慶尚道で人気の赤いチャプチェ
釜山のある慶尚道(경상도・キョンサンドウ)の地域でよく食べる辛口チャプチェの作り方を紹介します。
食欲をそそるスパイシーな味付けがごはんのおかずにぴったりです!
普通のチャプチェには珍しいもやしと練り物入りが定番です。もやしは韓国の辛い料理に人気の野菜で、練り物のほうは釜山の特産物だからだと思います。
韓国人の人気レシピと合わせてお届けします。煮つめるだけで簡単です〜。
材料と調味料+レシピ
- タンミョン(さつまいも春雨)100g
- もやし1袋・200g
- 練り物(さつま揚げ・ちくわ)2枚・適量
- 玉ねぎ1個
- 人参1本
- 長ねぎ(orニラ・セリ)1/2本・適量
- ◎ 粉唐辛子大さじ1
- ◎ 醤油大さじ3
- ◎ 砂糖大さじ2
- ◎ オイスターソース(orダシダ)大さじ1/2
- ◎ にんにく(みじん切り/おろし)大さじ1
- ◎ 水(1カップ)200mL
- コショウ少々
- ごま油・白ごま各大さじ1
- 【もやしと練り物】あれば、豆もやしがおすすめ。練り物は釜山の四角おでん(Amazonで検索)が定番ですが、日本のさつま揚げやちくわで作っても美味しいです。
- 【粉唐辛子】細かいほうがおすすめ。コチュジャンでアレンジしてもOK
- 【タンミョン(당면)】サツマイモを原料とするチャプチェ用の春雨。韓国ではオトギ (Amazon)が一番有名です。業務スーパーで売っている写真のものも求めやすくて良いです。
ひと目で分かるレシピ
- 1春雨を水につけて戻します。(時間は野菜を切っている間でも、長めでもOK)
- 2練り物、玉ねぎ、人参、長ねぎを薄切り・細切りにします。(ニラ・セリは5cmの長さに)
- 3フライパンに◎水と調味料を全て入れて加熱します。よく混ぜます。
- 4沸騰したら、中火にして春雨を加えます。(★麺が伸びないように、春雨を入れてから5分ほどで調理完了させる)
- 51分後に練り物・玉ねぎ・人参を加えてよく混ぜます。その2分後にもやし・長ねぎも加えてよく混ぜます。
- 6味を整えます。火を止め、コショウ、ごま油、ごまを入れて軽く混ぜて完成です。
- 【※5】豆もやしの場合は、加熱時間がもっとかかるので練り物を入れるタイミングに入れてください。
調味料と水を入れて加熱し、春雨、野菜を加えながら、煮つめるだけ!
注意するところは、適切な水の量と、春雨を入れてから5分ほどで調理を完了させることです。
それさえ気をつければ、汁気がいい感じに春雨に吸収されますし、伸びず、モチモチとした食感になります。
さつまいも春雨100gあたり1カップくらいを目安に調整してくださいね。
野菜たっぷりに、辛めのヤンニョム。
ごはんが好きな人もお酒が好きな人も喜ぶ一品になると思います^^
では、写真付きの詳しいレシピの前に、韓国のレシピを♪
慶尚道出身♪韓国人の人気レシピ
慶尚道で人気の料理なので、方言から慶尚道出身だと思われる二方の人気レシピを紹介します。
参考にした韓国人主婦のレシピ
基本、こちらのレシピをもとに作りました。豆もやしと調味料で少しアレンジしました〜。
最初の画面に料理名が書いてありますが、「콩나물 빨간 잡채 コンナムル パルガン チャプチェ」。コンナムルはもやしで、パルガン(빨간)は赤いの意味。辛いはメウンですが、メウンチャプチェ(매운 잡채)とも言います。
■材料
タンミョン100g、もやし200g、練り物1枚、人参、玉ねぎ、辛い青唐辛子、長ねぎ
■調味料
サラダ油2、醤油4、オイスターソース(魚醤でも)1
梅シロップ1、砂糖1、にんにく1、粉唐辛子2、コショウ、ごま油、ごま、水300ml
(※軽量スプーンは普通のより小さいです)
辛い青唐辛子入りで、粉唐辛子も多めなので、さらに辛めです。
サラダ油は省略し、梅シロップの代わりに砂糖を増やしました。砂糖を減らして仕上げにハチミツかオリゴ糖を入れても良いですね〜。
韓国では基本豆もやしを使いますが、豆もやしについている豆が香ばしくてこの辛いチャプチェによく合うので、ある方はぜひ!
先に豆もやしを3分ほど蒸してから、後半に投入していますが、次に紹介した動画のように蒸さずに入れる人もいます。
釜山の市場でもこのようなものが食べられるという話をしていますが、そこでは茹でたタンミョンに、ヤンニョムジャン(調味料を混ぜ合わせて熟成させたもの)をかけたもので、ビビン麺のように自分が混ぜる形らしいです。
炒めてもOK。大量に作るチャプチェ
こちらも方言全開の方の人気レシピです。
少し作り方が違うので、アレンジの参考になると思います。1分で終わるテンポの良いレシピ動画です。
■材料
春雨 300g、もやし300g、練り物4枚、人参1本、玉ねぎ1個、長ねぎ1本
■調味料
サラダ油4、にんにく1、醤油6、粉唐辛子6、砂糖4、コチュジャン2、牛肉ダシダ1、水700mL
(※軽量スプーンは普通のより小さいです)
作り方は、ニンニク、ネギ、練り物をサラダ油で炒める → 味付け → 水を追加 → 野菜、春雨を追加する流れです。
炒めると旨味がもっとアップしそうですね。油で炒めるからカロリーも少しアップ^^
入るものはほぼ一緒ですが、韓国の調味料「ダシダ 다시다」が入っていますね。持っている方は少し入れてみてください〜。
動画のタイトルを見ると、「서울 사람들은 진짜 이거 모름?? ソウルの人たちは本当にこれ知らないの??」
私もわりと最近知りましたが…
子供の時に、麻浦市場に好きなトッポギ屋さんがありましたが、そこではトッポギの汁に、チャプチェを入れてくれました。大好きでしたが、赤いチャプチェを食べるとそれを思い出します。
あと、豚肉など普通のチャプチェの具材にして、下記レシピに粉唐辛子を少し入れて作っても美味しいです!
写真付きの詳しい作り方+Blog
Step1春雨を水につけて戻します。(野菜を切っている間でも、長めでもOK)
ぬるま湯で戻すとすぐふにゃふにゃになります。
今回は、春雨少なめですし、煮つめるレシピなので、特に戻さなくても問題はないです〜。
Step2練り物、玉ねぎ、人参、長ねぎを薄切り・細切りにします。
ニラ・セリを入れる方は、5cmの長さに切ります。
セリはこのチャプチェによく合うので、おすすめです。セリが嫌いな家族がいるのでセリを入れる機会がないですが…
今回使ったのは、韓国でよく食べるこの四角い練り物です。トッポギにもよく入っていますね。
こちらの記事でも紹介した新大久保のソウル市場で、この前買ってきました〜。
ぬるま湯で油を少し落としてから、細く切ります。
ぐるぐる丸く巻いてから切ると、切りやすいです!
Step3フライパンに◎水と調味料を全て入れて加熱します。
◎ 粉唐辛子 大さじ1
◎ 醤油 大さじ3
◎ 砂糖 大さじ2
◎ オイスターソース(ダシダでも)大さじ1/2
◎ にんにく(みじん切り/おろし)大さじ1
◎ 水(1カップ)200mL
よく混ぜます。
水の量は、春雨100gは200mLくらいでちょうどいい感じです。春雨を水につけている時間が30分以上であれば、少し減らします。
様子を見て追加すればいいので、最初からたっぷり入れないでください!
Step4沸騰したら、中火にして春雨を加えます。
軽く戻した春雨を入れます。
麺が伸びないように、春雨を入れてから5分ほどで調理完了させます。
Step51分後に練り物・玉ねぎ・人参を加えてよく混ぜます。
春雨を入れると、すぐ柔らかくなるので、1分後から具材を追加していきます。
混ぜながら煮つめます。
その2分後にもやし・長ねぎも加えてよく混ぜます。
大豆もやしの場合は、豆がついているので、3分以上加熱したほうが良いです。早めに入れます〜。
Step6味を整えます。火を止め、コショウ、ごま油、ごまを入れて軽く混ぜて完成です。
味見をして塩加減や甘さなど調整します。
出来上がり! 食卓へ。
湯気がゆらゆら♪
フライパンのままで食べることの多い我が家ですが、
チャプチェは麺が伸びちゃうので、お皿に移して…
春雨が埋もれていますが、よく見たら入っています^^;
飾りのごまをかけて、本当の出来上がり♪
韓国で言う料理名通りに赤いチャプチェって感じですね〜^^
ニラ、セリ、小ねぎの緑野菜を入れると、彩りがもっと良いけど… この日はなかったから残念。
お昼の準備を〜。
作りおきした大根ナムル(レシピ)の残りを出して…
ごはんを盛って…
(最近、業務スーパーの五穀米にちょっとハマっています)
得意の目玉焼きを食卓に置いて…
お昼はこんな感じで!
シンプルだけど、チャプチェにいろいろ入っているから良いかな?
マシューとミルにもお供え。いただきましゅー
目玉焼きなしでごめんね。。
慶尚道式の辛口チャプチェ。
韓国料理をよく作る方には想像がつく味わいかなと思います^^
甘辛く、そしてピリ辛く(夫には少々激辛)ごま油とニンニクが香るヤンニョムに、
もやしなど野菜がさくさく。
もちもち春雨と甘辛い練り物も良かったです。
マシューとミルが残したものは、残りの大根ナムルと目玉焼きを入れて
ぷちビビンバを作って食べました^^
煮つめる作り方は、水を多めに入れすぎて麺が伸びてしまい、失敗したことがありますが、今回はうまく調整できました。
水の量と調理時間だけ注意すれば、ほかは問題ないかなと思います。このレシピもぜひ試してみてください!
もやし入りの韓国の辛口料理といえば、あんこうの蒸し煮アグチムですが(1番目の韓国レシピ動画でもその話をしていましたが)
こちらのレシピに韓国の作り方を紹介したので興味のある方はぜひ〜。