そば粉入り韓国の麺料理マッククス(막국수)

江原道の旅行中に、蓬坪で美味しいマッククス(막국수)を食べました。
蓬坪(봉평・ポンピョン)は、蕎麦の産地として韓国で最も知られている地域なので、そば粉入り麺料理のマッククスが人気グルメです。

旅のブログを書きましたが、その前に、マッククスの基本情報をお届けします!
マッククスは冷麺のように韓国でよく食べる料理ですが、
日本ではあまり知られてないので、マッククスって何ぞ?と思っていた方は参考にしていただければと思います。
マッククスの基本情報と特徴

マッククス(막국수)は、そば粉入りの麺で作る韓国料理です。
冷麺と同じく、冷たいスープ入りのムル・マッククス(물 막국수/水マッククス)と、辛いヤンニョムだれで混ぜて食べるビビン・マッククス(비빔 막국수)の2つの食べ方があります。昔は後者のビビンのほうがもっと定番でしたが、最近は両方ともよく見かけます。
(↑)写真は江原道のマッククス専門店で食べたものなので、麺が普通のマッククスより白かったですが(そばの黒い皮抜き)

もともとマッククスは、このようにそばの皮入りの黒い色の麺が多いです。
麺が太めで黒い麺を見て、これは冷麺ではなくマッククス!と判断する韓国人が多いです。
マッククスの語源
マッククス(막국수)の言葉は、下記の組み合わせで出来ています。
- 막(マク/マッ):デタラメに、適当に、今すぐ
- 국수(ククス/クッス):麺、そうめん
この料理名の語源として、
昔、江原道の庶民がそばを막(デタラメに)皮入りで作った料理だったからという説と、
冷麺のように形がはっきり決まってなく、水キムチのスープなどに入れて막(適当に)作った料理だったからという説と、
そば粉入り麺の特徴としては막(今すぐ)食べないと伸びやすいから作ってすぐ食べたからという説があります。

語源からも分かるように、山だらけの江原道地方で、庶民が蕎麦を使って適当に作って食べていた料理でした。
でも、最近は、マッククスの高級化が進み、食べ方も豊かになり、人気がどんどん上がっています。
麺にそば粉はどのくらい入っている?日本の蕎麦との違い

マッククスは、冷麺よりは専門店が少なく、豚足料理のチョッパルや、タッカルビのお店で〆として提供されることが多いです。
マッククス専門店の中には、そば粉70%以上のお店もありますが、
専門店ではなければ(そば粉入りを強調しているお店ではなければ)、そば粉30%くらいと低いらしいです。

日本の蕎麦で、韓国で流行っているえごま油マッククス(들기름막국수)を作りましたが、韓国のマッククス麺と結構違うなと改めて感じました。
韓国で大人気!えごま油まぜ蕎麦レシピ。そばの簡単味変にも良し(들기름막국수)
韓国では、マッククスの麺に弾力がないと言いますが、日本の蕎麦に比べたらそこそこあります。
麺の弾力は、冷麺>マッククス>蕎麦 のような感じです。
マッククスは冷麺と同じく、生地を混ぜ合わせるのも麺を出すのも、機械でやりますが、それで麺の弾力を増すらしいです(押し出す製法)
後半に載せた動画に、お店で作るシーンも出てくるので参考にしてくださいね。
マッククスと冷麺との違い

韓国の市場で食べた冷麺です。
冷麺にもそば粉が入っていますが、でん粉も結構入っているので、麺に弾力があります。
また、そば粉の皮抜きで作るので麺の色は白いです。
韓国の冷麺は、2つの種類があって、(↑)写真の麺の細い咸興冷麺(함흥냉면)がかなり人気です。

一方、平壌冷麺(평양냉면)は、咸興冷麺の麺よりは弾力がなく太いです。
マッククス(막국수)は、わりと平壌冷麺に近いところがあります。
今回行った江原道のマッククス専門店は、そばの皮抜きの白い麺だったので、平壌冷麺にさらに近い感じでした!
ちなみに、ソウルで江原道の料理が食べたい方は、下記のお店がおすすめです。
ソウル人気店で江原道の郷土料理を!オンシンミ、そば粉の薄皮巻き、マッククス
蕎麦の名産地、江原道の蓬坪で美味しかった店

では、江原道旅行中に食べたマッククスの話を!
ソウルから太平洋側のほうに位置している江原道(강원도)の平昌(평창)郡
その中にある、蓬坪(봉평・ポンピョン)という地域が蕎麦の産地として韓国で一番知られています。

この蓬坪でマッククスの人気店に行きました。
お店の名前は、메밀꽃향기(蕎麦の花の香り)

お店は、昔ながらの韓屋(한옥)だったので、雰囲気も良かったし、清潔でした。
韓国語で、蕎麦を「메밀(メミル)」と言います。蕎麦を10kgで売っていると書いてありますね。

テーブルからの外の景色も良かったです!
(動画を見る準備が早い甥っ子)
お店のメニュー

カウンターの隣に置いてある、タッチパネルのところで注文しました。
色々具がたくさんのっているマッククスは、15000ウォン(約1500円)で、シンプルなマッククスは、11000ウォン(約1100円)でした。
お店の看板メニューらしい1番目の「고소한타타리골동면」は頼まなかったですが、下記に載せた動画を見たら、えごま油マッククスの宮中バージョンのような感じでした。
2番目の水マッククスの「타타리평양메밀면」、3番目のビビンマッククス「타타리메밀비빔면」、シンプルなビビンマッククス「타타리비빔국수」を注文。
타타리(タタリ)とたくさん書いてありますが、この店で使っている蕎麦の種類です。タタリ蕎麦が美味しいとのことで、こだわりがあるみたいです。
甥っ子はご飯を食べるので、ゆで豚のスユク20000ウォン(約2000円)も!

付け合わせの白キムチ(백김치)とキャベツキムチが、さっぱりと美味しかったです‼️
写真をうまく撮れてないですが、左のキャベツキムチがすごく美味しくて、このように家で作りたいと思いました。下記レシピより酸味を感じました。
キャベツキムチの作り方。韓国の本格レシピを分かりやすく!白菜キムチの代わりに

父と私と姉は、水マッククス。

お義兄さんは、ビビンマッククス。

赤いものは、スケトウダラ(명태・ミョンテ)の刺し身で作った韓国式和え物。
たらの甘みとパンチがビビン麺の旨味をアップ🌶️

こちらは、たらとお肉無しのビビンマッククス。
ベジタリアンにも良いメニューですね^^

ゆで豚のスユク(수육)も来ました!

綺麗なスユク✨️ 大根キムチと豚肉の脂がよく合うんですよね〜
スユク(수육)は茹でたお肉料理という意味。豚肉のスユクではポッサムも人気ですね。

水マッククスの上にのっている牛肉のスユクが豪華でした。

その下に、梨がたっぷり。
水マッククスのスープは、主にたらの出汁と果物から作っているそうです。

いただきましゅー。

めちゃくちゃ美味しい… と思いました。
スッキリとした旨味と自然な甘み🍐
水キムチや白キムチからのさっぱり感もたまらないです。

美味しいうえに、、全部が体に優しい感じ✨️
これは、、冷麺より美味しい‼️
この店がソウルにあったらいいなと思いました。夫にも日本の方にも食べてもらいたい。

ビビンのほうもお裾分け。
これも美味しかったです!あまり辛くもなく、さっぱりした甘みがやみつき🌶️

甥っ子のスユクも食べたり^^
柔らかくて甘い豚肉に、2種類のキムチのアンサンブル。
江原道のマッククスグルメ動画+Blog
下記は、江原道の地上波テレビで放送された内容です。
マッククス専門店2つが紹介されていますが、最初に出てくるお店が今回行ったお店です!
麺を作るところも出てきますが、日本の蕎麦屋さんは基本手打ちなので、機械を使っているのを見てあれ?と思うかもしれません。
でも、麺の弾力を上げるためなのか韓国は専門店でも機械で麺を作るのが普通みたいです。
ちなみに2番目は、春川(춘천・チュンチョン)のお店でした。春川はタッカルビとマッククスが人気グルメです。

マッククスの話は以上です!
ごはんを食べたあと、お店の前でひと休み。

甥っ子と今年他界した父との思い出写真です。

隣には、また別の蕎麦料理の店がありましたが、

その間には、韓国文学史に残る小説家「李孝石(이효석)」の生家があったので、そこも散歩しました。

李孝石(이효석)が1936年に書いた短編文学『메밀꽃 필 무렵(そばの花咲く頃)』は、教科書にも載っているので、韓国人なら誰でも知っています。
小説の内容をほとんど忘れてしまいましたが(汗)タイトルを聞くだけでもなんか胸にジーンと来るものがあります。

そばの白い花ではなく、赤い花の写真を撮っている義兄。

それから、車に乗って、平昌の宿へ向かいました。

外には、平昌オリンピックの名残が見えたり^^
マッククスを食べたブログを書くつもりが、また長くなってしまいましたが、、最後まで読んでくださってありがとうございます♪