白菜たっぷりの水キムチ
大根と白菜の水キムチ、ナバクキムチ(나박김치)の韓国レシピを紹介します。
汁はほんのり赤いですが、辛味はほぼなくて、すっきりとした味になります!
大根を四角く薄切りにして塩漬けにし、唐辛子、ねぎ、にんにく、せりを加えて漬けた水キムチ。好みで白菜を混ぜたり、りんごや梨を加えて甘みを出す。
もともとは大根が主役のキムチですが、シャキシャキと美味しい白菜を入れて作ることが多いです。
生野菜の歯ごたえを楽しむ水キムチでもあるので、塩漬けは軽くします。省略して作ったりもします。
薄く切った大根に甘みのある白菜も入るので割とすぐに味が深まりますが、熟成させるとさらに美味しくなります。
韓国人主婦の人気レシピ動画と合わせて、本場の作り方とアレンジできる内容もお届けします。
材料と調味料
- 白菜1/4株
- 大根1/2本
- 小ネギ1袋
- 玉ねぎ1個
- りんご1個
- 塩(大根の塩漬け用)大さじ1
- ◯ 粉唐辛子大さじ3
- ◯ 水2.5L
- ◯ 塩大さじ2
- ◎ にんにく(すりおろし)大さじ3
- ◎ 生姜(すりおろし)大さじ1
- ◎ 玉ねぎ(すりおろし)1/2個
- ◎ 梨(すりおろし※)1個
- 【梨※】なければ、リンゴ、玉ねぎ、大根のすりおろしでも良いです。この日は代わりに大根の一部をすりおろして入れました。
- 【保存容器】熟成のため密閉容器が良いです。今回の量は5.2Lサイズの容器にちょうど入る量です。こちらの密封容器(Amazon)を使用。
ひと目で分かるレシピ
- 1こし袋やお茶パックに入れた粉唐辛子を、水につけます。(容器に入れる時にこし器を使う場合は、水に直接混ぜてもOK)
- 2大根を洗い、汚れている皮の部分はピーラーで剥きます。四角い形に薄切りにします。
- 3大根を保存容器に入れ、塩1を混ぜ合わせて20分置きます。(漬けたあとの大根は洗いません)
- 4◎薬味と果物をすりおろしにします。(ミキサーでもOK)
- 5白菜を一口大に切ります。玉ねぎとリンゴは薄切りに、小ネギは3cmの長さに切ります。保存容器に入れます。
- 61の粉唐辛子入りのこし袋を揉んで赤く染まった水2.5Lに、塩2を混ぜて保存容器に入れます。
- 74のすりおろしも加えて全体を混ぜ合わせます。味見をして、少し塩辛い程度に塩で調整したら完成です。
- 【熟成期間】1~2日間常温保存、2日間冷蔵保存後お召し上がりください。冷蔵庫に入れる前に熟成された匂いがするかチェックしてみるのも良いです。
- 【6・7※】容器に入れる時にこし器やこし布を使用して入れるときれいな汁になります。水道水の場合、一度沸かしたものを冷まして使うのが良いです。
さっぱりと美味しいナバクキムチは、いろんな料理の付け合わせに良いです^^
写真付きの詳しい作り方の前に、参考になる韓国のレシピ動画を紹介します。
韓国人主婦の人気レシピ
レシピをたくさん見ましたが、一番参考にしたのは、下記のレシピ動画です。
タイトルに韓国の料理名「나박김치 ナバクキムチ」と書いてありますね!
作り方はほぼ一緒ですが、材料と調味料が少し違います。
香りが良い「セリ」も人気材料です。色味と辛味のために「赤唐辛子」も入れています。
■材料と調味料
白菜1株、大根1本、セリ1束、小ねぎ
りんご1個、梨1個、玉ねぎ1個、赤唐辛子
粉唐辛子100g、にんにく50g、生姜30g
塩100g、ニューシュガー小さじ1、水5L
汁の味付けとして、梨のすりおろしも入れています。
梨は、キムチ定番材料の甘い果物なので一番おすすめです。しかし、季節モノで手に入らないことが多いので、代わりにりんごや、玉ねぎ、大根のすりおろしを入れます。
「ニューシュガー」は砂糖の一種ですが、砂糖よりは野菜の歯ごたえや汁の美味しさが保たれるという理由でキムチ漬けによく使われています。
汁の塩加減として、水5Lに塩100g(大さじ6.5)を入れています。紹介したレシピの2倍の量です。
こちらの方のレシピ動画を参考に作った大根の白い水キムチ、トンチミのレシピもあります。
もうひとつ、おすすめの人気レシピ
YouTubeでナバクキムチを検索すると一番目に出てくる人気レシピですが、こちらも参考になるので紹介します。
韓国人主婦が手軽な作り方を分かりやすく教えてくれます。
こちらの方も「セリ」を入れていますね。
作り方として違うところは、白菜を大根と一緒に塩を溶かした水で20分ほど漬けているところです。
■材料
白菜2株、大根1本、玉ねぎ(紫)2個
セリ1束、唐辛子4個、梨1/2個、
塩1/2カップ
■調味料(汁のヤンニョム)
りんご1個、赤唐辛子9個、梨1/2個
にんにく2つかみ、生姜1個
ごはん1/2茶碗
アミの塩辛(汁のみ)大さじ5
イワシの魚醤1/2カップ
粉唐辛子1/2カップ、塩で調整、水4L
梨の半分は切って具材として入れて、半分はすりおろしにして汁の味付けとして使っています。
汁の塩加減として、水4Lに塩100g+アミの塩辛+イワシの魚醤を入れて塩加減を調整しています。韓国の魚醤については、こちらの調味料記事で紹介しました。
1番目レシピよりは少し塩辛い感じですね。熟成後に味が変わっていくので、何回か作ってみたら、お好みの塩加減が見つかると思います。
熟成したら野菜の甘みが出て美味しくなるから、砂糖を入れなくても良いと言っています。
確かに、熟成によって汁がだんだん甘くなっていきますが、甘い味付けが好きだったり、しっかり熟成される前に早く食べたい人は砂糖を入れたりもするのでアレンジの際に参考にしてください~。
写真付きの詳しい作り方+ブログ
Step1こし袋やお茶パックに入れた粉唐辛子を、水につけます。
容器に入れる時にこし器やこし布を使う方は、水に直接混ぜても良いです!
Step2大根を洗い、汚れている皮の部分はピーラーで剥きます。
四角い形に薄切りにします。
味が早く馴染むように厚さは0.5cmくらいに薄めに切ります。
Step3大根を保存容器に入れ、塩 大さじ1を混ぜ合わせます。
おく時間は20~30分くらいですが、他の材料を準備したりするとちょうどそのくらいになります。
白菜も一緒に漬けても良いですし、塩漬けを省略しても大丈夫です。
Step4◎薬味と果物をすりおろしにします。
◎ にんにく(すりおろし)大さじ3
◎ 生姜(すりおろし)大さじ1
◎ 玉ねぎ(すりおろし)1/2個
◎ 梨(すりおろし)1個
梨の代わりに大根を入れました。色味は一緒ですね^^
大根のすりおろしも時間が経ったら、甘くなるので、代わりのものとしておすすめです。甘みが強い大根の青いところが良いですね。
今回は、ミキサーを使いました。
すりおろし器を使っても良いです。
前から買いたかったBROWNのハンドブレンダー(Amazon)をついに購入しました。
セットについていたチョッパーが活躍してくれました~
2番目の参考レシピ動画で入れていたようにミキサーに「ごはん」を一緒にかけても良いです。普通の白いご飯で、1/3茶碗くらい。キムチのりの代わりになります。
このキムチは、キムチのりを入れない人が多いですが、大根の水キムチ(レシピ)のように入れる人もいます。
Step5白菜を一口大に切ります。
玉ねぎとリンゴは薄切りに、小ネギは3cmの長さに切ります。保存容器に入れます。
小ねぎは、容器に入れても良いですが、最後に入れることに。
Step6粉唐辛子入りのこし袋を揉んで赤く染まった水2.5Lに、塩2を混ぜて保存容器に入れます。
こし袋(お茶パック)があるボウルに水を入れて、揉んで赤く染まったら、塩を混ぜて容器を入れます。
ボウルが小さかったので、それを何回か繰り返しました~。
Step74のすりおろしも加えて全体を混ぜ合わせます。
ミキサーで細かくなっていたので、そのまま入れました。
粉唐辛子出汁ももう少し追加。
お茶パックだったので、粉唐辛子が少しはみ出てしまったので、こし器を使ったりしました~。
おうちで食べるものなので、粉唐辛子が少し入っても良いかなと思います。
味見をして少し塩辛い程度に塩で調整します。
私は大さじ1/2追加しましたが、お好みで調整してください!
作ったばかりの時は、少し塩辛いほうが、熟成後にちょうど良い塩加減になります。
しっかり熟成する前から食べたい方は、そんなに塩辛くしないほうが良いですね。
また、時間をかけて熟成させたい方は、ある程度塩辛くしたほうが保存が効きます。
最後に、小ねぎを!
完成です。
美味しくなれ♪ ですね^^
熟成と発酵
夏は1日、冬は2日を目安に常温熟成してから冷蔵庫に入れます。
開けてみたら、美味しそうでした。
味見してみます。
白菜は、この時すでに美味しかったですが、汁はまだまだで、小ねぎも少し辛かったです。
冷蔵庫に入れる前に、開けてみて熟成された匂いがするかチェックするのも良いです。
匂いは説明が難しいですけど、作った時と違う匂いがします。
ちょっとキムチ臭い感じというか…。
味の変化&水キムチの付け合わせ
冷蔵保存2日目だから、作ってから4日目ですね。
初めて出して食べてみました。
100%ではないですが、全体的に少し美味しくなっていました。
この日は蕎麦^^;
冷たい蕎麦に、冷たい水キムチは…
そんなに合う感じではないですが、
水キムチからたっぷり野菜を摂取できました。
りんごが美味しい。
翌日のお昼も。
「なんかキムチ臭いんだけど」
とマシューが言います。
また少し美味しくなっていました。
作って7日目からはかなり美味しくなってきました。
韓国料理の付け合わせに
8日目は、レンチンで作った韓国式豚肉炒めと一緒に。
やっぱり油っぽいお肉の付け合わせにも良いですね。
スッキリします。
9日目はフライパンで炒めた韓国式豚肉炒めと一緒に^^
作り置きしてたので…
12日目は、キンパと一緒に。
やっぱり韓国料理だけあって、韓国料理と相性抜群でした。
韓国人のキムチ料理研究家が言うには、
キムチの乳酸菌が一番多くなる時期は、10日目だそうです。
乳酸菌が一番多くなるためか、他のキムチでも10日目前後ですごく美味しくなることが多かったです。
最後の残りは小さい容器に引っ越ししました。
15日目のナバクキムチ。
りんごは、少し色が薄くなってきましたが、汁の味とか本当に美味しくて~
焼いた鮭と一緒に実食。
この日もお粥のような沼食をご飯として。
脂がのっている部位は、私担当ですが、
魚の脂も、水キムチでさっぱりでした~!
1番目の参考レシピ動画の方が、お正月料理として作ったと言っていましたが、
チヂミや、カルビチムなど脂っこいお正月料理の付け合わせとして良いから、このナバクキムチや、トンチミなどの水キムチをお正月に用意する人が多いです。
そろそろ韓国は旧正月なので、作っている人が多いと思います。お正月料理についてはこちらで紹介しました。
では、レシピが長くなってしまいましたが、ぜひ作ってみてください~^^
こんにちは。
楽しく拝見させて頂いております。
日本人の韓国料理レシピより、韓国の方のレシピを真似たいと思いこちらへたどり着きました。
水キムチは10年くらい、私の韓国料理で到達できない完成されない料理なのですが、
以前韓国の方が炭酸キムチと言われるほどシュワシュワと発酵すると言われました。
そこで頂いた水キムチも炭酸が効いてるようなものでした。
正解が分かりません。炭酸のようにブクブクと発酵するものなのでしょうか。
そのようなレシピには、ご飯などを使っておりました。
ご教示頂けますと幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
>にゃんころりんさん
こんにちは~!
カライチを見てくださってありがとうございます。
シュワシュワとした水キムチ、美味しいですよね~^^
でも、水キムチがすべて炭酸キムチのようなシュワシュワとした感じではないと思います。
特にこのナバクキムチは、そこまで熟成させて食べないキムチだからなのか、韓国で食べた時にもシュワシュワ感は強くなかったです。
でも、発酵された時に出てくるさっぱりとした酸味は楽しめます。
大根だけで作る白いトンチミのほうがシュワシュワ感が強いですが、発酵期間が長いことと、おっしゃるとおりにご飯など発酵させるものが作用しているのだと思います。
サイダーや炭酸水などを入れて作る人も多いですが、シュワシュワ感が楽しめる水キムチのレシピを研究して情報を共有したいと思います~。
すももさん、ありがとうございます。
私もこのレシピを参考にセリは手に入らないのですが、試してみたいと思います。
頑張って美味しい水キムチにしてみます!
そしていつか、別の水キムチのレシピ公開も楽しみに待っています。
本当にありがとうございました。
>にゃんころりんさん
ご丁寧に返信をありがとうございます。
セリは売っていても結構高かったりするので、気楽に韓国料理に使えず残念です…。
では、ベテラン主婦のオモニのレシピ動画も参考にしてぜひ美味しい水キムチを楽しんでください。
シュワシュワの水キムチレシピでまた♪