が^^
美味しかったムルフェの味を思い出しながら、うちで作ってみたいです。美味しく出来たら、自分のレシピも共有しますね!