マンドゥは、韓国の餃子
餃子を韓国語で「만두(マンドゥ・饅頭)」と言います。
韓国人も餃子が大好きなので、マンドゥ専門店も多いし、サブメニューとしてマンドゥを置いているお店も多いです。
入る具や包み方、食べ方において、日本の餃子と違うところがいくつかあります。
韓国のマンドゥは蒸して食べることが多く、蒸し器に入れやすいせいか、丸く包むことがほとんどです。 他にはスープに入れたり揚げ焼きにしたりしますが、日本式の蒸し焼きのような食べ方は一般的ではないです。
具の種類としては、肉餃子とキムチ餃子の2つが定番です。
今回、同時に両方とも作ったので、そのレシピを紹介します。
韓国の人気レシピと合わせて、韓国人の作り方やアレンジできる内容も分かりやすくお届けします。
材料と調味料(80個分)+レシピ
肉餃子とキムチ餃子を約40個ずつ作りました。
タネに「キムチ」を入れるか入れないかの違いだけなので、好みの餃子を作ってくださいね。
- 豚ひき肉(合い挽きok)600g
- 木綿豆腐200g
- 緑豆もやし200g
- さつまいも春雨(タンミョン)100g
- にら2束
- 長ねぎ1本
- 玉ねぎ(省略可・人参ok)1/2個
- 卵1個
- 白菜キムチ300g
- 餃子の皮(大判)80枚
- ◎ 生姜(みじん切り)1かけ
- ◎ にんにく(みじん切り)6かけ
- ◎ 砂糖大さじ2
- ◎ 醤油大さじ3
- ◎ コショウ少し多め
- ○ オイスターソース大さじ2
- ○ 塩大さじ1/2
- ○ ごま油大さじ1
- ○ ごま大さじ2
- 【さつまいも春雨】チャプチェでよく使われるモチモチ食感の春雨です。韓国語でタンミョン(당면)。韓国ではオトギが一番人気です(Amazonで検索)。写真は業務スーパーで売っているものです。基本材料ではありますが、なければ省略しても大丈夫です。
ひと目で分かるレシピ
- 1全ての材料が入る大きいボウルにひき肉を入れ、調味料◎で下味をつけます。
- 2木綿豆腐はキッチンペーパーで包み、耐熱皿にのせ、ラップをせずに電子レンジ600Wで2分加熱します。粗熱が取れたらさらにキッチンペーパーで包み、水気を絞ってからボウルに入れます。 (こし布があれば、水気を絞るだけでok)
- 3お湯を沸かし、沸騰したらもやしを1分茹でて冷まします。同じお湯にさつまいも春雨を入れて5分茹でて水にさらします。水気をよく切ります。
- 4もやし、春雨、長ねぎ、玉ねぎ、にら、キムチを細かく切ります。にらとキムチを除いてボウルに入れます。
- 5ボウルに卵+調味料○を加え、よくこねてタネを作ります。にらを追加して混ぜ合わせます。タネを半分に分け、片方に汁気を切ったキムチを追加してよく混ぜ合わせます。
- 6餃子の皮にタネをのせ、縁に水をつけて包み、両端に水をつけてくっつけます。作ったマンドゥを小麦粉(片栗粉ok)を少しふった皿にのせます。残りも繰り返します。
- 7蒸し器のプレートにマンドゥをのせ、蓋をして強火にかけます。沸騰したら中火で15分ほど蒸して完成です。酢醤油(好みで粉唐辛子を少し)につけて召し上がってください。
- 【※4】春雨は切りにくいので、ハサミやミキサーを使っても良いです。キムチもハサミでok
- 【※6】水の代わりに、卵の白身でもok。両端をくっつけず、焼き餃子の形で包んでも良いです。
- 【※7】プレートには専用シートを敷いたり、サラダ油1をつけたキッチンペーパーで拭いたりすると、くっつくのを防止できます。
- 【蒸したあと】蒸し器のお湯をマンドゥの上に少しかけると、食べている間も乾かないので良いです。
- 【蒸し器がなければ】フライパンで普通の焼き餃子のように、焼き目がつくまで焼いてから、水を入れて5分ほど蒸して作っても美味しいです。
お肉、にんにく、にら、長ねぎは、たっぷり入れたほうが美味しいです。
さつまいも春雨、もやし、豆腐は、味と食感のアクセントになります。
包み方は、この2つが定番です。
右は、コンパクトなので蒸し餃子用として良いです。両端に水をつけてくっつけるだけで簡単です。
左は、日本でも定番の包み方ですね。
冷凍保存しても美味しいので、たくさん作り置きするのがおすすめですが、
気軽に半分の量で作るのも良いですね。
キムチなしの肉餃子!
肉餃子と言っても、野菜がたっぷり入っているのでヘルシー♪
こちらの包み方は、蒸して食べてもいいし、フライパンで焼き餃子にしても美味しいです。
キムチ餃子は、ごはんもすすみます^^
キムチの量はキムチの塩加減や好みの辛さに合わせて調整してくださいね。
マンドゥは、スープに入れて食べることも多いです。こちらのレシピで紹介した韓国のお雑煮トックの具としても人気です。
では、写真付きのレシピ+Blogの前に、韓国のレシピ情報をお届けします。
韓国の人気レシピ3選
マンドゥの作り方がよく分かる韓国の人気レシピを3つ紹介します。
少しずつ違いがあるので、アレンジの際に参考にしてください。包み方や調理方法についても参考になると思います。
肉餃子&キムチ餃子の2種レシピ
まずは、人気の韓国人主婦のレシピチャンネルから。
韓国で定番の肉餃子(고기만두=コギマンドゥ)とキムチ餃子(김치만두=キムチマンドゥ)を同時に作るレシピとして参考になります。
定番の包み方も2つを紹介していますが、映像の9分から確認できます。出来上がりのマンドゥを見ると、2つの包み方が混ざった形もありました〜。
■材料
ひきにく(合いびき・豚300g+牛300g) 600g
もやし600g、にら100g、豆腐1丁、長ねぎ2本、玉ねぎ1/2個
白菜キムチ1/4株、さつまいも春雨120g、卵1個、餃子の皮2パック
■調味料
醤油1.5、にんにく(みじん切り)2.5、ごま2、ごま油1、生姜シロップ1、砂糖2、塩 大さじ1強、コショウ
お肉は、合いびき肉がおすすめとのことです。柔らかい食感の豚肉と淡白な牛肉が互いの長所を伸ばし、短所を埋めるから。
さつまいも春雨は、しばらく水につけておいたものなので、30秒くらい短く茹でています。このように、茹でる時間を短縮したい方は1時間くらい水につけておくのがいいです。
味付けは、塩中心でシンプルなほうですね。にんにくはたっぷり^^
蒸したあと、蒸し器のお湯をマンドゥの上に少しかけていますが、こうすると、食べている間も表面が乾きにくいから良いです。
コギマンドゥ(肉餃子)の人気レシピ
肉餃子は、ペクジョンウォンさんのレシピが人気です。
お店のような美味しさに重きを置いて、お肉の脂たっぷりに、MSGも少し入れて作っています。
MSGは旨味調味料のことで、今回は味の素のようなミウォン(미원)を入れていますが、代用として、牛肉ダシダ、チキンパウダー(鶏がらスープの素)、オイスターソースが良いとのことです。
★日本語字幕あります。
■材料
豚のひき肉360g(+豚の脂90g)、豆腐160g、にら70g
長ねぎ80g、白菜70g、さつまいも春雨100g、もやし250g、餃子の皮40〜50枚
■調味料(大さじ)
にんにくのみじん切り1、生姜のみじん切り1/4
醤油3、塩1/3、砂糖1/2、ごま油2
炒め料理タレ(なければオイスターソース)2〜3
MSG(味の素・好みで)1/2、コショウ
白菜を入れていますね。
脂を追加して、味の素や甘みのあるタレを入れているので、砂糖は少なめですね。
後半では、いろんな包み方と調理の仕方を紹介しています。
ペクジョンウォンさんが作ったものを美味しそうに食べていたので、ちょっとよだれが出ました。笑
キムチマンドゥの人気レシピ
キムチ餃子が好きな方は、こちらの人気レシピも参考にしてください。
キムチだけでは辛さが物足りなければ、粉唐辛子を入れてみるのも良いです。
また、大根キムチを入れると、食感もよくなるし、さっぱりと美味しいからオススメとのことです。
■材料
豚のひき肉600g、熟成キムチ900g、大根キムチ300g
もやし400g、長ねぎ1本、さつまいも春雨100g、豆腐480g、卵3個
■豚肉の下味調味料(大さじ※)
にんにく2、醤油3、砂糖1
■餃子のタネ調味料(大さじ※)
粉唐辛子6(好みで調整)、オイスターソース3、えごま油3、コショウ多め
塩2/3(キムチの塩辛さと好みによって調整)
※大さじ:ご飯のスプーンなので大さじ1より少なめ
■醤油だれ
醤油2、酢1、粉唐辛子少し、ごま少し
キムチは豚肉のほうがよく合うので、キムチ餃子には豚肉のひき肉で作る人が多いです。
こちらの方もオイスターソースを入れていますが、1番目の主婦のように醤油と塩だけで調整する人もいるので省略はできます。
蒸し餃子用と焼き餃子用の2種を作っています。
焼き餃子(군만두・クンマンドゥ)は、縁をシンプルにくっつけるだけの包み方ですが、フライパンでこんがり焼いて食べる時に良いです。
煮干し昆布出汁のスープにマンドゥを入れて食べていますが、下記で紹介したトックを餅なしで作る感じです。
ちなみに、材料のもやしについて
韓国では豆付きの「大豆もやし(콩나물・コンナムル)」をよく使いますが、餃子には普通に「緑豆もやし」を入れます。
緑豆もやしを韓国語で、숙주(スクジュ)と言いますが、昔ながらの細いもやしをよく食べます。
写真は黒豆もやしですが、細いスクジュに似ています。太いものでも良いですけど、あれば細いものを選んでくださいね。
写真付きの詳しい作り方+Blog
Step1全ての材料が入る大きいボウルにひき肉を入れ、調味料◎で下味をつけます。
◎ 生姜(みじん切り)1かけ
◎ にんにく(みじん切り)6かけ
◎ 砂糖 大さじ2
◎ 醤油 大さじ3◎ コショウ 少し多め
にんにくは、たっぷり入れたほうが美味しいです。
写真よりももっと入れても良いくらいです^^
Step2木綿豆腐はキッチンペーパーで包み、耐熱皿にのせ、ラップをせずに電子レンジ600Wで2分加熱します。粗熱が取れたらさらにキッチンペーパーで包み、水気を絞ってからボウルに入れます。
韓国のレシピ動画のように、「こし布」があれば、水気を絞るだけで簡単なので、、今度買いたいなと思いました〜
Step3お湯を沸かし、沸騰したらもやしを1分茹でて冷まします。
茹でたあと、ザルに広げて冷ましてもいいですし、水にさらしても良いです。
同じお湯にさつまいも春雨を入れて5分茹でて水にさらします。水気をよく切ります。
餃子を加熱して食べるので、もやしも春雨もしっかり火を通さなくても大丈夫です。
Step4もやし、春雨、長ねぎ、玉ねぎ、にら、キムチを細かく切ります。
春雨は、包丁で切ってもいいですけど
ちょっと切りにくいので、ハサミやミキサーを使うのが楽です。
私は今回ミキサーを使いました。一気に終わります。
スタンバっているお肉の上に、切った野菜と春雨をどんどん追加していきます。
にらとキムチを除いてボウルに入れます。
レンチンして冷ます時間がかかったので、豆腐は最後になりました〜
Step5ボウルに卵+調味料○を加え、よくこねてタネを作ります。
○ オイスターソース 大さじ2
○ 塩 大さじ1/2○ ごま油 大さじ1
○ ごま 大さじ2
ポリ手袋をつけてよくこねます。
好みで、ごまを省略してごま油を少し多めに調整しても良いです。
にらを追加して混ぜ合わせます。
混ぜすぎると青臭くなるから、にらはよくこねたあとに追加。
にらも、にんにくと一緒で、たっぷり入れたほうが美味しいですよね。2束は多いかなと思って少し残しましたが、全部入れても良かったなと後で思いました^^;
下記で紹介した白菜キムチの残りがあったので、キムチ餃子に入れることに。
■白菜キムチのレシピ。簡単かつ本格!大根とご飯入りのヤンニョムがおすすめ
包丁で切りましたが、まな板が汚れるので、ハサミで切っても良いです。
タネを半分に分け、片方に汁気を切ったキムチを追加してよく混ぜ合わせます。
もっと赤いキムチ餃子にしたい場合は、キムチか粉唐辛子を追加します。
Step6餃子の皮にタネをのせ、縁に水をつけて包み、両端に水をつけてくっつけます。
作っている写真を母に送ったら、卵の白身のほうがいいのに…というツッコミがありました。水で十分だと思いますが、卵の白身でも良いですね^^
日本人夫に、韓国定番の包み方を見せてもらいました。
まず、ひだを作らず、水をつけた縁をシンプルにくっつけます。
両端(のどちらかでも)に水をつけてから、丸めて。。
くっつけて完成。
具がパンパンすぎると、丸める時に具がはみ出ちゃうので、適度に入れるようにします。
作ったマンドゥを小麦粉(片栗粉)を少しふった皿にのせます。
韓国レシピで1番目で紹介した韓国人主婦は、ひだを作ってから、両端をくっつける包み方をしていたので(左のように)
それも試してみましたが、餃子の皮が大判でもそんなに大きくないのでイマイチでした。もっとでかい大判があるといいな…
両端をくっつけず、焼き餃子の形で包んでも良いです。
後半は、夫は焼き餃子スタイルで包み、私は韓国の丸い蒸し餃子スタイルで包みました。
完成!!
餃子の皮が足りなかったので、今日はこれで終了です♪
冷凍保存。蒸し餃子と焼き餃子
全部食べられないので、半分はお皿にのせたまま、冷凍保存。
凍ったら、餃子同士にくっつかなくなるので、袋にまとめて入れちゃっても良いです。
Step7蒸し器のプレートにマンドゥをのせ、蓋をして強火にかけます。
プレートにサラダ油1をつけたキッチンペーパーで拭いたりすると、くっつくのを防止できます。そんなにくっつかないけど、念の為です。
蒸し器シートがあれば、それを敷くだけでOK!
沸騰したら中火で15分ほど蒸して完成です。
蒸し餃子の量だけでは、夫婦ふたりの胃袋が満たされない可能性が高いので、隣では、焼き餃子を。
普通の焼き餃子のように、サラダ油をひき、焼き目がついたら、
水を入れて5分ほど蓋をして蒸したあと、
水分を飛ばして出来上がり!
これは、日本式?の焼き餃子の作り方ですが、、韓国レシピの3番目動画のように、韓国人は両面をよく焼いて調理することが多いです。
15分くらい経ち、蒸し器の蓋を開けたら、ツヤのあるマンドゥが可愛くて。
皮が私の理想よりちょっと厚めで、、具がよく見えないのがちょっと残念でしたが、美味しそうでした。
蒸したあと、蒸し器の下にあるお湯をマンドゥの上に少しかけると、食べている間もしっとりと乾かないので良いですが、
プレートを出すのがちょっと手間だったので、、そのままお皿に移しました。
焼き餃子も、いい感じで焼けて美味しそう〜
焼き餃子は、火が近いから、蒸し餃子より加熱時間が短いのも良いですね。
では、レンチンもやしを添えて、実食です!
酢醤油につけて召し上がってください。
タレにはピリっと粉唐辛子を少し入れても良いですね! キムチ餃子にはいらないと思いますけど〜
マシュー、ミル、アキにもお供え。そういえば、昨日マシューが夢に出ました。
いただきましゅー。
美味しかったですが、味が少し淡白でした〜
お正月だったので、ソウルの両親に電話して話す際に、よくマンドゥを作っていた父にその話をしたら、豆腐と春雨を入れすぎると、そうなることが多いとのこと。
それで、紹介したレシピでは豆腐と春雨の量を少し減らしました。
くろちゃんの周りをなぜかぐるぐる回る玉三郎。
ふたりとも、マンドゥにはそんなに興味がない様子でした。
餃子の皮を買ってきて、キムチ餃子2次会
翌日。キムチ餃子のタネが残ったので、皮が買ってきました。
前日は、やや厚めの大判で作りましたが、蒸し餃子にはうすめのほうをおすすめしたいです。
でも、夫は厚めのほうが好みだから仕方なく一個ずつ購入。
ちょっとお茶を飲みながら、ドラマを見ながら、ひと休みしてから、
ハサミを持ちました。
前日のキムチ餃子を食べてみたところ、辛さが物足りない感じだったので
タネに、追いキムチです。
よく混ぜてから、
夫に包ませます。
この日も2つの包み方で!
油を少し塗ったプレートに、マンドゥを並べて
蒸します!
この日も焼き餃子を同時に。
出来上がり♪ 薄皮だから、美味しそうなシワが出来ていました。
キムチの色も少し見えますね。
今年の4月に、夫と一緒に久しぶりに韓国に行きますけど、
夫が食べたい韓国料理に、マンドゥが入っています。
韓国でマンドゥを食べられるお店は多いですけど、
マンドゥ専門店か、韓国の冷麺専門店か、カルグクス(韓国うどん)専門店でよく食べていましたね。
どこで食べるかはまだ考えてないですけど、久しぶりに韓国お店のマンドゥも楽しみです。
焼き餃子も出来ました!
左の3個が肉餃子で、残りはキムチ餃子。
いい感じに焼き目がつきました^^
韓国のマンドゥと日本の焼き餃子。日本暮らしが長くなったので、人生で食べた量がほぼ同じくらいになっている気がします。
いただきましゅー。
キムチ餃子は、キムチが入っている分、肉餃子より味が濃いし、スパイシーなのでご飯のおかずにも良かったです!
長くなりましたが、最後まで見てくださってありがとうございます。
お正月にも食べる料理なので、旧正月の前に紹介したかったですが、いつものように間に合わなかったです^^;
韓国マンドゥをおうちで楽しむ際に、参考になれば嬉しいです。