生の赤えびで!韓国料理セウジャン
韓国で最近すごく人気で、前から紹介したかった海老の料理です。
生の海老を醤油だれに漬けて数日熟成させてから食べますが、これが噂通りにご飯泥棒でした。
カンジャンケジャン(生カニの醤油漬け)より全然作りやすいですし、ミソはカンジャンケジャンに負けない美味しさでした…!
アレンジの際に参考になる韓国の人気レシピも合わせてお届けします。
材料と調味料+レシピ
手に入りやすい赤海老で作りました。お刺身用の大きめの海老であれば、どの種類でも良いです。
- 赤えび(刺身用)7匹
- 玉ねぎ1/2個
- にんにく3〜5かけ
- 青唐辛子(乾燥唐辛子)2本
- 好みで生姜やレモンのスライスも少し
- ◎ 醤油120ml
- ◎ みりん100ml
- ◎ 水150ml
- ◎ 砂糖大さじ3
- 【◎タレの調味料】みりんの半分を清酒(日本酒)にしても良いです。りんごや梨の汁を追加したり、水を昆布出汁に変えたりするとさらに美味しいです。
ひと目で分かるレシピ
- 1鍋に調味料◎を入れてひと煮立ちさせます。少し冷ましてから、薄切りにした玉ねぎ、にんにく、唐辛子(生姜、レモン)を加えます。
- 2海老の下処理をします。背わたを竹串や爪楊枝で取り除き、ヒゲや足、硬いところをハサミで切ります(下記写真を参考に)。塩大さじ1〜2を溶かした塩水を用意し、下処理をした海老を入れていきます。すべて終わったら、塩水の中で軽くこすってぬめりを取り、水で洗ってから水気を取ります。
- 3保存容器に海老を入れ、1のタレをかけて完成です。1〜2時間常温熟成後(省略ok)、冷蔵庫で1〜2日熟成させてから召し上がってください。
- 【※3】海老がタレに完全に浸かるようにします。日持ちを伸ばしたい場合は、翌日漬けだれだけ加熱後冷ましてから入れ直します。
背わたには、砂などが入っているので、必ず行います。
背中の2番目の節に、竹串や爪楊枝を浅く刺して、背わたが切れないようにゆっくりと上げて取り除きます。もし背わたが切れたら、3番目か1番目に刺して同じことを繰り返します。
しゃぶる時に怪我しないように、硬いところも取り除きます。
下処理さえすれば、ほぼ終わりです。漬けだれをかけて完成!
1〜2日冷蔵庫で熟成後に召し上がってください。残った醤油だれは、煮つけ料理などに活用できます。
水分が抜けた身がしっとりと美味しいです!
私は何よりミソに感動しました。頭もチューチューして一滴も残さず食べました^^
ほぼないですけど、頭の中に黒っぽい胃袋が見えたら取り除いてくださいね。
では、写真付きの詳しい作り方+献立Blogの前に、参考になる韓国の人気レシピを紹介します。
韓国の人気レシピ3選
海老の醤油漬けの韓国語料理名「새우장(セウジャン)」で検索した時に、トップに表示される人気レシピ2選と韓国の料理番組のレシピを紹介します。アレンジの際に参考にしてください!
シェフの簡単レシピ
チョンホヨンというシェフのレシピチャンネルです。
プロですけど、作り方がシンプルで良かったです!
새우장(セウジャン)の横に書いてある韓国語は、밥친구(パプチング)。直訳すると、ご飯の友達。ご飯のお供という意味ですね^^
■材料
海老、玉ねぎ1/2個、にんにく3かけ、辛い青唐辛子3本
■醤油漬けのタレ調味料
水200cc、醤油150cc、砂糖50g、清酒50cc、みりん50cc
基本、こちらのレシピをもとに、少しアレンジして作りました。
私は青唐辛子がなくて乾燥唐辛子で作りましたが、青唐辛子のほうが爽やかな辛さがあるのである方は青唐辛子で! チョンヤンコチュ(청양고추)という辛い種類の青唐辛子です。
タレは、そんなに甘くはないので、好みで砂糖を追加してくださいとのことです。
暑くない日は、6時間常温保存後、冷やして食べても良いそうです。
ベテラン料理研究家のレシピ
韓国で有名な料理研究家のレシピを紹介します。
最初の画面に「간장새우장(カンジャン セウジャン)」と書いてありますが、カンジャン(간장)は醤油の意味です。
海老漬けという意味のセウジャンは、ヤンニョムセウジャンなど、醤油以外の味付けがあるので詳しく書いたらこの料理名になります。カニの醤油漬け「カンジャンケジャン」にもカンジャンが付いていますよね。
動画のタイトルを見ると、밥도둑(パプトドゥク)と書いてありますが、ご飯泥棒の意味!
■材料
海老20匹
醤油1+1/2カップ、魚醤油1/4カップ、梅シロップ1/4カップ、青唐辛子(辛い)2本
★果物と野菜の汁
梨1/4個、りんご1/4個、玉ねぎ1/4個、清酒 大さじ3、昆布出汁水1/2カップ、にんにく3かけ、生姜10g、
☆仕上げにタレに入れるもの
青唐辛子1本、赤唐辛子1本、玉ねぎ1/2個、にんにく5かけ、生姜10g、レモン1/4個
■レシピ
- 海老の下処理をした後、塩でこすって綺麗に洗います。水気を除去してから、ガラスの容器に入れます。
- ミキサーに<★果物と野菜の汁>の材料を入れてかけます。こし布に入れて絞ります。
- 玉ねぎを薄切りにし、にんにくと生姜とレモンをスライスにします。青唐辛子と赤唐辛子は斜め薄切りにします。
- 鍋に、ミキサにかけた2+調味料(醤油1+1/2カップ、魚醤油1/4カップ、梅シロップ1/4カップ)、スライスにした青唐辛子やにんにく、生姜を入れて軽く煮出し、ざるにかけます。
- 海老に4の汁をかけ、スライスレモンや玉ねぎ、唐辛子(赤、青)を入れます。冷蔵庫で1日保存します。
- 5の汁だけ鍋に入れて、一度加熱して冷ました後、改めてかけます。
- 冷やしたセウジャンをお皿に盛って、唐辛子やごまをかけて完成です。
料理研究家さんは簡単だと言っていますが^^; 1番目のレシピに比べたら、手のこんだ作り方です。
梨やりんご、昆布出汁、生姜が追加され、さらに豊かな味わいになるでしょうね!
下処理の時に、頭と背中の間をギュッと押して内蔵(ミソ)を少し出していますが、私はパスしました。タレにミソが垂れないようにしていますが、しなくても大丈夫でした。
翌日、汁を加熱して入れ直すことでさらに日持ちするので、心配な方はやってくださいね。
こちらの料理研究家さんのカンジャンケジャン(蟹の醤油漬け)レシピは、下記で紹介しましたが、蟹のほうでも醤油だれを入れ直していました。
ちなみに、カンジャンケジャンは1600年頃からあり、王室でも食べられた記録の残っている歴史ある料理であるのに対し、セウジャンは2010年代に最近になって知られるようになった料理です。
私は2010年に日本に来たので、まだ韓国で食べたことがないです。笑
韓国版「きょうの料理」番組のレシピ
教育放送の下記レシピ番組映像は、古くて画質はよくないけど、参考になります。
番組が長いので、最後のまとめ映像+試食映像を載せました。
■レシピ
- 生姜少し、玉ねぎ50gを薄切りにします。
- 鍋に乾燥しいたけ+昆布だし4カップ+醤油2カップ+砂糖1/2カップ、ペペロンチーノ3個、生姜少し、甘草の根少し、ナツメ10個、玉ねぎ50gを入れて煮出します。
- 沸騰したら、みりん大さじ4も追加してさらに煮出したあと、冷まします。
- 玉ねぎ60g、にんにく5個をスライスにします。
- 辛い青唐辛子2本とレモン1/2個を輪切りにします。
- 海老の下処理をします。ヒゲや硬いところ、背わたを取り除きます。
- 保存容器に海老を入れ、4+5の野菜、3の煮出し汁をかけて完成です。
- 半日くらい室温熟成後、冷蔵庫で2〜3日熟成させたあと、召し上がってください。
2番目の料理研究家との違いは、りんごや梨を入れないこと。ミキサーにかけず、煮出すだけなのでもう少し簡単ですね。
果物の代わりに、ナツメや甘草の根を入れて甘みを加えています。甘草の根は、カンジャンケジャンのレシピでも紹介しましたが、煮出すことで甘みが出ます。
セウジャン以外にも、コールラビのキムチ(ピリ辛和え)も作っていましたが、これも美味しそうでした! 見た目は下記のセンチェに似ていますね。
写真付きの詳しい作り方+献立Blog
Step1鍋に調味料◎を入れてひと煮立ちさせます。
◎ 醤油 120ml
◎ みりん 100ml
◎ 水 150ml
◎ 砂糖 大さじ3
冷ます必要があるので、先に漬けダレから作ります。
えびが美味しいので、タレはシンプルでも美味しかったですが、もっと深い味わいで作りたい方は上記2,3番目の韓国レシピを参考にアレンジしてみてくださいね。
少し冷ましてから、薄切りにした玉ねぎ、にんにく、唐辛子をを加えます。
にんにくが好きなので多めに入れました!
生の青唐辛子がなかったので、乾燥赤唐辛子を入れました。
あれば、生姜やレモンのスライスも少し用意します。
タレが冷めるまで少し待ちます。待ってる間に、次の作業を!
Step2海老の下処理をします。
今回のレシピで一番のハイライトがこれですね。美味しく食べるために、下処理をします。
背わたを竹串や爪楊枝で取り除き、ヒゲや足、硬いところをハサミで切ります。
必須は、背わたを取り除くことです。
背わたには、ジャリジャリした砂などが入っているので、必ず行います。
背中の2番目の節に、竹串や爪楊枝を浅く刺して、背わたが切れないようにゆっくりと取ります。
もし背わたが切れたら、3番目か1番目に刺して同じことを繰り返します。
背わたに黒いものがあまりないのと沢山あるのとそれぞれです。この海老さんが釣れる前に、大食いしたのかが分かりますね。
塩大さじ1〜2を溶かした塩水を用意し、下処理をした海老を入れていきます。
通り過ぎる夫に写真を頼みました。
この時は、背中の3番目の節に刺していますね。背わたをゆっくり上に引き上げます。
実は、頭のほうにある「胃袋」にも砂が少し入っている可能性がありますが、取るのが大変なので、食べる時に気になったら取るようにします。
タレが冷めてきたので、切っておいた野菜をすべて入れて混ぜました。
熱いうちに入れると、火が通っちゃって、玉ねぎやにんにくのピリッとした味がなくなるので、ある程度冷めてから入れるのが良いです。
すべて終わったら、塩水の中で軽くこすってぬめりを取ります。
水で洗ってから水気を取ります。
Step3保存容器に海老を入れ、1のタレをかけて完成です。
海老がタレに浸かって見えないくらいがいいですね。
(タレが海老7匹に比べて少し多めだったので、レシピには70mLくらい減らして調整しました)
熟成後の海老の状態を比べてみたくて、一度えびを上に出して記念写真^^
美味しくなれ♪ 맛있어져라~
1〜2日冷蔵保存で熟成
1〜2時間常温熟成後、冷蔵庫で1〜2日熟成させてから召し上がってください。
常温に少し置いたら、味が馴染みやすいですが、省略しても大丈夫です。
私は2時間常温に置いてから、1日半くらい冷蔵保存してから出しました。
海老を上に出してみると、こんな感じ!
作ったばかりの時に比べて、赤い皮の下が少し醤油色に変わっていました。
お皿に盛って、お昼ごはんのおかずに。
美味しそう。。見てるだけでもよだれが出ます。
残りは、冷蔵保存。
夫は海老アレルギーがあるので、鶏もも肉のおかずを作りました^^;
作り置きした切り干し大根(レシピ)のピリ辛酢和えと、
お土産で頂いたいぶりがっこがあったので出しました。
いぶりがっこってあまり食べたことがなかったんですけど、すごく香りが良いうえに歯ごたえも最高でハマりそうです。
では、いただきましゅー!
これはこれは、、ご飯泥棒!!
私のようなミソ好きにはたまりません。
食べ方は自由^^
皮を剥がしてから食べてもいいし、ワイルドにしゃぶってもいいし。。
硬いところを取り除いたので、怪我するおそれもないです。
頭のミソがめちゃくちゃ美味しいので、頭もチューチューしたり、噛んだりして食べました。
頭を食べる前にもし黒っぽい胃袋が見えたら取り除いてくださいね。7匹の中で1匹だけ、砂が入っている胃袋がありました〜。
醤油だれが染み込んだエビの身も弾力があって美味しかったけど、
私はミソが美味しすぎて! 蟹のカンジャンケジャンのミソ味と一緒でした^^
この日は、紳士とお嬢さんの続きを見ながら。
私が写真を撮りながらセウジャンを食べている間、夫は鶏もも肉をおかずにほぼ食べ終わっていました。笑
日持ちは、赤えびの消費期限より長い
晩ごはんにも一個食べて、翌日もお昼ごはんの時に出して〜
醤油漬けの良いところは、日持ちすること。海老の消費期限を3日過ぎても大丈夫でした。漬けだれをもう一度加熱するとさらに安心ですね。
夫には、冷凍餃子を丁寧に焼いてあげました。
イケアで買ったテーブルクロスって洗濯すると、シワが出来やすくて、見栄えがよくないです。笑
右のエビの頭が少し黒いですけど、この子だけ頭に少し砂が入っていました。
この子以外は、胃袋を除去しなくてもジャリジャリしなかったです〜
醤油だれの美味しい食べ方
また翌日のお昼。最後の一匹です^^
セウジャンって前から作ろうと思っていましたが、
夫が海老が食べられないこともあって、、作るのが遅くなりました^^;
夫には、新玉ねぎをたっぷり入れて小間切れ炒めを。
今日も、いただきましゅー。
マシューたちにもお供えを^^
前日、醤油だれの美味しい食べ方に気づいたのですが、
ミソが少し入るだけで、激ウマになること!(笑)なので、食べる前に醤油だれに少しミソを垂らします。
これもミソ好きに限る話ですけどね^^;
日本では、カンジャンケジャン用のカニを買うのが大変なので、作るのに壁がありますけど、セウジャンは本当に楽勝ですね!
醤油だれに浸かったエビのミソは、カンジャンケジャンのミソに近い味だったので感動しました。
韓国で流行っている理由が分かりました^^