アワビ粥(전복죽)
韓国でアワビを使った料理を聞かれたら、アワビ粥(전복죽・チョンボクジュク)を最初に言う人が多いと思います。
お粥の中でも最も人気なので、お粥専門店でもメニューの一番上に書いてあります。
しかし、お家でも美味しく作るのは意外と簡単です!
肝のコクを活かすのがキモ! 韓国の人気レシピと合わせて、アワビ粥の作り方を詳しく紹介します。
材料と調味料(2,3人前)+レシピ
手軽に「炊いたご飯」で作りましたが、「お米」で作る場合もあまり変わらないので違うところを追記しました。
- アワビ3個
- 玉ねぎ1/2個
- 人参1/2本
- ご飯(※お米)2茶碗
- ごま油大さじ3
- ◎ 醤油(あれば、薄口醤油)大さじ1
- ◎ 塩小さじ1
- ごま少し
- 海苔または韓国のり適量
- 【お米で作る場合】1+1/2カップを水に30分以上つけて用意します。お好みで「もち米」を混ぜても良いです。
ひと目で分かるレシピ
- 1玉ねぎと人参をみじん切りにします。
- 2アワビをたわしや歯ブラシで綺麗に洗います。殻にスプーンなどを差し込み、身を外します。肝は切り離し、歯と砂袋を切り落とします(下記写真を参考に)。身をみじん切りか薄切りにします。
- 3肝をハサミで細かく切って(ミキサーでもok)鍋に入れます。ごま油3も入れ、ヘラで潰しながら中火でじっくり炒めます。
- 4玉ねぎ+人参+アワビの身を加えて炒めます。ご飯2茶碗+水4カップ(ご飯の2倍の量)を加えて中火で煮込みます。(お米の場合は少し炒めてから水を加える。水はお米の4〜5倍の量)
- 5時々混ぜながら煮込み、お粥の形になってきたら、◎醤油1+塩で加減を調整します。器に盛り付け、細かくした海苔とごまをかけて完成です。
- 【※5 煮込み時間】ご飯で作る場合は10〜20分、お米で作る場合は40〜50分かかります。様子を見て水が足りなければ追加します。
アワビ全体を歯ブラシなどで綺麗にして水にさらしてから、殻から身を外します。
肝は身から切り離し、歯と砂袋をそれぞれ切り落とします。
歯のところは押すと出てくるので、そこだけ捨ててもいいし、歯の周辺を包丁で切り落としてもOK
砂袋は、砂が入っていることがあるので、包丁で切り落としますが、養殖の場合は入ってないことが多いので韓国では切り落とさない人も多いです。
肝をごま油で十分炒めることで、コクがアップ!!
肝は、ミキサーにかけて入れる人が多いですが、気軽にハサミで切って炒めながら潰しても十分細かくなります。
アワビ粥の出来上がり♪
お好みで、海苔とごまをかけて食べます。
出汁も入れてもないのに、コクがすごいです!
アワビは栄養も豊富なので、体も喜ぶ一品です。
では、写真付きの詳しい作り方の前に、韓国の人気レシピを紹介します。
韓国の人気レシピ動画3選+1
参考になる韓国のレシピ動画3つと、レシピサイトの人気レシピ1つを紹介します。
1番目以外は、生米で作るレシピです。
2,3番目の料理研究家レシピは、野菜抜きでアワビのみで作るレシピです。
レシピサイトで人気No.1
下記は、韓国のレシピサイトでアワビ粥を検索した際に一番人気のレシピです。照会数も美味しかったという書き込みも多いです。
내장까지 넣어 제대로 진한 전복죽 만들기(韓国のレシピサイト)
ご飯で作るレシピですが、概ね参考にして作りました。
肝を入れるタイミングと切り方は他のレシピを参考にしました。こちらの方はミキサーにかけて、水を入れる直前に加えています。
他のレシピでも書きましたが、日本では炊いたご飯で作る場合は、おじや・雑炊という料理名がありますが、韓国ではそのような区分がなく、ご飯で作ってもお粥(죽・ジュク)と言います。
韓国版「きょうの料理」の料理研究家レシピ
NHKの「きょうの料理」のような韓国の料理番組から、料理研究家のレシピを紹介します。
あわびの下処理、さばき方についても丁寧に教えています。
1:00くらいから歯と砂袋を切り除く内容も確認できます。
最初の画面に韓国語の料理名「전복죽(チョンボクジュク)」が大きく書いてありますね。전복죽(チョンボク)はアワビ、죽(ジュク)はお粥の意味です。
■材料(2〜3人前)
あわび2個、米110g(水につける前90g)、もち米140g(水につける前90g)昆布だし水6カップ
ごま(少し)、ごま油(2t)、いわし魚醤(1t)、みりん(2T)、塩(1t)、海苔(少し)
※ t=小さじ、T=大さじ
■レシピ
- アワビをたわしや歯ブラシで綺麗にしてから、スプーンで殻から身を切り離します。内蔵を分離させ、歯を除去します。
- アワビを薄切りにして、内蔵を細かくします。
- 水につけておいたもち米(140g)、米(110g)、アワビの内蔵を混ぜます。
- 鍋にごま油(1t)をひき、アワビ(半分)をさっと炒めて取り出す。
- 鍋にごま油(1t)をひき、米を入れて中火で炒める
- 昆布だし水(6カップ/1.2L)を入れて強火で煮込む
- トッピング用として、網に上にアワビ(残り半分)を弱火で両面を焼く
- 鍋にみりん(2T) を入れ、蓋をして30〜40分ほど煮込む
- 炒めておいたアワビを加えて、塩(1t)、いわし魚醤(1t)を入れて味付けする
- お皿に盛り、網で焼いたアワビ、海苔、ごまをのせて完成
アワビの半分は、ごま油で炒めて最後に入れています。
残り半分は焼いてトッピング。豪華な盛り付けですね!
調味料には、醤油の代わりに「いわしの魚醤」を使っています。海の幸のお粥だから、魚醤がよく合いそうです。
■本格キムチも!! いわしの魚醤の作り方+活用レシピ。韓国産と日本産の違いは?
ちなみに、2個のアワビを使っていますが、肝の色がそれぞれ違います。
白いほうはオスで、濃い青はメスです。
養殖でも天然でもメスのほうが多いらしく、私も今回全部メスでした^^
料理研究家の人気レシピ。基本とコツ
こちらも料理研究家のレシピですが、視聴数も、美味しかったというコメントも多く人気でした。
タレントの旦那さんとのYoutubeチャンネルなので、会話しながら作っています。
肝を先にごま油でじっくり炒めると、生臭さがしっかりなくなるとコツを教えてくれました。
レシピが記載されてないので、動画の内容から参考になる内容を少しまとめてみます。
キッチンペーパーのようなたわしで洗っています。使いやすそうですね〜
生きている時に洗ったほうが汚れが取りやすいとのこと。それで寝る前にたわしで洗って殻付きのまま冷蔵保存。起きてから、捌いてアワビ粥を作っていました。
米1カップに、もち米1つかみ。そして歯ごたえがあるようにオートムギ(귀리)を1つかみ追加。代わりに玄米でもいいとのこと。水は、5カップを用意して足りなければ追加すればOK
肝はハンドミキサーでかけてから、ごま油たっぷりで炒めます。
アワビの身、米ともち米なども加えて炒めてから、水を加えて煮込みます。沸騰したら、弱火〜中火にして時々混ぜながら煮込めます。
火を止めてから、塩で加減を調整して出来上がり!
いつも夫婦で仲良く食べる映像もありますが、間違えて映像が飛んじゃったみたいです^^
韓国人主婦の人気レシピ。圧力鍋で時短
こちらの韓国人主婦のレシピ動画は、視聴数No.1です。
圧力鍋を使うと、米から作っても時間短縮になるからいいですね! 仕上がりもとても美味しそうです。
■材料と調味料
あわび(大)5個人参1/2本、しいたけ3〜5個、ブロッコリー少し (炒める時に塩少し)
米+もち米 400 ml(水につける前)
水3L(圧力鍋で煮込む前2.5L + 仕上げで様子を見て追加0.5L)※水は、米と野菜の量の5〜6倍が目安
薄口醤油2、塩1、ごま油5、みりん/焼酎2
※大さじ=軽量スプーンではないので10mlくらい
米ともち米の割合ですが、もち米を入れると、もち米の甘みが美味しいけど、さらっとした食感がなくなるので、好みで割合を調整してくださいとのことです。
こちらの主婦は、米だけにするか、もち米を3割くらい入れることが多いらしいです。水につけておいた米をミキサーでちょっとだけかけてから入れると、見た目と食感が良いとのこと。
内蔵をミキサーではなく、ハサミで切るだけでも良いことは、こちらのレシピ動画を見て学びました〜。
圧力鍋でも、炒めてから煮込む流れは一緒です。圧力鍋の音がなってから3分経ったら、お粥の水加減を見て、好みに合わせて水を追加したり、もっと煮つめたりして調整します。
最後で娘さんが食べながら、しいたけが美味しくてアワビみたいと言っていたので、アワビが足りなさそうな時はしいたけでごまかすのも良いなと思いました。笑
写真付きの詳しい作り方+Blog
遅い時間にスーパーを徘徊していたら、千円の韓国産あわびに赤い半額シールがついていて!
手でとってみたら、アワビがグニャグニャと動いていて、可愛そうだなと思いながら…
アワビ粥が脳裏をよぎり… うちに連れてきました。
Step1玉ねぎと人参をみじん切りにします。
まず、野菜から切って、、
Step2アワビをたわしや歯ブラシで綺麗に洗います。
韓国では、歯ブラシを使う人が多いです。
少しは黒いところが残っても大丈夫みたいです。
殻にスプーンなどを差し込み、身を外します。肝は切り離し、歯と砂袋を切り落とします。
一番左の子が生きたい意欲が強い感じで、全然スプーンで切り離せず、、結局、ハサミで貝柱のところを切りました。
歯のところは、触ると、固いから分かりやすいです。
砂肝は肝から少しポコっと出ているところ。韓国産は養殖が多いので、砂袋を切らなくても問題ないみたいですが、気になる方はちょこっと切ってくださいね。
私は今回切り落とさなかったですが、大丈夫でした!
アワビの身をみじん切りか薄切りにします。
好きな大きさに〜
Step3肝をハサミで細かく切って鍋に入れます。ごま油3も入れ、ヘラで潰しながら中火でじっくり炒めます。
アワビ粥には、ごま油がよく合います。たっぷり大さじ3を!
肝は、ミキサーにかけてから入れる人のほうが多いですが、ハサミで切るだけでも、炒めて煮込みながら細かくなるので全然気にならなかったです。
肝が苦手な方なら、ミキサーを使ったほうが良いかもですが。
Step4玉ねぎ+人参+アワビの身を加えて炒めます。
お米で作る場合は、ここに水につけておいた米を入れて一緒に炒めます。
ご飯2茶碗+水4カップ(ご飯の2倍の量)を加えて中火で煮込みます。
お米の場合は、水はお米の4〜5倍の量で多めに。
Step5時々混ぜながら煮込みます。
下にくっついて焦げないように、時々混ぜます。
ご飯で作る場合は10〜20分、お米で作る場合は40〜50分かかります。
隣では、みじん切りにした野菜の一部を入れて卵蒸しを。
お米の柔らかさや水の割合を見て、水が足りなければ追加します。
お粥の形になってきたら、◎醤油1+塩で加減を調整します。
醤油は大さじ1、塩は小さじ1でちょうどいい感じでした。
アワビ粥(전복죽)の出来上がりです!
簡単にご飯で作りましたが、見た目もいい感じ。
ちょっと混ぜてみると、薄切りにしたアワビが見えました〜
みじん切りにしたものはあまり目立たないですね^^;
器に盛ったら、3人前くらいの量。
器に盛り付け、細かくした海苔とごまをかけて完成です。
刻み海苔でも良いですけど、韓国のりふりかけがあったので^^
マシューたちにお供え。
いただきましゅー。
残りの2つは、私と夫がいただきます。と言いたいところですが、
夫は、アワビを食べない男なので、、隣でベーグルサンドイッチを食べていました。あはは。。
アワビ粥をひとくち食べた瞬間、美味しすぎて感動の波が。
なんでこんなに美味しいんだろう。。なんでこんなにコクがあるんだろう。。と、ひとりで感動しながら、食べました。
肝の量が少なかったのか、色は韓国のレシピ動画より少し薄い感じでしたが、
全然あわびあわびしていました。味と食感が。
韓国のレシピを見ていると、アワビ粥って意外と簡単という人が多いですが、
本当にその通り!
韓国のお店で食べた味をおうちでも簡単に再現できるので、豪華なアワビ粥をぜひ作ってみてください。