ゼンマイで美味しいコサリナムル
韓国の代表的なナムルのひとつは、わらびナムルです。
わらびは、韓国語で「コサリ 고사리」なので、コサリナムルと言います。コサリは、山で採れる牛肉と言われるくらい、牛肉のような満足感があります。
わらびに似ている野菜として、ぜんまいがあります。日本では、わらびよりぜんまいのほうがよく売っているので、ぜんまいで作るレシピを紹介します。
ぜんまいのナムル、美味しいので一度作るとハマると思います!
もちろん、わらびで作っても良いです。わらびナムルの韓国人気レシピも合わせて紹介するので、アレンジの際にぜひ参考にしてください。
材料と調味料+レシピ
よく購入している水煮のぜんまい。洗ってすぐ使えるから楽ですね。
ちなみに、業務スーパーで売っているぜんまいがお気に入りです。
均等に細いので、韓国のわらびナムルに近い仕上がりになります。値段もお手頃ですし、大容量でも売っているのでたっぷり作り置きする時にも良いです。
下記は1kgですが、200gのぜんまいも売っています。
- ぜんまい(水煮)200g
- にんにく(おろし/みじん切り)大さじ1/2
- ごま油(サラダ油)大さじ1
- ◎ みりん大さじ2
- ◎ 酒大さじ2
- ◎ 醤油大さじ2
- ◎ ダシダ or 鶏がらスープの素 or 砂糖大さじ1/2~1
- みじん切りのネギ(省略可)大さじ3
- 白ごま(仕上げ)適量
ひと目で分かるレシピ
- 1ゼンマイを水で洗い、包丁やハサミで食べやすい長さに切ります。
- 2フライパンにぜんまい+ごま油(サラダ油)+にんにくを入れて炒めます。
- 3調味料◎を加え、全体に絡ませながら炒めます。蓋をして中火で3~5分間蒸します。
- 4蓋をはずし、ネギを加えます。汁気がほぼなくなるまで強火で煮詰めます。
- 5仕上げに白ごま(お好みでごま油も少し)をかけて完成です。
- 【◎ダシダ】鶏がらスープの素や、砂糖、昆布の出汁で調整しても良いです。ダシダ(鶏がらスープの素)1/2+砂糖1/2で作っても美味しいです。Amazonダシダ一覧
- 【◎醤油】一部をイワシの魚醤に代えるのもおすすめです。魚醤がある方はぜひ。その他のアレンジは、下記の韓国レシピと合わせて紹介します。
3~5分間蒸すことがポイント!
味付けがよく馴染み、食感も柔らかくなります。お好みの硬さによって、蒸す時間を調整してください。
ぜんまいのナムルは、ビビンバの具材としても良いです。
お肉の具材がなくても満足感があるので、ダイエットしている方にもおすすめです。
では、写真付きのレシピの前に、参考になる韓国人のレシピを紹介します。
韓国人主婦の人気レシピ3選
韓国では、ぜんまいではなく、わらびナムルを主に食べるので、わらびナムルの人気レシピをピックアップしました。
わらびもぜんまいも味には大きな違いがないので、アレンジの際にぜひ活用してください!
人気No.1レシピ動画
再生数人気トップの韓国レシピ動画です。他のレシピでも紹介したことがあるチェ主婦のレシピチャンネルですが、いつも簡潔で分かりやすいレシピなので人気です。
タイトルに韓国語の料理名「고사리나물 コサリナムル」と書いてあります。
作り方の要約です。詳しくは動画からチェックしてください。
- 1わらびに【マグロの魚醤(醤油でもok)1+1/2、うすくち醤油1、みじん切りのにんにく1、えごま油1 】で下味をつけ、5分間おきます。
- 2強火で1分ほど炒めます。昆布の出汁(水でもok)50mlを入れ、蓋をして中火で3~4分間蒸します。
- 3蓋をはずし、ネギ、日本酒(清酒)1を加え、強火で煮詰めてから火を止めます。
- 4コショウ 少々、ごま、ごま油1を混ぜて完成です。※塩で塩加減を調整
作り方として違う点は、先に調味料で和えて5分ほど下味をつけておくところです。炒めて作るナムルは、このような感じで作る韓国人が多いです。
出てきた韓国の調味料について紹介します。
マグロの魚醤(참치액젓)は、最近人気の魚醤で、私も使ったことがないですが、麺つゆのようなカツオの味がするらしいです。でも、魚醤なので癖のある味もするようなので、醤油や、麺つゆ、魚醤でアレンジしても良さそうです。
また、うすくち醤油と書いたものは、韓国でよく使われているスープ用醤油(국간장)のこと。まったく同じとは言えないですが、色が薄くて塩分が高いので日本の薄口醤油に近いです。
日本酒を使うことが美味しさのポイントとのことです。わらびもぜんまいも特有の匂いがありますが、それを取り除くために、日本酒(清酒)がとても良いらしいです。
シンプルな調味料でも美味しい
韓国で人気の60代主婦のレシピチャンネルです。
使う調味料はシンプルですが、いつも美味しそうで… 素朴で美味しかったおばあちゃんのおかずを思い出します。
味付けに入る調味料は、下記の4つだけです。
えごま油
にんにく(みじん切り)
長ねぎ(みじん切り)
醤油
作り方は、1番目レシピと一緒です。和えて下味をつけてから、炒めます。
柔らかい食感にするために、炒める時に水を少し加えています。1番目レシピ動画では、昆布の出汁を、冒頭で紹介したレシピではみりん、酒で水気を加えています。
にんにくとごま油をたっぷり入れるのが美味しさのコツとのことです。えごま油がある方は、えごま油でぜひ~。
旧暦の1月15日は、韓国でナムルを食べる習慣がありますが、その日のために作ったそうです。その節句の日の話と10種ナムルのレシピはこちらで紹介しました。
簡単かつ本格!人気レシピ
こちらのレシピでは、和えずに、油で炒めてから調味料を加えて作ります。
1、2番目レシピのような作り方でも美味しいですが、和えるのがちょっと手間なので、こちらの作り方のほうが楽な気がします。
スンドゥブチゲ(素の作り置き)のレシピでも紹介したことがある人気のレシピチャンネルです。
味付けに入る調味料は、下記の通りです。
サラダ油1、ごま油1、水1
カナリ魚醤1、うすくち醤油1/2
にんにく1/2、ネギ2、水3
ごま油1、ごま塩1
ごま油は発煙点(油を加熱する時に煙が発生する温度)が低いから、サラダ油と混ぜて炒めるのが良いとことです。
炒める時に、水を加えて調味料がまんべんなく馴染むようにしています。食感も柔らかくなります。
カナリ魚醤は、キムチなどで使われる韓国の魚醤のひとつです。イワシの魚醤より少し癖がないです。魚醤についてはこちらの調味料記事を参考にしてください~。
醤油の一部を、魚醤にすると深みのある味になるので人気です。私も醤油1+イワシの魚醤1で作る時が多いです。少し癖のある味わいになるので、好き嫌いは分かれると思いますが、韓国の魚醤やナンプラーのある方はぜひ試してみてください。
写真付きの詳しい作り方+Blog
1ゼンマイを水で洗い、包丁やハサミで食べやすい長さに切ります。
2フライパンにぜんまい+ごま油+にんにくを入れて炒めます。
サラダ油で炒めて、仕上げにごま油を少し垂らしても美味しいです。
3調味料◎を加え、全体に絡ませながら炒めます。蓋をして中火で3~5分間蒸します。
◎ みりん 大さじ2
◎ 酒 大さじ2
◎ 醤油 大さじ2
◎ ダシダ or 鶏がらスープの素 or 砂糖 大さじ1/2~1
ダシダや鶏がらスープの素は、お好みで調整してください。
韓国では砂糖を入れないですが、うちの家族が甘めの味付けが好きで、ダシダ(鶏がらスープの素)1/2+砂糖1/2 で作る時が多いです。
4蓋をはずし、ネギを加えます。汁気がほぼなくなるまで強火で煮詰めます。
ねぎのみじん切りを入れると美味しいですが、省略してもOK~。
5仕上げに白ごま(お好みでごま油も少し)をかけて完成です。
美味しいぜんまいのナムルの出来上がり~。
手前のぜんまいがちょっと長すぎますね。笑
この日は、野菜ビビンパを食べようと思って
大根のナムル(レシピ)とほうれん草のコチュジャン和え(レシピ)も作りました。
ほうれん草のコチュジャン和えレシピにも載せた写真ですが…
野菜だけでも、とっても満足感のあるビビンバでした。
山で採れる牛肉と呼ばれている理由が分かります!
ビビンバを食べた日のマシュー。
3月初旬だったので、まだ肌寒くて夫のダウンのうえで寝ていました。
キッチンでうろうろしていたマシュー。
違う日のビビンバ
夫が油を控えているので、ごま油で炒めるところを省略し、仕上げにごま油をちょろっと入れる時も多いです。
この日のビビンバの具材には、千切り大根のキムチと、韓国のりフレークを。
千切り大根のキムチのレシピはこちら
熟成の際には魚醤を入れるのがおすすめですが、即席で食べる時には塩と醤油で調整しても美味しいです!
キムチとフレークは、好きなだけ入れて食べます~。
具材が少なかったので、ぜんまいナムルもたっぷりいれて。
夫が韓国で食べたわらびナムルを思い出すと言いながら、美味しそうに食べてくれました。
セブンイレブンの水煮は、少し太めで、ぜんまいらしく先っぽがぐるぐる巻かれているところが見えて、韓国のコサリ(わらび)ナムルと見た目は少し違いますが、
味は、変わらず美味しいです。
ぜんまいナムルで、お肉のような満足感。
千切り大根のキムチで、歯ごたえとさっぱり感。
それに、香ばしい韓国のりフレークも加わって、良い組み合わせ。
少ない具材でもとっても美味しいビビンバでした。
日本のぜんまいのおかずと、ぜんまいの活用
ここ一年はマシューの介護で外に出かけられず、週一度のスシローの持ち帰りが定着していました。
韓国のドラマを見ながら、夫と並んでご飯を食べる夕食タイム。
夫が帰り道に、スーパーに寄ったら、ぜんまいのおかずが半額になっていて買ってきたのです。
日本のぜんまいの煮物も美味しいですね。出汁と甘さを感じます。
美味しいなと思って食べていたら、私が作るぜんまいのナムルが美味しいと夫が言ってくれて嬉しかったです。
にんにくをたっぷり入れてステーキを焼いたあと、残った油でいつも野菜を炒めていますが、
ぜんまいを入れて炒めたり~。これも美味しかったです。
レシピの写真を見ていたら、マシューの写真がたくさんあって胸が痛かったです。
まだ3月中で、ダウンの上で気持ちよく寝転がっていました。
アレンジの日々と、大量の作り置き
いろいろアレンジして作ってみました。
ダシダだけで作ったり、砂糖だけで作ったり、鶏がらスープだけで作ったり、半々で作ったり。
醤油だけで作ったり、魚醤を混ぜて作ったり。
いろいろ作ってみて、それぞれの味の違いを楽しめました。
細くてお気に入りの業務スーパーのぜんまい。
夫にぜんまいを買ってくるようにまた頼んだら、1kgのゼンマイを買ってきました。
業務スーパーでいつも買っていた200gのものがなかったとのこと。^^;
一部は、ユッケジャン用で残し、
800gのぜんまいでナムルの作り置きを。
調味料は、4倍より少なめにいれて味見しながら調整しました。
この日は、ねぎも入れて。
多めで作っても、美味しく出来上がりました。
200gで作ったら1食で食べ終わったので、800gで作り置きしたら良かったです。
ナムルは作り置きすると、味が馴染んで美味しくて…
常備菜としてうちで大活躍中のぜんまいのナムルです。