りんご入り大根のトンチミスープ
りんごと大根が美味しい今の時期におすすめのキムチです。
大根の水キムチをトンチミと言いますが、りんごをたっぷり入れて作りました。
皮付きのりんごは、発酵を促進させるので、早く酸味のある汁が楽しめます。
調味料は、塩のみで簡単!
韓国のレシピと合わせて、シンプルながらも本格な味が楽しめる作り方を紹介します。
材料と調味料+レシピ
生姜とにんにくを入れるため、お茶パック(こし袋)が1個必要です。
- 葉付き大根(葉は省略可)1本
- りんご(梨ok)1個
- 小ネギ1束
- 塩 (漬ける用)大さじ2〜3
- にんにく(みじん切り)大さじ2
- 生姜(みじん切り)大さじ2
- ◯ 塩大さじ1
- ◯ 水2〜3L
- 【漬ける塩と水】大根と葉の量に合わせて漬ける塩を調整します。水の量も合わせて調整します。
- 【保存容器】熟成のため密閉容器がおすすめです。5.2Lサイズの容器を使用しました。5Lの密閉容器をAmazonで検索
ひと目で分かるレシピ
- 1大根と葉を綺麗に洗います。大根は厚さ1cmの薄切りにします。葉は4cmの長さに切ります。
- 2保存容器に大根を入れ、塩1〜2を混ぜ合わせます。その上に葉も入れ、塩1を混ぜ合わせます。40〜50分漬けます(途中で大根と葉の上下を裏返す)
- 3生姜とにんにくをみじん切りにしてお茶パックに入れます。◯塩1を溶かした水2Lに、お茶パックを入れて味を馴染ませます。
- 4小ネギは3cmの長さに切ります。りんごは皮付きで薄切りにします。
- 5保存容器に3を入れ混ぜて汁の塩加減を調整します。りんごと小ねぎを入れて完成です。
- 【熟成期間と日持ち】2日間常温保存(夏場は1日)、2日間冷蔵保存で発酵させてからお召し上がりください。日持ちは3〜4週間を目安に。
- 【※5】最初は塩水を保存容器いっぱいに入れないようにします。塩辛かったら水を追加して、薄かったら塩を溶かした水を追加します。
塩漬けした大根と葉に、塩水+にんにくと生姜入りのお茶パック+小ねぎ+りんごを入れて出来上がり!
塩加減は、水1Lあたり塩大さじ1.3(塩漬け用塩も含めて)が目安で、好みに合わせて調整します。 汁の量も、保存容器のサイズや好みで調整OKです。
韓国では、大根と葉を漬けてから洗わない+漬け汁も入れて作るのが水キムチを作るときの基本となっています。(もし洗う場合は、◯塩水の塩の量を増やす)
生姜とにんにくのお茶パックは、殺菌効果もあるので、ずっと入れておくのがおすすめ。
作ったばかりは、ただの塩水ですが、
4日後には、泡も出てきて、汁の色や味も変わってきます。
りんごは、10日が過ぎたら、美味しくなくなるので、その前に全部食べてください〜♪
お肉料理やこってりとした料理にもさっぱりとよく合います!
水キムチは、腸内環境の改善にも、ダイエットにもとても良いです。
では、写真付きのレシピ+Blogの前に、参考になる韓国レシピをお届けします。
基本が分かる韓国レシピ(簡単+本格)
今回は、下記レシピとほぼ一緒なので、こちらの動画も合わせて参考にしてください。
よく紹介しているベテラン韓国人主婦の人気レシピチャンネルです。
下の黄色の文字に「썰어담은 동치미 切って作ったトンチミ」と料理名が書いてありますが、大根の水キムチ(トンチミ)は切らずに丸ごとで作るのが定番なので、切ったという修飾語がついています。
■材料と調味料
葉付き大根 3kg、りんご1/2個、梨1/2個、小ねぎ1束
にんにく 大さじ1.5、しょうが 大さじ1.5、ニューシュガー 小さじ1、塩60g(大さじ4)
こちらのレシピでは、大根の葉と、小ねぎは切らずに漬けています。(食べる前に包丁やハサミで切る)
りんごと梨を半分ずつ入れて作っています。
調味料を見ると、ニューシュガー(뉴슈가)というものがあります。
ニューシュガーは、キムチ漬けの際に砂糖の代わりによく使われます。砂糖よりは野菜の歯ごたえや汁の美味しさが保たれるという理由で人気です。
入れなくても美味しいので、わざわざ買わなくても良いと思いますが、韓国レシピを紹介する時に時々出てくるので紹介しました。
下記の赤い水キムチの韓国レシピでもニューシュガーを入れてました。
■水キムチのレシピ。白菜の甘みとピリ辛すっきり汁が美味しい★ナバクキムチ
赤い汁の水キムチですが、お茶パックに粉唐辛子を入れて揉むだけで簡単なので、ピリ辛味が好きな方はこちらも試してみてください♪
丸ごとで!トンチミの本格レシピ
トンチミの基本スタイルは、下記のように丸ごとで漬けるほうです。
丸ごとで漬けるから、塩漬けする時間も、熟成期間も長いです。大根のサイズは小さめです。
熟成期間が長いので、りんごより梨入りが定番です。
■材料と調味料
大根6kg、小ねぎ2.5束、梨2個
水9L、塩260g(2紙コップ)
生姜150g、にんにく大さじ3、マフ海苔(청각)50g、青唐辛子(塩漬けしたもの・省略可)15本
大根の外側を洗う時は、傷がつかないように柔らかいもので洗います。傷がつくと、熟成中に悪くなるので〜。
塩漬けは、24時間です(12時間後に裏返す)
水キムチには生姜多めがさっぱりと美味しいとのことです。白菜キムチなど普通のキムチは、生姜よりにんにく多めですが、逆ですね。
乾燥された「청각(チョンガク・靑角)」を入れています。
私は使ったことがなく、辞書をひいてみましたが、「マフノリ(真布海苔)」でした。水で洗ってから、こし袋に入れます。汁がさらにさっぱりとなるとのことで人気の本格材料です。
丸ごと漬けた大根なので、中までしっかり塩気がなく、熟成期間が長い分、汁の塩加減は切って作るより濃い目にします。味見した時に、しょっぱい!と思うくらいまでではないけど、少し塩辛く感じるくらいがいいと言っています。
全ての材料を入れて、浮かないようにいちばん上にお皿をのせます。
秋基準で2日間室温で保存、3〜4週間冷蔵保存後、食べころ! 食べる直前に大根を食べやすい大きさに切ります。
昔、トンチミについて紹介した下記レシピでも同じ韓国人主婦のレシピを紹介しました。
こちらは、玉ねぎのすりおろしやキムチのりを入れるなどもう少し手のこんだ作り方ですが、興味のある方はチェックしてみてください〜。
写真付きの詳しい作り方+Blog
Step1大根は厚さ1cmの薄切りにします。葉は4cmの長さに切ります。
つけ汁も入れるので、大根と葉を綺麗に洗います。
大根は皮がついているままが良いですが、汚れている部分だけピーラーで剥きます。
Step2保存容器に大根を入れ、塩1〜2を混ぜ合わせます。
この日は、大きいボウルを使いましたが、つけ汁まで使うので、保存容器に入れて漬けても良いです。
塩を一度混ぜてから、
その上に大根の葉も入れ、塩1を混ぜ合わせます。
40〜50分漬けます(途中で大根と葉の上下を裏返す)
大根の葉もしっかり漬けたほうが美味しいです。
Step3生姜とにんにくをみじん切りにしてお茶パックに入れます。
生姜とにんにくの量はこのくらいにしました。
100円ショップで330円で購入したチョッパーを使ってみじん切りに!
それをお茶パックに入れることで、スープを飲んだ時に地雷を踏む可能性がなくなります。
みじん切りではなく、スライスにする人もいます。
◯塩1を溶かした水2Lに、お茶パックを入れて味を馴染ませます。
小さいボウルに水2Lの一部だけ入れて溶かしてから、残りの水は保存容器にそのまま入れても大丈夫です。
Step4小ネギは3cmの長さに切ります。りんごは皮付きで薄切りにします。
Step5保存容器に3を入れ混ぜて汁の塩加減を調整します。りんごと小ねぎを入れて完成です。
味見をして、薄い場合は塩を水に溶かして追加して、塩辛い場合は水を追加します。
ちょうど良い塩加減か、ほんの少し塩辛いくらいで良いです。
お疲れさまでした^^
なるべく空気が入らないほうがいいので、ラップをかけてから、蓋を。
日が当たらないところで2日間常温で熟成させます。
熟成期間と食べごろ
常温熟成中。 1日後の写真です。
小ねぎがしんなりなっただけで、何も変化が起きてないです。
スープも透明。普通の水の色です。
ラップをかけてさらに1日置いてから冷蔵庫に入れました。
冷蔵保存して2日が過ぎました。 漬けてから4日目です。
ラップの下に泡が見えますね。
水キムチの熟成された匂いも感じます。
りんごの皮の周りに泡が多いですよね。
皮の下に、発酵しやすい成分が多いと言われていますが、なるほどって感じです^^
スープの色も透明じゃなくなりました!
りんごは熟成を早めるから、発酵が早いです。
まだ十分発酵されてないので、この日は味見だけ。
ヤンニョムチキンの付け合わせに♪
いただきましゅー。
甘辛ヤンニョムチキン(レシピ)にさっぱりとよく合いました^^
りんごが美味しい期間と、汁の酸味
それから3日後。 漬けてから7日目のトンチミです。
大きい大根1本で作ったから、スープがちょっと少なめ。
大根をしっかり塩漬けしたので、大根だけ食べても塩加減がちょうどよく、カクテキのように食感も良かったです。
スープは、結構濁ってきました! 酸味もいい感じ。
りんごは色が変わってきました。
この日は、レトルトカレーの付け合わせに^^
カレーにもよく合いました!
りんごの甘みがスープに溶けていく感じなので、りんごの味はだんだん落ちていきます。
この日はまだちょっと甘みが残っていました〜
翌日。 漬けてから8日目のトンチミです。
十分熟成されてきたので、どんどん食べていきます。
大根の葉の中で芯の太いところは、塩漬けが浅かったようで、そんなに美味しくなくて、最後に食べることに。
今まで作った中で、大根の歯ごたえが抜群に良かったです。
塩漬けの時間が長かったから? 砂糖を入れてないから? 旬の美味しい大根だから?
どちらが影響してるか分かりませんが。。ぽりぽりとすごく美味しかったです。
この日は、韓国の黒いジャージャー麺の付け合わせに。
こちらの韓国レシピより、簡単Verで作りましたが、良い出来上がりでした!
1ヶ月後のトンチミスープ
漬けてから1ヶ月後です。
生姜とにんにくのお茶パックは、好みで途中で取り出しても良いですが、殺菌効果があるので最後まで入れておきました。
どれくらい日持ちするか確認したかったので、食べるのを我慢しました。笑
キムチのり(小麦粉やもち米粉を水で溶かしたもの)、ご飯、米のとぎ汁を入れなくても
汁が本格な発酵色で、スッキリと美味しい酸味もしっかりあります。
この日は、生姜焼き用の豚肉で、すき焼きのようなプルコギのような鍋を作って、
トンチミを添えて食べました。 いただきましゅー
汁はひんやりと酸味が効いているから、お肉料理の口直しにちょうどよくて、
韓国の焼肉屋さんでもよく出てきます。
シンプルなレシピですが、熟成によって奥深い味が楽しめるので、ぜひ^^