チャジャンミョンの作り方
韓国人の口に合うようにアレンジされた韓国中華料理の中で、ジャージャー麺は欠かせません。
韓国語の発音では「チャジャンミョン = 짜장면」です。
チャジャンミョンには、野菜を結構たっぷり入れて作ります。
玉ねぎやキャベツの甘みに、味噌ソースの甘みが魅惑的な料理です^^ 辛さはゼロ!
本場の人気レシピと合わせて作り方を分かりやすく紹介します。
韓国で使う味噌は、チュンジャン
中国のジャージャー麺は甜麺醤を使いますが、韓国のチャジャンミョンはチュンジャンを使います。
下記は韓国でよく使われる「チュンジャン = 춘장」の商品です。
チュンジャンは、甜麺醤を韓国風にアレンジした味噌です。
韓国ジャージャー麺の色が黒いのも、チュンジャンを使っているからです。
日本で販売されている甜麺醤より甘みがないので、もし代用として甜麺醤を使う方は砂糖を減らしたほうが良いと思います。
私は新大久保のスーパーで買いました。韓国食品の売り場で見かけたら、ぜひ。
材料と調味料+レシピ
ソースは5人前くらいの量です。作り置きしても美味しいので、多めに作るのがおすすめです♪
- 豚肉250g
- 玉ねぎ1個
- キャベツ1/4本
- 長ねぎ1/2本
- キュウリ(省略可)1本
- うどん(細めの生麺がおすすめ)4人前
- ◯ チュンジャン大さじ4
- ◯ サラダ油大さじ4
- 砂糖大さじ1
- オイスタソース(醤油ok)大さじ1
- ◎ 醤油大さじ1+1/2
- ◎ 砂糖大さじ1+1/2
- 片栗粉大さじ2
- 【豚肉】カレー用や厚めの焼肉用お肉を小さく角切りして入れるのがおすすめです。
- 【野菜】じゃがいも、ズッキーニ、人参を追加しても美味しいです。あれば、生姜やニンニクも少し。
- 【チュンジャン】韓国の甜麺醤。今回使った商品は、眞味チュンジャン(Amazonおすすめ)
ひと目で分かるレシピ
- フライパンを2つ用意すると、作りやすいです。
- 甜麺醤を使う方は、2の<チュンジャンを炒める>を省略します。砂糖の量なども調整してください。
- 1玉ねぎとキャベツを細かく切ります。長ねぎはみじん切りにします。豚肉を小さく角切りにします。
- 2フライパンに◯チュンジャン4+サラダ油4を入れます。柔らかくなるまで中火で3分ほど炒めます。(油が綺麗に分離されるので、別のフライパンに油を注ぎます)
- 3油を入れたフライパンに長ねぎ+豚肉を加えて炒めます。お肉の色が変わったら砂糖1を加えて炒めます。
- 4玉ねぎ+キャベツも加えてしんなりするまで炒めます。2で炒めたチュンジャン+オイスタソース1を加えて全体に絡ませます。
- 5水2カップを入れて10分ほど蓋をして中火で煮込みます。途中で味見をして◎醤油+砂糖で味を整えます。
- 6片栗粉2を同じくらいの水で溶かし、少しずつ入れながらかき混ぜます。とろみがついたら、あん(=チャジャン)の出来上がり。
- 7麺を茹で、水にさらします(チャジャンが冷めるので、最後は茹で汁かぬるい湯につけるのがおすすめ)。水気を切った麺を器に盛り、チャジャンをかけます。好みで千切りきゅうりを乗せて完成です。
- 【※3 薬味】長ねぎと一緒に、生姜やニンニクのみじん切りを少し追加するとさらに美味しいです。
- 【※5 煮込み時間】具の食感をもっと柔らかくしたい方は、水を追加して長めに煮込んでください。
チュンジャンを揚げるように炒めることで、味噌の旨味がアップ。
味噌全体が柔らかくなって気泡がまんべんなく入ったら、出来上がりです。
油が綺麗に分離されるので、野菜を炒める時に使えます!
お肉と野菜を炒めてから、チュンジャンなどを加えます。
水を入れて煮込んでから味を整えます。とろみをつけたら、チャジャンの出来上がり!
チュンジャン以外の調味料もシンプルで簡単です。
麺は、中華麺かカルグクス(うどん)が定番です。(両方なければ、パスタ麺か韓国の太めのインスタントラーメンで作る人も)
カルグクスは、うどんに似た細めの生麺なので、日本の冷蔵コーナーで売っているうどんが近い感じのものが多いです。
あと、ごはんにかけて食べるチャジャンパプ(짜장밥)も人気なので、残りのチャジャンはご飯に乗せて食べてみてください!
韓国のお店定番の付け合わせは、沢庵とチュンジャン添えの生玉ねぎ。
おうちでは、お酢かけの沢庵や、キムチに添えて食べても良いし、
写真のような「沢庵のピリ辛酢和え」もおすすめです。スライス玉ねぎ、沢庵、ネギを、酢2+粉唐辛子1/3+砂糖1/2で和えるだけです〜。
韓国のお店に近い味が簡単に作れます^^
韓国人は、ビビンバのようによく混ぜてから食べます♪
では、写真付きの作り方+Blogの前に韓国のレシピを紹介します。
韓国の人気レシピ3選
韓国の有名料理研究家が紹介する人気レシピを3つお届けします。材料や調味料のアレンジに参考にしてください!
合わせて、チャジャンミョンの種類についても紹介します。
お店に近い作り方
基本は、ペク・ジョンウォンさんのレシピを参考にしています。
いちばんお店でよく見かける仕上がりのレシピで、韓国人に人気です。
上記映像は、チャジャンミョンのあんとなる「チャジャン(짜장)」のレシピですが、テレビの料理番組でも紹介したチャジャンミョンのレシピがあったので、そちらも参考にしました。
紹介したレシピとおおむね同じ材料と調味料なので、映像レシピの要約は省略します。
水を入れて煮込む前に、カンチャジャン(간짜장)の話をしています。一般チャジャンミョンより少し高級なメニューとしてこれも人気ですが、カンチャジャンは水を入れて煮込まないので、黒いタレが少なめでゴロゴロ入っている具の食感も楽しめます。
ペク・ジョンウォンさんが、色んなお店をフランチャイズで経営している実業家でもありますが、その中に中華料理店もあります。映像の最後にちらっと宣伝もしていますが、新宿にもあります〜。「香港飯店」というお店です(Googleマップ)
有名な中華料理研究家のレシピ
韓国で著名な中華料理研究家の作り方も紹介します。
レシピの要約を書いたので映像と合わせてチェックしてくださいね。
■材料
中華麺、豚肉、ズッキーニ(エホバク)、玉ねぎ、生姜
オイスタソース、砂糖、チュンジャン、醤油、片栗粉
■レシピ
1. 豚肉、玉ねぎ、ズッキーニを切ります。
2. フライパンにサラダ油大さじ5を入れて中火にかけます。
3. 生姜をみじん切りにします。
4. 熱したフライパンに豚肉、玉ねぎ少し、生姜を入れて強火で炒めます。
5. 肉がカリッと焼けてきたら、醤油1/2と残りの野菜をすべてフライパンに加えます。
6. 野菜に火が通ってきたら、オイスタソース1、砂糖1/2、チュンジャン山盛り1.5、水少しを入れて炒めます。味見をしてチュンジャンを追加します。
7. 味が整ったら、水溶き片栗粉を入れます。(好みでうま味調味料1つかみも入れる)
8. 中華麺を茹でます。
9. 茹で上がったら麺の上にチャジャンソースをかけて出来上がり
ズッキーニ(エホバク)入りも人気です。
最近は、油で炒めたチュンジャン(ポックンチュンジャン・볶은춘장)も売っているので、それを使っています。なので、炒めるステップがないです。
「生姜のみじん切り」は豚肉の臭み除去にも良いから豚肉を炒める時に一緒に入れると良いですね。
お店では基本、味の素のようなMSG(うま味調味料)を少し入れることも伝えています。ほんの少しだけ入れてもかなり味が変わるとのこと。
映像の最後に、MSGを少し入れたチャジャンミョンと入れてないものを撮影チームのスタッフ4人に食べさせて当てるゲームをやりましたが、一人だけ間違えました。親子がいて、外した父親のことを息子が恥ずかしがっていました^^;
ちなみに、オイスターソースや鶏がらスープの素などにもMSGが少し入っているので、美味しく出来上がりやすいです。
ヘルシーピリ辛!料理番組の人気レシピ
きょうの料理に当たるような韓国教育放送の料理番組の放送分ですが、こちらのレシピも人気だったので紹介したいと思います。
上記で紹介したカンチャジャンのように、タレが少なめで具がゴロゴロ入っているのでヘルシーです。
チュンジャンは、真っ黒にならないくらいの量を入れます。
最後に、コチュジャンと豆板醤を少し入れて味に奥行きを!たくさん入れると味がおかしくなるからほんの少し入れてくださいとのことです。
付け合わせの沢庵のピリ辛酢和えもこちらの料理番組を参考に作りました。
■材料
豚肉(ヒレ/80g)、生麺(300g)、じゃがいも(300g)、玉ねぎ(300g)、長ねぎ(40g)
チュンジャン(1T)、砂糖(1t)、醤油(½T)、豆板醤(¼T)、オイスターソース(1T)、コチュジャン(⅓T)、チキンストック(½t)、水(6T)
片栗粉(50g)、水(3T)
■レシピ
1. 湧いたお湯に角切りしたじゃがいもを茹でて水気を切ります。
2. 片栗粉(50g)に水(3T)を混ぜて水溶き片栗粉を作ります。
3. 熱したフライパンに油をひき、一口大に切った豚肉、角切りした玉ねぎ(一部)を炒めます。
4. 豚肉に火が通ってきたら、醤油(½T)、ネギ、残りの玉ねぎ、チュンジャン(1T)、水(3T)、オイスタソース(1T)、砂糖(1t)、チキンストック(½t)を加えて炒めます。
5. 水溶き片栗粉(2T)を少しずつ加えてとろみをつけます。
6. 湧いたお湯に生麺(300g)を入れて茹でる
7. 茹で上がった麺を水にさらしてから水気を切る
8. チャジャンソースに茹でたじゃがいも、コチュジャン(⅓T)、豆板醤(¼T)を入れてよく混ぜ合わせてソースの出来上がり。
9. チャジャンソースに茹でた麺を入れて炒める。お皿に盛り付けて完成
じゃがいも入りも人気です。他の野菜と一緒に炒める人もいますが、このように茹でてから加えると形が綺麗ですね。
こちらでも炒めてあるチュンジャンを使っているので、炒めるステップがないです。
茹でた麺は、チャジャンに加えて軽く炒めてから盛り付けています(普通は麺の上にチャジャンをかけるだけ)。麺にチャジャンソースがよく馴染みます。
このようなチャジャンミョンを「ジェンバン チャジャンミョン(쟁반 짜장면)」と言います。ジェンバン(쟁반)は盆の意味ですが、盆のような大きさ皿に盛り付けるからそのような名前がつけられたようです。
トッピングは、キュウリよりえんどう豆?
下記は、韓国のほうでチャジャンミョンを画像検索した結果です。
トッピングは、千切りキュウリより、えんどう豆が多いかもしれません。
その理由は、出前でよく食べるからだと思います。
チャジャンミョンなどの中華料理は、韓国で出前No.1のメニューです。キュウリはすぐぬるくなるから、えんどう豆で緑色のアクセントを^^
韓国のドラマや映画にもチャジャンミョンはよく出てくるので、あの黒い食べ物はなんだろうと調味のあった方もいると思いますが、ぜひ作ってみてください。
写真付きの詳しい作り方+Blog
チャジャンミョンを作る前に、付け合わせの沢庵のピリ辛酢和えを作りました〜。
全部薄切りに切って、下記調味料で和えるだけです。
お酢 大さじ2
粉唐辛子 大さじ1/3
砂糖 大さじ1/2
玉ねぎは、繊維と反対にスライスすると辛みが抜けやすいです。でもすぐ食べると辛いから、先に作っておくと良いですね。
甘いチャジャンミョンに、歯ごたえのあるたくあんがよく合います。
生の玉ねぎには脂肪燃焼を助けるケルセチンが含まれているので、油が結構入るチャジャンミョンの付け合わせとして人気です。
中国人が油料理をたくさん食べるのに太らない理由が生の玉ねぎをたくさん食べるから、という話を韓国にいる時によく聞きました^^
Step1玉ねぎとキャベツを細かく切ります。長ねぎはみじん切りにします。豚肉を小さく角切りにします。
大きさは好みでOK! 細かく切ると、煮込む時間が短縮されます。
Step2フライパンに◯チュンジャン4+サラダ油4を入れます。
危ないから、油とチュンジャンを入れてから火をつけました〜
ジャージャー麺の、最初のジャーは中国語で「揚げる」の意味で、二番目のジャーは甜麺醤などの「醤」の意味。
なので、韓国ではチュンジャンを揚げてから作るレシピが基本らしいです。中国で甜麺醤などを揚げるかはよく分からないですが^^;
油で炒めることで味噌の癖がなくなって美味しくなるから、トッポギを作る際にコチュジャンも炒めてから作ったりもします。
結構手間そうに見えますけど、すぐ終わるし、あまり手間じゃないです。
隣で野菜を炒めるフライパンを用意!
柔らかくなるまで中火で3分ほど炒めます。
ヘラなどで広げて、全体が油に浸かるようにします。
油が綺麗に分離されるので、別のフライパンに油を注ぎます。
油には、チュンジャンの色も全然移らないです。ヘラを使って油だけ注ぎます。
残ったチュンジャンは、あとの出番までフライパンでスタンバイ♪
Step3油を入れたフライパンに長ねぎ+豚肉を加えて炒めます。
生姜やニンニクがある方は、みじん切りにして少し加えます。
豚肉をよく切れるハサミで切っていれました〜 もう少し小さめが良いと思います。
ひき肉はあまり使わないけど、簡単にひき肉でも良いと思います。
お肉の色が変わったら砂糖1を加えて炒めます。
砂糖はあとで一気に入れても問題はないですが、お肉の臭み除去にもいいし、美味しくなりやすいので、ここで一度入れます。
醤油を少し垂らしてお肉に少し味付けする人も多いですが、私はあとにしました〜
Step4玉ねぎ+キャベツも加えてしんなりするまで炒めます。
2で炒めたチュンジャン+オイスタソース1を加えて全体に絡ませます。
まんべんなく色づいてきたら、水を入れて煮込みます!
Step5水2カップを入れて10分ほど蓋をして中火で煮込みます。
途中で味見をして◎醤油+砂糖で味を整えます。
5分くらい経った頃に、蓋を開けて好みに合わせて味を整えます。
醤油と砂糖、各大さじ1.5くらいが韓国で食べた味に近い気がします〜
とろみをつける前に、麺を茹でてました。
韓国のカルグクスになんとなく似ている水沢風うどんを〜。
中華麺の中でグッとくるものがなくて、こちらにしました。冷凍うどんでも美味しいと思いますが、ちょっと太いですよね…
Step6片栗粉2を同じくらいの水で溶かし、少しずつ入れながらかき混ぜます。
とろみがついたら、あん(=チャジャン)の出来上がりです。
食卓へ。
韓国で見覚えのある黒いチャジャンソースです^^
日差しを浴びたら、少し茶色に見えますけど〜
煮込み時間が短めだったので、野菜に食感が残っていました。
好みでじっくり煮込んでも良いです。
Step7麺を茹で、水にさらします(チャジャンが冷めるので、最後は茹で汁かぬるい湯につけるのがおすすめ)
茹で汁を捨てちゃったので、水道のぬるいお湯を最後にかけました。
水気を切った麺を器に盛り、チャジャンをかけます。
ちなみに、ぷち大食い夫婦なので、4人前のうどんを茹でました〜
チャジャンもたっぷり^^
残りのチャジャンは、晩ごはんの時でご飯にかけて食べました。
好みで千切りきゅうりを乗せて完成です。
冷める前に早く食べないと!
急いで、冷蔵庫に入れといたたくあんの酢和えも出して
いただきましゅー。
もちもち麺に甘いチャジャンが美味しすぎる!
隣で一口食べた夫が頷いていました。
キュウリに添えて食べたり、たくあんのピリ辛酢和えも添えて食べたり。
瞬時に食べ終わりました^^
前からレシピを聞かれたりしたので紹介しようと思っていたチャジャンミョンですが、今月もリクエストをいただいたので、今回こそ!と思って気合を入れて書きました〜。
チュンジャンさえあれば、黒い仕上がりと韓国の味が簡単に再現できるので、ぜひ試してみてください。