韓国料理の灰貝ビビンパ
灰貝(ハイガイ)は、赤貝の仲間ですが、日本では減ってしまい、今はすごく限られた場所にだけ住んでいるらしいです。
徳島県立博物館のサイトからの情報ですが、日本でも昔は食べていたけど、今はほとんど食用とされてなく、韓国や中国、東南アジアでは今でも盛んに食べられていると書いてありました。
その通りで、韓国ではよく食べます〜!
少しモチモチとした食感に、甘みと旨味たっぷり♫貝の中でも美味しいと人気です。
コマクビビンパ(꼬막비빔밥)とコマクムチム(꼬막무침)
韓国語で灰貝を、꼬막(コマク、コマッ)と言います。
灰貝を使った代表的な韓国料理として、コマクビビンパ(꼬막비빔밥)とピリ辛和えのコマクムチム(꼬막무침)があります。
ビビンパムチムをビビンパに入れるスタイルもあるので、2つの料理はつながっているところがあります。
灰貝ビビンパ(+灰貝のピリ辛和え)について、下記の順でお届けします!
- 母の簡単レシピを写真と合わせて紹介
- 有名韓国人料理研究家のレシピ2選(灰貝の砂抜き、茹で方も)を動画と合わせて紹介
- BTSのV(テテ)が食べたコマクビビンパをお店映像と合わせて紹介
コマクビビンパ。母の簡単レシピ
先月、ソウルで母が作ってくれた灰貝ビビンパです。
ビビンパの具は、茹でた灰貝と、細かく切ったセリと玉ねぎ!
簡単だと言っても、灰貝を砂抜きして茹でるところがいちばん手間なので(ここは写真を撮りそびれました)、用意してくれた母に感謝です。
ごはんは普通のご飯を少し冷ましたもの。酢飯ではないです。
タレは、酢コチュジャンだれとごま油!
酢コチュジャン(초고추장=略して초장=チョジャン)は市販のものを使いましたが、コチュジャンから作ることも出来ます。
母が韓国のりを手で細かくちぎってたっぷりのせました。そして、ごまもたっぷりかけて。
ごま油を母の器にたらす父と、ごまを私の器にかける母^^
付け合せの豆もやしスープ。すっきりと美味しいです。
ここに、酢コチュジャンだれ(チョジャン)をかけたら完成!
前日の晩ごはんで残ったアワビがあったから、灰貝の隣に少し。
母が私の器にチョジャンをかけようとしたので、自分でやるよ〜とストップさせました。笑
母と父はもう混ぜて食べ始めました^^
韓国で普通のビビンパは、コチュジャンだれですが、海鮮系のビビンパは、酢コチュジャンだれを使います。
タレに酢が入っているので、ご飯が酢飯ではなくても美味しいです。
まぐろビビンパのレシピにも書きましたが、韓国のりはたっぷり!
塩気と磯の風味がビビンパの旨味をアップ♪
母は、茹でた灰貝をそのまま具として使いましたが、ピリ辛和えにしてから入れることも多いです。
下記の料理研究家のレシピでも紹介しましたが、その場合は、タレは不要です。
では、いただきましゅー。
よく混ぜます♫
ビビンパ用のご飯は、普段より水気がないように炊くのが美味しいですが、
母がそうやって炊いてくれたから、綺麗に混ざりやすかったです。
味が薄かったので、チョジャンを追加しました。
チョジャンは韓国のお土産としても良いです^^
お土産にもおすすめ。韓国のスーパーで購入する調味料・食べ物17選+
すごく美味しかったです!灰貝も美味しいし、甘酸っぱいタレとごま油が食欲をそそりました〜。
香りの良いセリとパンチのある玉ねぎがビビンパの良いアクセントになりますね^^
もやしスープは、ビビンパの良い友だちでした!
韓国人料理研究家のレシピ2選
せっかくなので、コマクビビンパの韓国レシピの中から良かったレシピも紹介したいと思います。
信頼できる韓国人料理研究家のレシピです。
日本では灰貝が手に入らないので、他の貝類などでアレンジしてみても良さそうです〜。
灰貝の砂抜き。灰貝のピリ辛和え
ハイガイのピリ辛和えは、꼬막무침(コマクムチム)と言います。
下記のレシピ動画がコンパクトで分かりやすくて良かったです。
灰貝ビビンパは、灰貝の味を十分楽しむために野菜やナムルをたくさん入れない作り方が多いです。
このようなコマクムチムだけでも、野菜1〜2種追加でも、立派なビビンパになります。
- スマホではYouTube画面が小さいので、右下の四角い「全画面」ボタンを押してください。
■レシピ
- 水に3%の塩を溶かします。灰貝2キロを入れて黒いビニールをかけて1〜2時間おきます。
- 3〜4回よく洗います。
- 沸騰したお湯に1カップの水を入れて70〜80度に調整。灰貝を入れて1〜2分同じ方向にかき混ぜながら茹でます。(茹で汁をとっておく)
- 灰貝の身を外す。全部終わったら、茹で汁で一度洗う(水で洗うと旨味が流れてしまうから駄目)
- 長ねぎのみじん切り6、唐辛子のみじん切り、おろしにんにく1、粉唐辛子2、すりごま1.5、醤油5、いわし魚醤1、ごま油1.5、みりん1、オリゴ糖1を混ぜてヤンニョム(タレ)を作る。灰貝を和えて完成
灰貝は茹ですぎないように注意します。
一部の灰貝が開いてきた時に火を止めれば良いそうです。
灰貝ビビンパと灰貝のピリ辛和え
テレビの料理番組にもよく出てくる有名料理研究家のレシピです。
ピリ辛和えを作って、ビビンパも作る内容です!
砂抜き部分は説明だけしていましたが、1番目の動画と同じような内容でした。
材料とレシピをまとめましたが、詳しくは動画と合わせてチェックしてくださいね。
■材料
ごはん2人前、灰貝1kg、コチュチャンアチ(省略ok)2本、玉ねぎ1/4個、青・赤唐辛子1/2本ずつ、えごまの葉3〜4枚(茹でる時)清酒大さじ2、塩小さじ1
■ヤンニョムジャン(タレ)
ノビル10g、粉唐辛子3、水2、醤油3、砂糖1、蜂蜜1、ごま油1、おろしにんにく1、梅シロップ1、ごま塩小さじ2
■レシピ
- 灰貝は塩でこすりながら洗ってから、塩水に入れて砂抜きをする
- 鍋に清酒と塩を入れて沸騰する直前に、灰貝を入れて、同じ方向にかき混ぜながら3分茹でます。火を止めて1分間蒸らします。貝の身を外す。
- 玉ねぎ、えごまの葉、ニラ、コチュチャンアチを細かく切ります。唐辛子は薄切りに。
- ノビルを切り、すべての調味料を混ぜてヤンニョムジャン(タレ)を作ります。
- ヤンニョムジャンで灰貝を和えて、灰貝のピリ辛和え(コマクムチム)の完成。ご飯とヤンニョムを混ぜて器に盛り、切った野菜とコマクムチムをのせてビビンパの完成。
ビビンパのご飯にもヤンニョムジャンを混ぜていますが、こうすると、ごはんが少し冷めるから良いですね。
下記の韓国のお店映像のように、普通の白いごはんで作る時が多い気はします。混ぜる時に、ヤンニョムジャンを自分で追加して調整してもいいです。
梅シロップがない場合は、酢と甘い調味料の追加でOKです。
えごまの葉とノビルも入っているから、香りよく美味しそうです。
BTSのVが食べた灰貝ビビンパのお店
日本で灰貝ビビンパを検索してみたら、V(テテ)の記事が結構出てきました。
なんでだろうと調べてみたら、下記のVLOG動画でVが灰貝ビビンパを食べたのが話題になっていたことが分かりました〜。コマクビビンパが大好物らしいです。
動画は車の中でトウモロコシを食べながら灰貝ビビンパのお店へ向かうところから始まります。最初から見たい方は戻してくださいね。
- スマホではYouTube画面が小さいので、右下の四角い「全画面」ボタンを押してください。
- 日本語の字幕あります。
お店は、ソウル近郊の楊平(양평)にある灰貝専門店ですが、美味しそうだったのでこちらのNaverマップからお店のメニューや書き込みを見ました〜。
灰貝ビビンパが12000ウォンで、2つの味付け(酢コチュジャン味、醤油味)が選択できます。
辛いものが苦手というVは、醤油(カンジャン)味のコマクビビンパを食べていました。食べる時に特にリアクションはなかったですが、食べっぷりは良かったです。笑
Vが頼んだものは、16000ウォンの灰貝定食(꼬막정식)でしたが、これはビビンパだけではなく、皮付きの灰貝と灰貝チヂミも一緒に出てくるものでした。お得で人気みたいです。
チャプチェなどのおかずも美味しいという書き込みも多かったです。楊平に行く機会があればこのお店に行ってみたいです^^
灰貝は日本ではほぼ食べられないので、韓国で食べる機会があったらぜひ食べてみてください。
最後に。ハイガイのピリ辛和えで実家ごはん
これも先月食べたソウルのおうちごはん。母が作ってくれたハイガイのピリ辛和えです。
父が辛いものが食べられなくなったので、粉唐辛子を少なめに入れて作りました。
キュウリのピリ辛和え(オイムチム)も美味しかったです!
これも父が食べられるように辛さ控えめ。
私の好きなタコキムチ(낙지젓)も出してもらいました。
作り置きのナムルとかも出して。。
いただきましゅー。잘 먹겠습니다~^^
ごはんがバクソクですすみました!
特にこのコマクムチムがすごく美味しかったです^^
もともと母のレシピだけ紹介するつもりでしたが、せっかくだから料理研究家のレシピとVが食べたビビンパも紹介したくなったからちょっと長くなりましたね〜
韓国の灰貝料理に興味のあった方に参考になれば嬉しいです。